社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から 前回のエントリーで触れた本に関する続きである。 と、言いつつ、実際には本のことではなく、装置という概念について。この装置という概念はフーコーの場合dispositifという概念が使われている。 これに対して、ブルデューがよく使う語で、性向と訳されている語がある。ハビトゥスの説明の際に心的性向とかいった使い方がされていたのではないかと思う。個人的性向とか、その他にも用法があったと思うが、この性向の原語がdispositionなのである。綴りから見て通り、dispositifの関連語であるが、このdispositonには、メカニズムという類義語がある。あるいはdispositionの意味の説明とメカニズムと使われている。それからconfigurationという意味もある。つまり、disp
社会理論・現代思想を主に研究する今野晃のblog。業績については、右下にあるカテゴリーの「論文・業績」から 現在庫の本を読んでいる。イタリアの哲学者、アガンベンの仏訳本。 Qu'est-ce qu'un dispositif ? フーコーの装置概念を、その起源にさかのぼりつつ検討するという本。というよりは、小冊子なので論考と言うべきか。アガンベンはそれを、イポリット経由のヘーゲルにまでさかのぼりつつ、検討する。ただし、時期的にこの装置という概念がフーコーに出始めるのは70年代に入ってからであるが。 私個人としては、アルチュセールを専門に研究している故に、70年代という日付から考えるなら、「装置」のconceptionは、むしろアルチュセールの有名な「国家のイデオロギー装置」から来ているのではないかと、思う。少なくともそのアイデアにおいては。 ただし、フーコーの装置概念、原語はdisposi
殺人事件数で日本の約100倍、強姦発生率は世界最悪という極めて治安の悪い地域を抱えるアフリカ最南端の国・南アフリカ共和国の刑務所に服役していた死刑囚たちの写真です。彼らの顔を含む全身のタトゥーにはそれぞれの物語が存在しています。 犯罪者のタトゥーというと、仲間どうしの結束を高めるためのもの・自己顕示のためのものというイメージがありますが、彼ら元死刑囚のタトゥーはちょっと意味が違います。死刑宣告を受け釈放など想像もできない囚人達が、自分のギャングでの地位や犯してしまった罪、伝えたいメッセージなど「遺書」として入れるケースが多いそうです。 ところが、マンデラ大統領就任による死刑の延期や恩赦によって、自分の罪を表わすタトゥーを入れたまま社会に出ることになった彼ら。イギリス・ロンドンの女性写真家Araminta de Clermont氏の「After Life(その後の生活)」ではそんな彼らをタト
本日から、ハッシュタグに日本語が使えるようになりました。今日は日本語ハッシュタグの使い方や注意点などについてご紹介させていただきたいと思います。 ハッシュタグとは、ツイートを投稿する際にツイートの中に# (ハッシュマーク) で始まる単語を付加することによって、同じ話題のツイートを他のユーザーから見つけやすくするという機能です。例えば、次のようなハッシュタグが日本では使われています。 #jishin 地震に関するツイートに付加するハッシュタグ #setsuden 節電に関するツイートに付加するハッシュタグ #coolbiz クールビズに関するツイートに付加するハッシュタグ ハッシュタグをキーワードとしてツイートを検索すると、そのハッシュタグのついたツイートの一覧が検索結果として表示されます。このように、ハッシュタグを付けると同じ話題に関するツイートを発見しやすくなります。 これまではハッシュ
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