静岡県熱海市の市立中学校1校で1月下旬、給食費の滞納がかさんで食材が工面できなかったとして1日だけ給食を休み、生徒に弁当を持参させていたことが24日、わかった。 この中学校では25日にPTA総会を開いて校長が保護者に経緯を説明し、「きちんと支払っている生徒も含め一律に給食を休んだのは、公平性の点で問題があった」として謝罪する。 市教委によると、この中学校では給食費の未納額が2010年度は昨年12月末現在で約46万円と、09年度同期の2倍以上に上り、食材費のやり繰りに窮する事態になった。このため、年間184日の給食実施日のうち1〜3月の計4日間給食を実施しないことを決め、全保護者に通知した。 直前になって知った市教委が学校に指示してやめさせたが、1回目だけは給食の準備が間に合わず、校外学習で元々給食のなかった2年生を除き、1、3年生全員に弁当を持参させたという。その後、給食費を納める保護者も