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ブックマーク / readingmonkey.blog.fc2.com (9)

  • パラダイムとかクーン『科学革命の構造』を5分間で説明する+オマケ

    思うところあって、誰もが知っているような書物を紹介することをはじめます。 読むのがあまり得意でない人にも読んでもらおうと思ったので、なるべく分かりやすく書くことに加えて、簡単なことを最初にひととおり済ませて、難しいことは後でやり直す方法を採用しました。 繰り返しが生じる欠点があるけれど、途中で読むのをやめてしまってもいくらか得るものがあるだろうと思ったのです。 第1回めはトーマス・クーン『科学革命の構造』。 次回は、いつになるか分からないけど、ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』をやります。 1 『科学革命の構造』に書いてあること このは科学が科学革命をへて発展すると主張しています。 革命だから、それまでの科学は一度壊されて新しく再建されるので、科学の発展は切れ切れに続いてきたもの、ということになります。 言い換えれば、新しく発見・発明された科学知識が積み重なることで科学が発展して

    パラダイムとかクーン『科学革命の構造』を5分間で説明する+オマケ
  • はじまりからいままでを1枚に→少年ジャンプ・クロニクル(データ更新しました)

    『少年ジャンプ』(創刊時は月2回(第2・第4木曜日)発売、1969年(昭和44年)10月から週刊化)に、1968年夏の創刊から今までに掲載された632の連載作品をすべて表示すると、極端に一望性と視認性が失われるので、連載期間2年以上の「長期連載作品」を抽出しクロノロジカル・チャートにしてみた。 (クリックで拡大) 連載開始時には無論その作品が長期に続くか不明であるが、こうして並べてみると、「長期連載」となる作品がしばらく出てこない〈断絶期〉のようなものがあることに気付く。 たとえば (1)「ハレンチ学園」と「あらし!三匹」の間(1969年~1970年) (2)「包丁人味平」と「サーキットの狼」の間(1974年頃)、 (3)「Dr.スランプ」と「キャプテン翼」の間(1980年頃)、 (4)「ハイスクール!奇面組」と「北斗の拳」の間(1983年~1984年)、 (5)「アウターゾーン」と「BØ

    はじまりからいままでを1枚に→少年ジャンプ・クロニクル(データ更新しました)
  • 今度こそは→難解な哲学書を読めるようにする16の新書

    文章を読むときのアタマの情報処理は、大きく分けると次の2つがある。 文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理と、頭の中の情報をの情報と結びつける(アタマ→文章)処理だ。 すぐにわかるように、自分の中に、そのの内容と結びつけるものが少ないと、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理が優勢となる。 実は、文章から情報を組み上げる(文章→アタマ)処理だけの読書はつまずきやすい。 頼りになるのが文章から来る情報だけになるから、単語や語句に、文や段落のつながりに、文章のテーマや取り上げられるトピックに、そのどこかに分からないところがあると、途端に理解に支障が出るからだ。 逆に、自分のアタマから文章へ向かう情報が豊富だと、文章から来る情報に不明な点があっても、何とか進むことができる。 このことは、特に難しいや外国語のを読むときには、心にとめておいた方が良い。 アタリマエのことだけれど、

    今度こそは→難解な哲学書を読めるようにする16の新書
    medicineman
    medicineman 2011/09/25
    ↓永井均は永井均であるという問題があるのです。
  • 日本のインターネットの情報量は図書館4館分に匹敵する!?

    正月は普段接しない世代の人と話す機会でもある。 尋ねられた質問を、素朴にgoogleで検索したら、こんな結果が出た。 →「インターネットの情報量は図書館*館分」でgoogle検索 →(検索結果) 「わが国のインターネット上のWebページに限っても、総データ量は……公共図書館約4館分(1館あたり30万冊換算) の情報量に匹敵するという。」 (白田 秀彰「インターネット化と著作権法の行方、そして図書館」 http://orion.t.hosei.ac.jp/hideaki/internet_library.htm) ……なんだか少ない。 しかも「……に限っても……に匹敵する」とあるように、 「公共図書館4館分」を「多い」というニュアンスで使っている。 もちろん「公共図書館」といってもピンからキリまである。蔵書数だけでも大きな幅がある。 各県にひとつはある県立図書館の6割が蔵書数50~100万冊

    日本のインターネットの情報量は図書館4館分に匹敵する!?
    medicineman
    medicineman 2011/01/02
    図書館すげー
  • 能動的読書チェックリスト Active Reading Checklist

    読む前 Before Reading このに何が書いてあると予想しているのか? このが扱うテーマについて今時点で自分が知っていることは何か? このから得ようとしているものは何か? 同じ著者が書いた他のを読んだことがあるか?(あるなら何が書いてあったか?) タイトルとサブタイトルを問いの形にするとどうなるか? (例)『プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神』というタイトルなら「プロテスタンティズムの倫理と資主義の精神に、何の関係があんの?」 流し読み Preparing to Read 目次を丁寧に読む の最初から最後まで、各章(各節)のタイトルだけを拾って行く の最初から最後まで、図やグラフ、イラスト、写真とそれらのキャプションだけを拾っていく 読んでいるとき During Reading 章や節の見出しも問いにする 読む前に立てた問いの答えを探しながら読む 今から読む章

    能動的読書チェックリスト Active Reading Checklist
  • トポスとトピカ/あるいはヴィーコ対ライプニッツ

    ヴィーコによれば、あるいは修辞学(レトリカ)の伝統にしたがうならば、クリティカは「判断の術」であり、対してトピカは「発見の術」だという。 だからアリストテレスの『トピカ』をひきついだ、キケロの『トピカ』では、「トピカ」が先で、「レトリカ」が後という順番になっている。 「発見」が先でないと、「判断」するにも、その材料がないからだ。 「トピカ」というのは、「トポスのこと(トポスの術)」であり、ながらく修辞学の中心であった。 トポス(場所・場面)というのは、英語でいうとプレイスだが、その意はコモンプレイスということばからうかがうことができる。 辞書で引くと「決まった言い回し」だ。トポスとはいわば、いつでも使うことのできる「場面・場合のストック」、つまり「思考=コトバのストック」であり、それは人が思考とコトバを用いる際、緊急の場合にも即事に対処できるようになる。 トポスとは「常識のストック」でもあ

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  • 人文科学はきえていく/そしてヒトはどこへいくのか?

    人類学者:卑屈なもの同士、残されましたね。 文学研究者:わしは卑屈じゃないぞ。それに残されたんじゃなく、残ったんだ 。 人類:まあ、そんなに肩肘張らずに。どうせ僕たち「役立たず」なんですから、気楽に行きましょう。 文学:やれやれ。古代ギリシアの哲学者タレスの話を思い出すわい。「哲学なんて役立たずだ」と言われたタレスは、その年のオリーブの豊作を予想して、オリーブから油をとる搾り機を借り占めて大儲けをしてみせた。 人類:あのお、それってタレスは大いばりかもしれませんが、哲学は何の役にも立ってないんじゃ? 文学:その頃の哲学者の著作のタイトルはすべて『自然について』だったというくらいに、彼らはみな自然の質を探究する自然哲学者じゃった。自然に詳しい→オリーブの豊作の予想→大儲けで、面目躍如じゃ。細かいことは気にするな。 人類:いや、あのですね。イギリスの上流階級の子弟はイートン校からオックスフォ

    人文科学はきえていく/そしてヒトはどこへいくのか?
  • 主人公ばかりか読者も弱くなっていった文学の歴史/Q.D. Leavis.

    今でも「最近の若い者はを読まない」とのたまう人たちがいる。 (そうでもないという話は、永江朗氏の 「出版不況要因説「バカになった若者の読書離れ」のウソ」、 「読書世論調査データで検証する「読書離れ」のウソ[1] [2] [3]」を参照)。 当人たちがどんな立派なをお読みあそばしてるか、ぜひ教えていただきたい ところだが(中にはプロの著作家や教師などもいるのである)、実際は聞かない 方がよかったと思うことが多い。当にああいう「自称読書家」たちにも、もっと ちゃんとしたを読んでいただきたいものである(書く方は無理だとしても)。 さてQ.D.リーヴィス(Fiction and the Reading Public,1932)は、次の ようなことを言っている。時代を経るにしたがい、文学を読む力はどんどん低 下してきた。我々はますます文学を読めなくなってきた。そして、それに対応 して、文学作

    主人公ばかりか読者も弱くなっていった文学の歴史/Q.D. Leavis.
  • 一人で読めて大抵のことは載っている教科書(追記あり) 読書猿Classic: between / beyond readers

    Author:くるぶし(読書猿) twitter:@kurubushi_rm カテゴリ別記事一覧 新しいが出ました。 読書猿『独学大全』ダイヤモンド社 2020/9/29書籍版刊行、電子書籍10/21配信。 ISBN-13 : 978-4478108536 2021/06/02 11刷決定 累計200,000部(紙+電子) 2022/10/26 14刷決定 累計260,000部(紙+電子) 紀伊國屋じんぶん大賞2021 第3位 アンダー29.5人文書大賞2021 新刊部門 第1位 第2の著作です。 2017/11/20刊行、4刷まで来ました。 読書猿 (著) 『問題解決大全』 ISBN:978-4894517806 2017/12/18 電書出ました。 Kindle版・楽天Kobo版・iBooks版 韓国語版 『문제해결 대전』、繁体字版『線性VS環狀思考』も出ています。 こちらは10刷

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