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佐賀市内で2007年9月、知的障害者の安永健太さん(当時25歳)が警察官に取り押さえられた直後に死亡した問題で、特別公務員暴行陵虐致傷罪に問われた佐賀県警の松雪大地巡査長(30)に対する審判の判決が29日、佐賀地裁であった。 若宮利信裁判長は、懲役1年の求刑に対し、「暴行を確信を持って認定できない」として無罪を言い渡した。 起訴状に当たる付審判決定書などでは、松雪被告は07年9月25日夕、佐賀市内の歩道で安永さんを取り押さえようとした際、胸などを数回殴って約1週間のけがを負わせた、とされたが、判決は、「(松雪被告が)手を3回振り下ろし、たたいているように見えた」とする女性の目撃証言などについて、「ほかの証言者と内容が矛盾し、見誤ったことは払拭できず、十分な信用性は認めがたい」と指摘した。 また、安永さんの胸の打撲痕に関して司法解剖を担当した医師が「拳が当たったとしても矛盾しない」とした点に
全国ユニオンの集中相談日には6台の電話機が鳴り続けた=東京都渋谷区 東日本大震災の被害や東京電力の計画停電で、無給の休業を通告されたり、契約更新を拒否されたりする労働者が、被災地以外でも急増している。労働組合やNPOへの相談件数は2008年秋のリーマン・ショック後を上回る勢いで、当時広がった「派遣切り」や解雇の嵐が、再び吹きかねない状況だ。 「まさかこの地震で自分が仕事を失うとは、思いもよりませんでした」。島根県の自動車部品工場で派遣社員として働いていた30代男性は、ため息をついた。東北地方からの部品供給が止まったため、大手自動車メーカーが操業できなくなり、自身が働く下請け工場も生産を止めた。 当初は「2日間休んで」と言われただけだったが、休業期間は何度も延長された。25日になって、「今月いっぱいで終わり」と、派遣会社から雇い止めを告げられた。 男性はリーマン・ショック後にも、大手
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