今日の朝日新聞夕刊に、すかっとするような興味深いコラムが掲載されていました。 「アジアの人権観」と題する「窓−論説委員室から」です。 今月初めに東京で開かれた第2回アジア国際法学会公開フォーラムで、「アジアの挑戦−多極化世界の法と価値」というテーマが議論されたのだそうです。記事によると、中国代表は「欧米の人権観の押しつけへの批判」を発言されました。東南アジアの代表者(どこの国なんでしょう?)も、「アジア流の紛争解決や考え方を、もっと国際法に反映すべきだ」と主張したようです。 ここまでは、予想された内容ですが、ここから先がおもしろかったんです。 ICU教授の最上俊樹教授は、「欧米への挑戦ではなく、アジア自らへの挑戦が必要だ」として、域内の人権保護を求め、沖縄の暴力否定の文化を発信すべきだと訴えたとの由。また、オランダの国際司法裁判所の小和田恒所長も、「アジアと欧州の価値に対立や矛盾があるとの