■遺族名簿の提供は必要か、不要か さて、前回に引き続きもう1通頂戴したメールは、高知県の医師、近森正昭氏からだ。その内容をご紹介しよう。(以下、指定のないカギカッコは近森氏の手紙。一部読みやすいように変更) 第6回目のコラム「過剰な個人情報保護が社会を分断する!」で、私はJR福知山線の脱線事故に際し、遺族の1人が遺族名簿の提供をJR西日本に要請したがJR西日本側が「個人情報なので名簿は渡せない」と拒否した話を書いた。これに対して、近森氏は以下のようなメールを送ってくれた。 「病院勤務医ですが、末期癌などの説明を患者本人にするなと家族が圧力をかける現場にいるため個人情報保護法に興味があり、コメントをさせていただきたくメールをお送りします。(個人情報保護)法の趣旨は自分自身の情報を管理する権利を認めることだと考えています。 遺族の方が遺族会を作り、JR西日本を糾弾する個人的な目的で名簿を開示す