電車と綱引きを楽しむ子供たち=下松市の日立製作所笠戸事業所 新幹線車両の製造などで知られる山口県下松市東豊井の日立製作所笠戸事業所が21日、90周年を記念して一般公開された。電車と子供たちの綱引きなどがあり、家族連れら約1万人(事業所推定)が詰めかけた。 一般公開は5年ぶり。「電車と綱引き」のコーナーでは、レール上の東京地下鉄の電車1両(重さ27トン)を小学生以下の子供たち20人が引っ張ると、ゆっくりと動き出した。事業所で働く祖父(62)と訪れた周南市の菊川小3年、菊池友徳さん(8)は「思いっきり引っ張ったら、動いてよかった」。 山陽新幹線や東北新幹線など製作中の車両を見学できる「工場見学ツアー」に長い列ができた。完成した阪急電車を海上輸送で発送する作業も公開された。 笠戸事業所は前身の車両工場を買収する形で1921年、日立製作所笠戸工場として発足。現在は新幹線、在来線合わせて年間