JR北海道が、歴史的に価値のある道内の鉄道遺産を鉄道記念物と準鉄道記念物に指定して保全に取り組むことになった。鉄道遺産の多くは地元自治体が管理しているが、保全が行き届かずに老朽化する懸念もある。JRが鉄道記念物に指定することで鉄道遺産の維持を図っていく。 鉄道記念物は、鉄道の地上施設や建築物、車両、鉄道の発展に貢献した人の墓碑や遺跡を含めた歴史的価値の高いものをいう。準鉄道記念物は、将来歴史的価値が生じ、鉄道記念物の指定にふさわしいものと定義。国鉄時代に全国で鉄道記念物が35点(準鉄道記念物48点)指定され、道内では旧手宮機関庫が鉄道記念物に指定されていた。 JRは、国鉄の分割民営化後も鉄道記念物を継承したが、新たな指定はなかった。ただ歴史・文化的にも貴重な鉄道遺産の保全は不可欠と判断し、国鉄時代の制度を再考することにした。 今回、鉄道記念物に指定されるのは、(1)しづか号機関車(2