京浜急行電鉄は22日、川崎市の大師線で使われていた重さ約500キロのレールや枕木のオークション販売をした結果、5万1円で落札されたと発表した。落札したのは横浜市港南区の寺院「貞昌院」の副住職の男性(46)で、境内の鐘の下に設置される予定。 京急によると、5万1円全額を、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県の三陸鉄道に寄付する。三陸鉄道は、お礼として長さ10センチに切った被災レールを男性に贈りたいとしている。 男性は「三陸鉄道の復旧に少しでも役立てるならうれしい。みんなに見てもらいたい」と話しているという。レールなどは大みそかの除夜の鐘に間に合うよう、27日に保管先の横浜市の神奈川新町駅から同寺に移される。 [時事通信社]