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2010年07月01日07:56 カテゴリ本IT 新・電波利権 アゴラブックスの6月の新刊。4年前に新潮新書で出た旧版がいまだに息長く売れているので、データを大幅にアップデートして電子版のみで新版を出した。定価315円だが、最初の部分は立ち読みできる。購入すれば、PDF版も読める。 きのうのホリエモンとの対談でも電波行政の話が出たので、少し補足しておこう。彼もいうように、日本の「電波社会主義」は、立法と行政と司法の三権をすべて握る日本の官僚機構の象徴的存在だ。民主党が周波数オークションを提唱しても、電波部はかたくなに受け付けない。 これは検察が官僚機構にチャレンジする政治家をねらうのと似ている。岸信介は、CIAの工作員として受け取った巨額の報酬で自民党の政治家を買収して首相になり、数々の疑惑が噂されたが、摘発されなかった。佐藤栄作もCIAから金を受け取っていたが、造船疑獄では指揮権発動で救
2010年06月29日23:04 カテゴリIT 役所は電子出版に介入するな 官僚は、意外に流行に弱い。電子出版が話題になると「わが省も何か口をはさまないと取り残されるのではないか」と心配になるらしく、さっそく総務省、文部科学省、経済産業省の合同で「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会」なるものができた。役所が「懇談」するだけなら害はないが、先日出た報告書を読むと、またピントはずれの介入が始まるのではないかと懸念せざるをえない。 まず関係者が熱心に議論している「統一フォーマット」って、何のために必要なのか。アゴラブックスでは、ブラウザさえあれば読める「AJAXリーダー」を使っている。著者がOKする場合は、PDFファイルでもダウンロードできる。アップルのiBooksでもアマゾンのKindleでもPDFはサポートしているので、これとEPUBがあれば十分だ。EPUB
2010年06月25日22:02 カテゴリ本経済 浜田先生の思い出 浜田宏一氏は私の学生のときのゼミの教官であり、彼が本書で激しく攻撃している日銀の白川総裁は、同じゼミの先輩である。したがって、この記事は客観的な書評ではなく、個人的な感想だと思っていただきたい。 浜田先生は人格高潔で、理論ばかりでなく実証研究でも日本のケインジアンの中心的存在だった。しかし私が浜田ゼミに入ったころから、空気は変わり始めていた。FriedmanやLucasの論文が発表され、その衝撃が世界に広がり始めていた。ケインズ政策が役に立たないことがはっきりし、大学院生はSargentの教科書でマクロ動学を勉強し始め、ケインズ理論で論文を書く研究者はいなくなった。 浜田先生はそういう状況に怒り、「上野公園には失業者があふれている。フリードマンにはそういう人々への思いやりがない」と批判していた。ゼミではBlinder-So
ネット論壇では有名な池田信夫氏(経済学者らしい)が貸金業法改正の成果である総量規制に絡めて貸金業者を擁護し、弁護士批判を展開している。 貸金業法の「総量規制」で悪徳弁護士は2度もうける - 池田信夫 まあ、僕なんかと違ってかなりエライ人なので、批評するのも気が引けるのだが、ちょっとあまりにあまりなので発言しておきたい。 まず、全体の講評としては、このエントリは総量規制の問題と「悪徳弁護士」の問題をごちゃごちゃにして論じている。全体として「弁護士が嫌いなんだな」という感情だけはよく理解できるが、内容はとても分かりにくく、学者のエッセイとしては失格だろう。この二つの問題は絡めて論じる必然性もないし、別個に論じた方が遙かに説得力が高かったのではないだろうか。 貸金業法の総量規制の問題 池田氏は今度施行される貸金の総量規制について次のように述べている。 消費者金融大手の3月期決算によれば、図のよう
アゴラ:ライブドア事件についての誤解と偏見 - システム管理者 「アゴラ」は論争の場ですが、その前提は正しい事実認識です。 「アゴラ」も本格運用から1年がたち、玉石混淆だという批判もあるので、今後はアカウントを与えるのは制限し、投稿ベースにします。中川さんについては、今後もこういう低レベルの投稿が行なわれるようであれば、アカウントを削除します。 アゴラ:ライブドア事件の本質 ―中川信博 のコメント欄。 4. agora2010年03月24日 11:46 何をいっているのか、さっぱりわからない。年次改革報告書がどうとかいう陰謀論は、どういう根拠で書いているのか。プロテスタンティズム云々の意味不明の部分は削除しました。これ以上でたらめな投稿を続けるようなら、アカウントを削除します。 5. agora2010年03月24日 16:40 誤解をしている人がいるようですが、アゴラの編集権は(株)アゴ
池田信夫さんが、また変わったことを述べています。 生涯所得で考えると、人々の所得は勤労所得と引退後の年金にわけられます。一般に後者のほうが低いので、現役のとき高い所得を得ていた人でも、引退後は所得が低くなり、消費性向は上がる。人々が合理的に消費すると仮定すると、死ぬまでに所得をすべて使い切るので、生涯所得に対する消費税の比率は同じです。 しかし、逆進性が問題となる程度に収入格差が大きな社会において、高額所得者でありながら、「死ぬまでに所得を全て使い切る」合理的な人々というのはかなり希な存在です。「死ぬまでに所得を全て使い切」らない人が多いからこそ、死亡時にそれなりに財産が残り、相続が発生するのです。 経済学者の世界では、「死ぬまでに所得を全て使い切る」合理的人間という新しい概念を持ち出すことにより消費税の逆進性を否定してみせると業績になるのかもしれませんが、一歩経済学者の世界の外に行くと、
2010年06月12日14:03 カテゴリ経済 日本振興銀行事件への疑問 日本振興銀行の事件は、家宅捜索や木村剛前会長の事情聴取に発展した。直接の容疑である検査妨害はともかく、問題のコアである出資法違反については疑問が多い。金融庁によると、振興銀行が貸金業者から約100億円の債権を買い取る際、約1ヶ月後に貸金業者(SFCG)が買い戻す契約を結んだうえ、買い取り手数料を受け取ったことが「事実上の金銭貸借」であり、出資法の上限金利(年29.2%)を超える年45.7%の金利を受け取った違法行為だという。しかし金融業界では、こうしたビジネスは珍しいものではない。 投資銀行が法人から「手数料」を取って行なっているビジネスや、証券化商品によって行なっている取引には、もっとハイリスク・ハイリターンのものがある。こうした取引は「金銭貸借」とみなされないように契約を工夫したり、仕組債などで複雑化して取引相手
近年、単なるビューワーを電子書籍だと言い張る面白ベンチャー企業を立ち上げるなど波に乗る池田信夫氏が、木村剛と日本振興銀行の問題について処分内容にすら目を通さずにこれを擁護する渾身のエントリーを書き上げ話題になっています。 日本振興銀行事件への疑問 http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51432252.html まあ、理由は自分が企画する「アゴラ起業塾」というセミナーで、うっかり木村剛を講師で呼んじゃったから、引っ込みがつかなくなってるんだろうなあとは思うわけですが。脇が甘いねえ。 アゴラ起業塾 第3回 木村剛氏「官製不況を打破しよう」 http://agora-web.jp/archives/726235.html 今回の池田氏のエントリーを読むに、全体の中で否定できなくもない部分だけを全面的に取り上げ、だから全体的に否定なのだと結論付けるという
2010年06月03日17:09 カテゴリ法/政治 前例主義と未来志向 今週のニューズウィークに書いたように、鳩山政権の破綻は、首相の優柔不断な性格もさることながら、内閣制度の欠陥によるところも大きい。しかし首相官邸の機能を強化しても、前例を極端に重視する霞ヶ関の風習が直らないと、このような悲劇が繰り返されるだろう。 経済学では前例(sunk cost)は無視して未来志向コスト(forward-looking cost)だけを考えろと教えるが、法学では逆に前例を守るべきだと教える。特に最高裁の判例には法律と同じぐらいの重みがあり、たとえば解雇についての最高裁判決は下級審の基準となる。解雇の違法性についての解釈が裁判所によってまちまちだと、訴訟が頻発してビジネスに支障をきたすので、判例は法的な予測可能性を高めて不確実性を削減するのである。 官僚の行動様式も同じで、各省折衝で法律が経済的に正し
2010年06月02日20:02 カテゴリ本法/政治 構造改革は終わらない アゴラブックスの第1弾として、片山さつきさんと私の共著『構造改革は終わらない』を発売した。これは3月と4月に3回にわけてやった対談をまとめたものだが、A5判80ページで150円。新書版なら150ページぐらいだが、中途半端なサイズなので普通は本にはならない。 本にするには半年ぐらいかかるので、政治のような動きの激しいネタはむずかしいが、電子出版なら印刷・製本を省けるので1ヶ月で完成できる。逆に数千ページある資料も、原型のまま出せる。物理的な大きさとは関係なく、本質的な情報の重要性だけが出版の基準である。売り上げの半分は著者および版元に還元する。 鳩山首相が辞任した。片山さんが強調しているのは、鳩山政権が根本的な錯覚から出発したということだ。90年代の経済危機に自民党政権や霞ヶ関は遅ればせながらも対応し、橋本政権が経済
2010年06月02日14:44 カテゴリ 「アゴラブックス」オープン:iPadで読める電子書籍を販売 株式会社アゴラブックス(東京・千代田区:池田信夫社長)は、本日よりウェブサイトで電子書籍を発刊・発売いたします。 発刊される書籍は、書き下ろしの新刊をはじめ、および既存の出版社との協力において、既刊の書籍も順次電子文庫化して発売いたします。また、著者によるダイレクト出版という形で、インターネットより広く著者を公募し、弊社にて個別に審査。質の高い原稿を電子化し、出版をおこなってまいります。その他、質の高い学術書も公募し、電子化・発売してまいります。 電子書籍の閲覧は、弊社がiPad用に最適化したプラグイン不要のAJAX(エイジャックス)技術を利用した"AJAXリーダー"を利用いたします。これはコンテンツをクラウド型で提供し、iPadに搭載されるSafariはじめブラウザーのみで閲覧できるも
2010年05月28日23:20 カテゴリITメディア クリエイターをいかに食わせるか きょうiPadが発売された。それに合わせてアゴラブックスも営業開始する予定だったのだが、システムトラブルで来週の月曜に延期せざるをえなくなった。申し訳ありません。その代わりといってはなんだが、Ustreamで湯川鶴章さんと田代真人さん(アゴラブックス取締役)とやった鼎談の評判がよかったので、紹介しておこう(画像をクリックすると再生)。 2000年代は、コンテンツ産業の「失われた10年」だった。1999年に登場したNapsterに恐れをなした音楽産業が「著作権」をふりかざし、訴訟や警察によって消費者を脅かして既得権を守ろうとした。その後の大混乱によってもうかったのは弁護士だけで、訴訟によって音楽産業の衰退を止めることはできず、RIAAやJASRACは「利権団体」として批判を浴び、コンテンツ産業は萎縮してし
2010年05月21日09:29 カテゴリ本IT モバイル・ネイティブの若者たち 学生と話していて違和感を感じるのは、彼らの生活にケータイが圧倒的な影響を与えていることだ。『ネオ・デジタルネイティブの誕生』は電通の行なった実態調査だが、若者の実態を世代論の図式で無理に分類している。他方で『近頃の若者はなぜダメなのか』は博報堂の調査だが、おじさんの視点で若者を一方的に断罪する。どちらも分析が混乱していて、本質的な変化がわかりにくい。もう広告代理店もモバイル世代に追いついていないようだ。 どちらにも共通するのは、若者にとって主要なメディアはインターネット=ケータイであり、PCやテレビは副次的なメディアになっているという指摘だ。ケータイは単に情報を「見る」端末ではなく、「書く」端末になっており、レポートや卒論までケータイで書く。ケータイの利用時間の半分以上は自宅で、PCはケータイで書いた文章を広
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