※初出2011-09-24 紙の本が基本的に読者はシーケンシャルに読んで行くことを前提に構成されているのに対して、Webコンテンツではその前提を取り払う方向に進化の余地があると述べてきた。 我々は紙の本であっても、そうしたことをよくやる。この登場人物が前に出てきたのはどのシーンだっけ?と現在読んでいるページに指を挿みつつ、他のページをパラパラとめくる。推理小説など込み入った話だと、「じゃあ前々回に登場したのは…?」と遡っていき、指が足りなくなる(笑)。 また作者が意図的に設定する過去へのジャンプもあるだろう。「読者はお忘れかもしれないが、この人物こそ~」と、過去の話を読者に復習させる。 人物が登場した途端、その人物の生い立ちの話が始まって、それまでのストーリーは中断されることもある。これらは作者側が用意した「順路」なわけだ。「なんか急につまんない話がはじまったな」と、その部分をナナメ読みし