私が働きだした20年ぐらい前は、全力で働くことが良しとされ、組織の中に団塊オヤジがどっかり腰を下ろしていて、仕事を取るのも円滑に物事を進めるのもノミニケーションが主体であっても何も問題とされていませんでした。飲みに付き合わない奴はノリが悪いと言われ、取引をするにあたって得意先の幹部が企画する宴会に顔を出さないと仕事が他に流れると危惧した時代は確かにありました。 当時は私もタバコを吸っていたので、緊密な取引先さんに出向いた帰りに喫煙室にいくと大抵そこの会社の幹部さんがタバコを吸っていて、これはこれで貴重な情報交換ということもありました。まあ、何というか相手の懐に入るにはそういう「お作法」を身に付けておくと何かと世の中を渡っていくうえで便利ですよ、という物事があり、しかもそういうことをうまくやる奴が出世していくのが文字通り目に見えて分かるので、必死になって得意先の会社の中の「風読み」をしたもの