6月中旬の刊行予定です。 佐々木孝浩『日本古典書誌学論』(笠間書院) ISBN978-4-305-70808-3 C0095 定価:本体9,000円(税別) A5判・上製・函入・564頁 書誌学は、文学作品を読み解く上で何の役に立つのか。 巻物や冊子といった書物の装訂や形態にはヒエラルキーがあり、書物とそこに保存されるテキストには相関関係がある。また書物に保存されているのはテキストのみではなく、書物とテキストにまつわる様々な情報も秘められているのである。そうした相関性や情報を把握した上で、作品を具体的に読み解く必要がある。 既存の文学研究では明らかにできなかった事柄を、書誌学的な「読み」によって示す、古くて新しい書誌学の具体的活用法! 【本書にまとめた論文は、「書誌学研究は文学研究において何の役に立つのか」という、世に珍しい書誌学の研究所に所属し、古典籍に囲まれながら書誌学の講義を二十年続