今季のJリーグは名古屋や鹿島、G大阪、浦和といった上位陣の常連を尻目に、格下と思われた柏、仙台の奮闘が目立つ。J2から昇格してきたばかりの柏は10試合を消化した時点で堂々の首位を走り、東日本大震災で被災した仙台も2位につけている。選手とファンが一つになって喜び合うこの先、試練はたっぷりと用意されているのだろうが、両チームに思わず肩入れしたくなるのは「熱いスタジアム」という共通点を持っているか
[2011年06月14日(火)] 【Jリーグ】ガンバ大阪、何かがおかしい10年目の西野体制 佐藤 俊●文 text by Sato Shun 説田浩之●撮影 photo by Setsuda Hiroyuki ガンバ大阪がおかしい。 ここまで2試合未消化で4勝2敗1分、勝ち点13で順位は8位。成績だけ見ればさほど深刻にとらえる必要はないかもしれない。しかしチーム状態は、あまり悠長なことを言っていられないところまできている。 大阪ダービーとなった開幕戦、セレッソ大阪との試合は2−1で勝利。震災後にJリーグが再開してからも、サンフレッチェ広島には敗れたものの、モンテディオ山形、アビスパ福岡、アルビレックス新潟に3連勝、ACLもグループリーグ首位で勝ち上がるなど、表面的には好調のように見えた。 だが、このときからすでに、ある兆候が見えていた。 その問題がはっきりと露呈したのは5月24日、A
コラム 【セルジオ越後コラム】本当に出場する気があったのか? Tweet 2011年05月20日11:31 Category:コラムセルジオ越後 南米選手権の出場辞退が正式に決まった。僕はこの件に関して、是が非でも出場すべきとの立場を取ってきたから、こういう結果に終わったことは非常に残念だ。 震災の影響を引きずる状況下で国際大会に出場することは、サッカーだけでなく日本という国にとって意義のあるものだと思っていたから、出場しないこと自体に対して残念に思うのはもちろん、僕はこの問題に関する協会の対応にも失望している。 日刊スポーツには「2年前、南米連盟は難しい決断をしてくれたが、結局日本は約束を守ることができなかった。日本代表は、日本協会のものではない。応援してくれるファン、サポーターのものなのに、みんなの楽しみ、望みがかなえられないことが残念です(後略)」とする犬飼前会長のコメントが掲載され
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コラム 【セルジオ越後コラム】誰の、何のためのJリーグか Tweet 2011年04月14日15:18 Category:コラムセルジオ越後 コパ・アメリカに出場するか否か。先週から状況が少し動いたようだね。日本はこの大会に招待参加のため、欧州組の招集拘束力がない。しかし南米サッカー連盟と開催国アルゼンチンが特例を認めるようFIFAに働きかけ、欧州各クラブとも交渉をするという。そこで一定の人数が確保できれば、Jリーグ側も協力するとのことだ。 どんな思惑があるにせよ、南米サッカー連盟は超法規的措置を働きかけるほど、日本の出場を強く望んでいる。僕もこの大会に関しては、出場すべき、出場しなければならない、と強く思っている。試合結果は重要じゃないとさえ思う。とにかく出場することに意味があるんだ。 例えば放射能の問題で、海外での日本に対する風評被害はひどいものになっている。海外の友人からも、放射能を
コラム 【セルジオ越後コラム】コパ・アメリカは無理してでも行け Tweet 2011年04月08日09:22 Category:コラムセルジオ越後 7月にアルゼンチンで行われるコパ・アメリカ(南米選手権)に出場するか否か、日本サッカー協会が苦慮しているね。 参加を辞退する、という一報が流れたのは5日のことだ。小倉会長がアルゼンチンを訪問し、参加を辞退する意向を示し、それが了承されたとのことだった。南米サッカー連盟のホームページ上でも発表され、日本のテレビでも「震災の影響で参加辞退を決定した」というニュースが流れた。 ところがその直後、アルゼンチンサッカー協会が、日本に対して参加辞退を考え直すよう促しているとの報が入った。それを受け、日本サッカー協会は15日を回答期限とし、再度検討するようだ。 僕は、なんとしてもコパ・アメリカに参加するべきだと思っている。そもそも、参加を辞退しなければならな
東京の桜は、今週末ぐらいから見頃をむかえそうな気配なのだが、花見の宴会は自粛するところが多いようだ。 まあ、仕方がない。妥当な判断だと思う。 とはいえ、その判断が、行政当局に自粛を示唆された上での決断だということになると、ちょっと意味合いが違ってくる。 少なくとも後味はずっと悪くなる。 自分たちで決めた自粛は、思いやりの結果でもあるし、節電への決意のあらわれでもある。その意味で尊い。 が、上から言われた自粛には、独立自尊の潔さが無い。美しくない。 ということで、他人の顔色を見て決定される自粛については、「他粛」という言葉を提唱したい。他粛は、今後しばらくの間わが国において多発することになるはずだ。でも、流行語大賞には選ばれない。どうせ審査員が偉い人達の顔色を見て投票を自粛するに決まっているから。無念。 花見の自粛に関連して、29日付けの時事通信は以下のように伝えている。 『東京都の石原慎太
キックオフまで、あと1時間20分となった18時ちょうど。長居スタジアムの照明に光がともった。すでに空は夕暮れ色に染まり、スタジアム全体が光のオーラをまとったように感じられる。ナイトゲームの照明が、これほどまばゆく感じられるなんて、何という新鮮な感覚であろうか。その昔、東京の街の灯がもっと暗かった時代、後楽園球場の照明の光を子供心にわくわくしながら仰ぎ見たものだ――年長の友人から聞かされた思い出話である。そんな昭和の時代の記憶が、この時代に追体験できることの不思議さ。今さらながらに3月11日の以前と以後で、この国は激変してしまったことを痛感する。 この試合が終わったら、次にナイトゲームを楽しめるのはいつなのだろう。とりあえず4月5日には、ここ長居で19時からACL(AFCチャンピオンズリーグ)の試合が予定されている。だがJリーグは当面の間、すべてのゲームを日中に行うことを明言している。とな
コラム 【加部究コラム】コッパ・アメリカ参加への具体案 Tweet 2011年03月25日10:58 Category:コラム加部究 国内で親善試合を予定していたU22代表が、一転してアウェイの試合に臨むことになった。未曾有の大震災に遭遇し、個々がそれぞれの立場で、今何が出来るのかを考えさせられたが、そういう意味で日本協会は迅速に賢明な判断を下したと思う。 Jクラブに所属する外国人選手も次々に帰国したほどだから、暫らくは日本で強化試合を組むのが難しい。だから逆に出かけて行ったわけだが、同じウズベキスタンが相手でも、むしろこれで強化の中味は濃くなった。 結局今年のテーマは、必然的に「遠征強化」になる。もともと極東の日本にとっては、どうしても温めになる国内の親善試合より、アウェイゲームを増やすことがテーマだった。しかも欧州組の増加で、今度は国内より海外の方が主力選手を集め易いという利点も生まれ
コラム 【セルジオ越後コラム】恐れずに試合を楽しもうじゃないか Tweet 2011年03月25日09:28 Category:コラムセルジオ越後 29日に行われる日本代表対Jリーグ選抜のチャリティマッチのメンバーが発表されたね。呼ばれた海外組は揃って帰国してくれた。海外で危険だと騒がれている国に、快く帰ってきてくれたのは、海外での風評被害に対しても意義のあることだと思う。Jリーグ選抜も、夢のようなメンバーが揃った。サッカーファンにはたまらない陣容だろう。 開催を決断した小倉会長の判断も非常に良かったと思う。いろいろなしがらみ、葛藤がある中で、やるべきことを考えた結果だと思う。これが引き金となって、いろんなスポーツに波及していくといいね。 鹿島アントラーズの小笠原をはじめ、間接的に被害を受けた選手もいる。それぞれの選手が、それぞれの立場で、それぞれの思いを抱えてプレーするチャリティマッチに
バックナンバーユニホームを買ったファンたちと握手をかわす東京ヴェルディの選手たち小雨が降る中、募金をする柏レイソルの選手たち 自分には何ができるのか。東日本大震災を目の当たりにし、多くの人々と同様、サッカー関係者も自問自答している。いったん3月いっぱいの中止を決めていたJリーグは、さらに4月23日までの公式戦も中止にした。29日に行われる日本代表とJリーグ選抜の慈善試合で帰国した長谷部は、「微力かもしれないが、全力でプレーすることで何かを感じてもらえれば」と話した。被災地がまだ食料、燃料にも困っている状況で、スポーツの力をどう発揮できるのか。無力感ともどかしさは募る。 痛切なのは、ベガルタ仙台の選手たちの思いだ。韓国選手の朴柱成が聯合ニュースに語ったところによると、地震直後、一部の選手たちはクラブハウスに集まったが、そこも壁が落ちて危険な状態。「車内が一番安全」と判断し、近くの空き地に
コラム 【セルジオ越後コラム】すべての日本人へ「倒れた人の分まで走るのが、サッカーだ」 Tweet 2011年03月18日09:40 Category:コラムセルジオ越後 日本は今、大変な困難に見舞われている。あまりにもスケールの大きい自然災害であり、戦争以来の大惨事と言ってもいい。被災者の方々が大変な傷を負ったのはもちろん、日本人全体の心に深い傷が刻まれてしまったね。 この悲劇からの復興は、被害にあったその地域だけの宿題ではない。すべての日本人、それだけでなく日本に住むすべての外国人も含めて、みんなが固い結束の下に、全力を傾けなければならないよね。 逆境を跳ね返す、困難から立ち直るメンタリティは、世界に誇れる日本の素晴らしい部分だ。阪神大震災も、新潟県中越地震も乗り越えてきた。どの国にも真似のできない日本の文化、精神の強さを、今こそ発揮すべきだ。何年か経って、あの時は大変だったねと、日常
2011シーズンのJリーグが3月5日に開幕した。アジアカップ優勝を遂げた日本代表メンバーの多くが海を渡っていることもあり、欧州リーグへの注目が高まっていることを感じる昨今、われわれの最も身近にあるJリーグにも見どころは非常に多く、今季も再び熱い戦いが繰り広げられることは間違いない。 そのJリーグにおいて、今シーズン最も注目されている選手の1人が、「G大阪アカデミーの最高傑作」「G大阪の至宝」と呼ばれ、日本サッカーの将来をも担うと期待される宇佐美貴史だ。各世代の年代別代表で常にエースとして活躍し、最近では海外の名門クラブからも熱い視線を送られているプラチナ世代の筆頭。今回は、そんな彼を中心に今季のG大阪を展望したい。 昨季まで主力だったルーカスや安田理大らが抜け、新たにアドリアーノやキム・スンヨンらが加入したG大阪が目指すのは、今季も攻撃的なサッカーであることに変わりはない。G大阪の心臓
コラム 【セルジオ越後コラム】スポーツ報道のレベルアップを Tweet 2011年03月11日11:00 Category:コラムセルジオ越後 長友がジェノア戦でインテルでの初ゴールを決めたね。センターバックの選手と交代で入ってきて、ゴールを決める気満々でペナルティエリア内にまで侵入し、思いっきり左足を振り抜いた。アピールする意識の高さがよく表れた、素晴らしいゴールだったね。サイドバックというのは簡単に点を取れるポジションじゃない。チャレンジする姿勢のたまものだよ。 ゴールを決めたからといって、現状のプレーだけで完全移籍が近づいたとする評価は時期尚早だと思うけれど、いいアピールになったのは間違いない。チーム内で愛される立場にいることは画面を通しても伝わってくるし、このままがんばってもらいたいね。ところで、他の海外組の選手はどうなっているのだろうか。シャルケでCLのベスト8に進出した内田、そ
チャオ、日本の皆さん。最近では日本の若い選手が多く国外を飛び出し、活躍をしているようだね。私も若くして、たくさんのチャレンジを経験している。私や彼らに続くべく頑張っている若き日本の選手の皆さんにメッセージを贈りたい。 「神を信じよ。両親を愛せ、彼らはキミに生きる力と勝利を与えてくれる。」 「停滞を恐れるな。フットボールとの縁がなくとも、神はキミの生きるべき道を知っている。キミがするべきことは自分自身を見つめることだ。」 私はいつも若い選手と接する際にはこのような言葉を贈っている。 さて、飽くなき向上心を持つこのコラムの読者たちには、若い選手も多いだろう。キミたちには理解してほしいがフットボールにおいて基礎はとても大事なことだ。そこで今回は前回に続き、攻撃面での基礎戦術をお伝えする。 ■ショートパスは味方のフリーな足元へ 既にマークされている選手にパスをする場合は、その選手のフリ
J2北九州の新ユニホーム発表。大口スポンサーを得て、胸のロゴが「TOTO」に=2月8日 選手の待遇改善に取り組む日本プロサッカー選手会の清岡哲朗執行役員は、Jリーグ開幕前にJ1とJ2の26クラブを訪ねて選手たちの声を聞いた。「年俸が200万円を切る選手もいた。将来が不安だという声も聞いた。Jリーグが豊かにならないと日本のサッカーは発展しない」 Jリーグは日本のサッカーをプロ化したが、当初は「スポーツ文化」「企業メセナ」という意義を強調し、事実上の親会社だった出資企業に赤字補填(ほてん)を迫ったのが現実だった。スポンサー権、放送権、商品化権という大きな収入源をJリーグが一括管理する仕組みも、まだ弱かった各クラブの経営力を補った。 自立したクラブ経営を求める機運が高まったのは、1998年シーズンに横浜フリューゲルスが出資企業の撤退で消滅したことがきっかけ。各クラブの収入は全体的に見ると9
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