かつては世界最強のブランドといわれた“メイドインジャパン”が現在苦戦を強いられている。そんな中で「デジタルカメラ」は、誕生から現在に至るまで、グローバルで戦える製品として存在し続けている。「ITmedia Virtual EXPO 2012」では、キヤノン常務・眞榮田雅也氏と人気ライター・本田雅一氏を迎えて対談を実施。デジカメメーカーのモノづくりをひもとくことで、今後の日本のモノづくりの方向性を探ってみた。 先日、キヤノン常務・イメージコミュニケーション事業本部長の眞榮田雅也氏から「なぜ日本のカメラメーカーは、デジタルカメラの分野で存在感を失わないか」をテーマに話を伺った。 いや、本当は“対談”というセッティングなのだが、私自身にモノづくりの経験はない。無論、外から見た意見は常に記事の中に織り込んできたが、実際の業務執行を行っている事業責任者の「内からの声」には多くの真理が含まれていると思