甲板に艦載機を配置し、メキシコ湾を航行する米空母キティホーク=2003年3月/Steve Helber/AP 韓国ソウル(CNN) それはかつて、インド太平洋における米国の軍事力を示す最大のシンボルだった。ベトナムからペルシャ湾まで数々の戦闘を経験し、ソ連の潜水艦との衝突事故も生き延びた。 だがUSSキティホークと呼ばれた艦船の輝かしい日々も幕を閉じる。役目を終えた巨大空母はワシントン州からテキサス州まで、約2万5750キロの最後の花道を歩み出した。その後は解体され、スクラップとして売りに出されることになる。 昨年、テキサス州ブラウンズビルにあるインターナショナル・シップブレーキング・リミテッドは、退役軍艦の処理を担当する米海軍海洋システム・コマンドから1ドル足らずでこの艦船を買い取った。 全長約319メートル、幅約77メートルの空母は巨大すぎてパナマ運河を通過することができない。そのため