タグ

ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (41)

  • 花火はもはや「持続不可能」か、ドローンショーは解決策になる?

    2023年の米国の独立記念日にドローンを使ってニューヨークの夜空に描き出された自由の女神像。(PHOTOGRAPH BY DAVE KOTINSKY, NBC, GETTY IMAGES) 毎年7月4日、米国の独立記念日を祝う多くの米国人に祝典の終わりを告げるのは、ごう音と共に夜空を照らす花火だ。しかし今、米国の各地、そしてこれまで花火を打ち上げてきた世界各地のイベントで、花火を中止するケースが増えている。代わりに夜空を彩るのは、ドローンの大群が一斉に描き出すアニメーションだ。(参考記事:「アメリカ独立記念日、俗説の真相」) ドローンショーが増えているのは、今ドローンへの関心が高いからとも言えるだろう。しかしドローンショーを推進する人々は、人にも動物にも環境にも悪影響を及ぼす花火はもうやめるべきだと言う。今年は、米国各地でドローンショーが見られそうだ。 はたして、ドローンショーは花火にとっ

    花火はもはや「持続不可能」か、ドローンショーは解決策になる?
    nakex1
    nakex1 2024/07/05
    花火大会の会場から数百m離れているわが家でも猫が音がする間は怖がってるくらいなので現場周辺の生物への影響はあるだろう。あと副次的なものとして観客の残していくゴミがすごいね。
  • 「湖水爆発」で数百万人が犠牲の恐れ、時限爆弾のようなキブ湖

    ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがるキブ湖。そのユニークな地質的特徴により、湖深くに膨大な量の二酸化炭素とメタンガスが蓄積しており、湖岸に住む数百万人の命を危険にさらしている。(PHOTOGRAPH BY ROBIN HAMMOND, NAT GEO IMAGE COLLECTION) ルワンダとコンゴ民主共和国にまたがる緑豊かな渓谷にあるキブ湖は、見事な崖に囲まれている。湖上では漁師たちが小舟を浮かべ、歌に合わせて櫂(かい)を揃えて漕ぎながら、その日の料を捕っている。だが、湖の深部は、そんなのどかさとは無縁の世界だ。 キブ湖は地質学的に特異な多層湖で、深い層は蓄積した二酸化炭素とメタンで飽和状態にある。このような湖は世界に3つしかない。残りの2つはカメルーンのニオス湖とマヌン湖で、どちらも過去50年の間に湖水爆発を起こして致死的なガスの雲を噴き上げ、人間や動物を窒息死させた。 1986

    「湖水爆発」で数百万人が犠牲の恐れ、時限爆弾のようなキブ湖
  • 世界最古の鞍を発見、定説覆す女性所有者に驚き、約2700年前

    中国の洋海(ヤンハイ)墓地から出土したおよそ2700年前の鞍。革を縫い合わせたものに藁や動物の毛が詰められている。精工な作りだが高価なものではなく、地域の牧畜民に日常的に使われていた。(PATRICK WERTMANN) 古ければおよそ2700年前、中国北西部の乾燥地帯で暮らしていたその女性は、まさに馬に乗ろうという装いで、鞍(くら)と一緒に埋葬されていた。獣皮製の外套をまとい、羊毛のズボンと革製の長を履いていた。 中国新疆ウイグル自治区のトルファン市近郊にある洋海(ヤンハイ)墓地で出土したこの鞍は、紀元前700年から紀元前400年ものと推定される。これまで発見された鞍の中では最も古く、誰が何の目的で鞍を使っていたかというこれまでの定説に疑問符が付けられた。(参考記事:「2500年前の墓から完全な大麻草13を発見」) 発見は「驚き」だったと、スイス、チューリッヒ大学の研究者で、学術誌「

    世界最古の鞍を発見、定説覆す女性所有者に驚き、約2700年前
  • 百歳超の淡水魚を2種確認、「老化しない」驚きの巨大魚の仲間

    ある研究では、高齢のビッグマウス・バッファローは若い個体より免疫系が強かった。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC, PHOTO ARK) 2023年10月20日付で学術誌「Scientific Reports」に発表された最新の研究で、北米の広い範囲に生息するスモールマウス・バッファローフィッシュ(Ictiobus bubalus)とブラック・バッファローフィッシュ(Ictiobus niger)が、100年以上生きることが確認された。 栗色から青系までさまざまな色を持つこの魚は、ほんの数年前まで、20代半ばまでしか生きられないと考えられていた。しかし、2019年の研究で、体重35キログラム近くになることもあるビッグマウス・バッファローフィッシュ(Ictiobus cyprinellus)が112歳まで生きる可能性があると判明し

    百歳超の淡水魚を2種確認、「老化しない」驚きの巨大魚の仲間
  • ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要

    米国シンシナティ動植物園の絶滅危惧動物保護研究センターで、新しい不妊法の研究に参加しているメスのネコたち。(PHOTOGRAPH BY MADELEINE HORDINSKI) 米国では、年間40億羽の鳥と220億匹の小型哺乳類が、イエネコに殺されている。この数は、毒物の誤飲や生息地の破壊など、人間の活動の影響で命を落とす数をはるかに凌駕し、野生動物の健康と多様性への脅威となっている。そんなイエネコによる被害を少しでも減らすためにできる対策の一つが、ネコの繁殖力を抑えることだ。(参考記事:「ネコに殺された232匹の動物たち、一枚の写真に」) 米ハーバード大学の生殖生物学者デビッド・ペピン氏と、シンシナティ動物園の動物研究ディレクターであるウィリアム・スワンソン氏率いるチームは、飼いネコや野良ネコの数を管理するために、安全で新しい遺伝子技術による不妊処置法を開発し、6月6日付けの学術誌「na

    ネコの新たな不妊法を開発、注射1本で済み手術は不要
  • 奈良公園のシカ、コロナ禍で「おじぎ」をしなくなる、研究

    奈良公園(奈良市)に生息する野生のシカが、新型コロナウイルス禍を経て耳と頭を下げる「おじぎ行動」を取らなくなっていることが、奈良女子大学などの研究グループの調べで分かった。観光客が激減すると奈良公園に出没するシカの頭数も減った。住宅街のカラスは生ゴミをあさるなど、生き物と人間の暮らしには密接な関係があることは知られていたが、人間活動が減ったことによる生き物への影響を調査した報告は珍しいという。 おじぎは「鹿せんべい」のためか 奈良女子大学研究院自然科学系生物科学領域の遊佐陽一教授(動物生態学)によると、野生のシカには元々、攻撃の前にストレスを感じると頭を下げる「おじぎ行動」が見られる。しかし、奈良公園周辺に生息するシカは観光客を見つけると「鹿せんべい」を求めて近寄り、おじぎ行動をとるという。同じようにシカとふれあえる観光地、宮島(広島県廿日市市)のシカはこのような行動を取らず、奈良公園周辺

    奈良公園のシカ、コロナ禍で「おじぎ」をしなくなる、研究
  • 光合成による水の分解、「最大の疑問」をついに解明、定説覆す

    植物のタンパク質にレーザーで刺激を与え、その結果起こるプロセスをX線で捉えることによって、科学者らは光合成反応に未知の段階が存在することを発見した。画像はX線で透視したハグマノキの葉。(IMAGE BY NICK VEASEY, SCIENCE PHOTO LIBRARY) 光合成は地球の生命にとって不可欠だ。生態系の基礎をになう植物は、これによって自らの栄養を得ている。しかし、光合成がどのような仕組みで行われているのかについては、まだ正確にはわかっていない。 今回、ふたつの新たな実験によって、光合成の中でも特に難しい反応のひとつである水の分解における謎の一端が明らかになった。 水の分子が分解されると、酸素が空気中に放出される。「われわれ全員が依存している、あらゆる高等生物にとって不可欠な酸素は、まさに光合成の副産物なのです」と語るのは、米ローレンス・バークレー国立研究所の化学者で、ひとつ

    光合成による水の分解、「最大の疑問」をついに解明、定説覆す
  • ティラノサウルスに「唇」があった可能性、なぜ唇が重要なのか

    このイラストに見られるように、ティラノサウルス・レックスなどの肉恐竜には、鋭い歯を覆う軟組織があったようだ。唇は、獲物を狙う際に使う歯を守り、歯の水分を保つうえで役立つ。(ILLUSTRATION BY MARK P. WITTON) 白亜紀の肉恐竜ティラノサウルスと言えば、恐ろしい歯と口がまず思い浮かぶだろう。ティラノサウルスは、博物館の展示や恐竜世界の復元図、そして『ジュラシック・パーク』などの映画で、バナナほどもある大きさの歯をのぞかせた姿で描かれてきた。しかし、古生物学者たちによると、実際のティラノサウルスや多くの肉恐竜には、歯を覆う唇があったようだ。(参考記事:「ティラノサウルスは実は3種いた、新たな論文が物議、議論白熱」) 複数の団体の古生物学者の合同チームが、3月30日付けで学術誌「Science」に発表した論文で、ティラノサウルスやアロサウルスなどの肉恐竜には、現在

    ティラノサウルスに「唇」があった可能性、なぜ唇が重要なのか
  • 300万年前の「意外な」石器を発見、作者はヒト属でない可能性

    科学者たちはケニア南西部のニャヤンガ遺跡を発掘し、300点以上の石器を発見した(写真は発掘調査開始前の2014年に撮影したもの)。(PHOTOGRAPH BY T.W. PLUMMER, HOMA PENINSULA PALEOANTHROPOLOGY PROJECT) 考古学者たちがケニア南西部のニャヤンガ遺跡で特徴的な石器を発見した。石器は最も古くて300万年ほど前のものと考えられる。オルドワン技術(旧石器時代初期にアフリカ東部で発達した道具製作の伝統)を用いた石器としては世界最古のものだ。 さらに意外だったのは、これらの石器がパラントロプス属の化石と共に発見されたことだ。パラントロプス属は、現生人類を含むヒト属とは異なる系統の初期人類である。 この発見は、私たちヒト属以外の初期人類も石器を使っていたという説を裏付けると同時に、オルドワン技術の始まりが、これまで考えられていたよりも数十

    300万年前の「意外な」石器を発見、作者はヒト属でない可能性
  • 水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式

    水は、私たちの体に欠かせない。ごく当たり前のことだが、体を日々出入りする量は、これまで科学的に明らかにされてはいなかったそうだ。その量を推定する計算式を、医薬基盤・健康・栄養研究所(NIBIOHN=ニビオン)などの国際研究グループが初めて開発した。体や環境のデータを基に、1日に失う水分量の目安を算出できるという。人生のさまざまな時期や災害時などに必要な量を予測できれば、健康管理に役立ちそうだ。 「重水素」手がかりに大規模調査 私たちの体のおよそ半分は水。一般的な成人男性で体の53%、成人女性で45%、乳児では60%を占めるという。この量を維持するため、私たちは飲んだり、事や呼吸をしたりして水分を取る。ここでストック、つまり体に含まれる水分の量は分かっていたが、フローである1日の出入り量は正確な把握が難しかった。従来は小規模な調査や、主観に頼るアンケートに限られてきたという。

    水は1日にどれくらい人体を出入りするのか、初の計算式
  • 2100年の「虹予報」が発表、虹が出る日は増えてゆく

    米アリゾナ州セドナ近郊の赤い岩の上に弧を描く壮大な二重の虹。(PHOTOGRAPH BY DEREK VON BRIESEN, NATIONAL GEOGRAPHIC IMAGE COLLECTION) 数年前のある朝、米ハワイ州オアフ島のマノア渓谷にある自宅で、科学者のキンバリー・カールソン氏が窓の外に目をやると、息をのむほど鮮やかな虹が出ていた。 それは驚くことではなかった。ハワイはおそらく世界で最も虹を見るのに適した場所であり、特にマノアは頻繁に雨が降って日差しも強いため、鮮やかな虹を見るのに理想的な環境なのだ。 しかし、現在は米ニューヨーク大学で環境科学を教えているカールソン氏は、ある素朴な疑問の答えを知らないことに気づいた。その疑問とは、気候変動がハワイの、そして地球全体の美しい虹に影響を与えるのだろうかというものだ。 そこでカールソン氏は、他の気候科学者たちにこの疑問を投げかけ

    2100年の「虹予報」が発表、虹が出る日は増えてゆく
  • ヨーロッパを擬人化した地図、なぜ500年前に人気となったのか

    全体が1人の女王で、頭がスペイン、右腕がイタリアで、シチリアは宝珠、左腕はデンマーク、ブルガリアやモスクワ大公国が足にあたる。

    ヨーロッパを擬人化した地図、なぜ500年前に人気となったのか
  • 「英国の歴史変えた」340年前の沈没船を発見、未来の国王が乗船

    リンカーン・バーンウェル、ジュリアン・バーンウェル兄弟は2007年にH.M.S.グロスター号を発見したが、ずっと秘密にされていた。「ある日、潜ってみると、海底に大砲が散乱していたのです」とリンカーンさんは振り返る。「忘れられない光景です」(PHOTOGRAPH COURTESY NORFOLK HISTORIC SHIPWRECKS) のちに英国王ジェームズ2世となるヨーク公を乗せて340年前に難破した英海軍のH.M.S.グロスター号を発見したと、英イーストアングリア大学の研究者らのチームが6月10日に発表した。 「文字通り、歴史を変えるきっかけになった沈没船です」と、海事の歴史を専門とする同大学のクレア・ジョウィット氏は語る。未開封のワインボトルなどがすでに見つかっており、優雅な旅と歴史を物語る遺物の発見への期待が高まっている。 1682年、50門の大砲を備える英海軍のフリゲート、グロス

    「英国の歴史変えた」340年前の沈没船を発見、未来の国王が乗船
  • ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究

    家庭菜園や花壇では益虫とされるミミズだが、北米の多くの森林など、来ミミズが生息していなかった土地では、在来動物に意外な悪影響を及ぼしている。(PHOTOGRAPH BY STEPHEN DALTON, MINDEN PICTURES) 2021年の暮れに亡くなった生物学者のエドワード・O・ウィルソン氏は、かつて昆虫のことを「世界を回している小さな者たち」と呼んだ。だが、この5年間、昆虫の激減を示す報告が集まっており、今後をめぐる議論が盛んに交わされている。激減の主な原因とされているのは、生息地の破壊、殺虫剤の過剰な使用、そして気候変動だ。(参考記事:「農業の毒性が48倍に、『沈黙の春』再び? 研究」) だが3月30日付けで学術誌「Biology Letters」に掲載された論文が、少なくとも北米の広範囲における、もうひとりの意外な容疑者を指摘した。それはミミズだ。 この研究では、カナダの

    ミミズは侵略的外来種、北米で昆虫に大きな被害の恐れ、研究
  • トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷

    2022年1月15日、トンガ王国の海底火山が恐ろしいほどの大噴火を起こした。日の気象衛星が撮影したこの画像の右手に噴火の様子が確認できる。(PHOTOGRAPH BY JAPAN METEOROLOGY AGENCY VIA AP) 2021年末、南太平洋の島国トンガで、海面から顔を出していたある火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火を始めた。当初は灰色の噴煙と控えめな爆発が起こる程度のもので、トンガの住民以外に気付く人もほとんどいなかった。 年明け早々にいったん活動が穏やかになったが、その後一転して激しくなり、高く上がった火山灰の柱は、記録的な量の雷を発生させた。「1分間に5000〜6000回、つまり1秒間に100回の雷が発生するようになったのです。信じがたい量です」。気象測定を行うフィンランドの企業ヴァイサラ社のクリス・バガスキー氏はそう述べている。 そして1月15日、火山は凄まじ

    トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷
  • 第2回 あの「エルフ語」はなぜ、どのようにつくられたのか

    信州大学人文学部の伊藤盡教授(英米言語文化)は、広義には「英語の先生」で、英語史、中世英語、北欧語文献学などを専門にしている。もっと詳しく書くと、『指輪物語』のエルフ語の研究者(あるいは、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のエルフ語の吹き替え監修者)で、市民向けに「エルフ語講座」を開いてくれたり、「エッダ」として伝えられる北欧神話、バイキングの活動を含む北欧の人々の伝承が今に伝わる「サガ」、北欧の古い文字であるルーン文字で書かれた石碑などにとても詳しい不思議な広がりを持った研究をしている先生だ。 前回、伊藤さんが、幼い頃から「ここではないどこか」に惹かれ、その場所がなぜか北欧であるとまだ幼い頃に直観した話を聞いた。また、意味が分からないただ呪文のような言葉の連なりに惹かれるものがあり、言語と神話をまるまる創造したJ・R・R・トールキンの研究へと進んだ。その言語は「エルフ語」として知られ、神話

    第2回 あの「エルフ語」はなぜ、どのようにつくられたのか
  • 史上最古のカレンダーを発見、イギリス

    新しく報告された“カレンダーの穴”から見た、冬至の光景(仮想モデルによるアニメーション)。 Illustration courtesy Eugene Ch'ng, Eleanor Ramsey, and Vincent Gaffney スコットランド北東部のアバディーンシャーで、世界最古の太陰暦を発見したと、イギリスの考古学者チームが発表した。この“カレンダー”は12個並んだ大きな穴で、月の満ち欠けのさまざまな段階を象った特別な形をしている。これらの穴は、中石器時代のブリテン島にいた狩猟採集民たちが、冬至になると位置を調整し、季節の移り変わりや月の満ち欠けを正確にたどるのに役立ったと考えられる。 12個の不思議な穴はおよそ1万年前のもので、これまでに発見された“カレンダー”のなかでも群を抜いて古い。これまで最古とされていたメソポタミアにある青銅器時代の遺跡より、さらに数千年さかのぼる。 バ

    史上最古のカレンダーを発見、イギリス
  • 野生のシカの4割に新型コロナの抗体、集団感染の可能性、米国

    新たな研究により、オジロジカが野生環境でコロナウイルスにさらされていることがわかった。感染した人間がシカにも感染を広げている可能性がある。(PHOTOGRAPH BY BEN HASTY, MEDIANEWS GROUP/READING EAGLE VIA GETTY IMAGES) アラスカを除く米国全州に生息するオジロジカ(Odocoileus virginianus)が、自然環境で広くコロナウイルスにさらされているようだ。 米農務省(USDA)が、ミシガン、イリノイ、ニューヨーク、ペンシルベニア各州にすむオジロジカ600頭以上から、過去十年間にわたって採取してきた血液サンプルを分析したところ、2021年1月〜3月にかけて検査した野生の個体152頭の40%から新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体が発見された。野生のシカへの感染の証拠を探る初の研究結果として、査読前の論文を投

    野生のシカの4割に新型コロナの抗体、集団感染の可能性、米国
    nakex1
    nakex1 2021/08/06
    人間との接触で野生の4割も感染してしまうもの?「研究者らは、人間から感染したのではないかと考えている」「シカがウイルスを個体同士、あるいはほかの種に感染させているのかどうかもわかっていない」
  • タイで話題の「陸を行進するエビ」、謎を解明

    淡水エビ(学名Macrobrachium dienbienphuense)の大移動。タイ、ウボンラーチャターニー県の急流ラムドゥアンの近くで撮影。(PHOTOGRAPH BY WATCHARAPONG HONGJAMRASSILP) タイには、毎年雨期になると、川を出て神秘的な夜の「行進」をするエビがいる。バンコクで生まれ育ったワッチャラポン・ホンチャムラッスィン氏は子どもの頃、テレビのそんな報道に心を奪われた。 ホンチャムラッスィン氏は生物学の学士号を取得した後、2017年にナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーになり、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で魚類の攻撃行動とコミュニケーションを研究した。それでも、子ども時代に強烈な印象を植え付けられたエビのことは忘れていなかった。 「わずか5分間の放送でしたが、20年間ずっと頭の中にありました」 行進するエビは観光客

    タイで話題の「陸を行進するエビ」、謎を解明
  • 氷原が解けて過去6千年分68本の矢が見つかる、ノルウェー

    ノルウェーのラングフォンネ氷原から出てきた木製の矢柄を調べる研究者。氷の中に閉じ込められた大昔の遺物が、近年の氷の融解で発見されることが増えている。年代は放射性炭素年代測定法を用いて特定される。(GLACIER ARCHAEOLOGY PROGRAM, INNLANDET COUNTY COUNCIL) ノルウェーの考古学チームが、同国の高山に広がる約24ヘクタールの氷原(アイスパッチ)で、氷から解け出てきた矢を何十も発見した。なかには6000年前の矢もあった。 異例の高温となった2014年と2016年の夏にラングフォンネ氷原で行われた遠征調査では、トナカイの骨と角も大量に発見された。猟師たちが何千年もの間、この氷原を利用していたことが示唆される。その間、彼らが使う矢じりの素材は石や淡水貝から鉄へと進化したが、その狩猟技術は変わらなかった。 研究チームは11月25日付けで学術誌「Holo

    氷原が解けて過去6千年分68本の矢が見つかる、ノルウェー