2012年の『ボーン・ヴィラン』以来となるニュー・アルバムの制作に乗り出したことが明らかになっていたマリリン・マンソンが、同新作のタイトルと発売日、トラックリスト、アートワークを発表している。 来年1月19日にリリースが決定したこの新作は『The Pale Emperor』というタイトルで、米テレビ・シリーズ『Salem』に提供されたナンバー“Cupid Carries A Gun”や先日公開された “Third Day Of A Seven Day Binge”を含む全10曲が収録されるという。 トラックリストは以下の通り。 1. Killing Strangers 2. Deep Six 3. Third Day Of A Seven Day Binge 4. The Mephistopheles Of Los Angeles 5. Warship My Wreck 6. Slave
非常にトリッキーな方法で生活史をまわしている彼ら・彼女らのことを知ると、その巧妙な手法に驚かされるわけだが、しかし、それでも、どれだけの偶然に支えられて、この子たちはここで出会ったのであろうかと考えてしまうのだ。 うまく水生昆虫に寄生してもカマドウマまでたどり着けるか分からない。カマドウマを操って、水に飛び込ませても、すぐに渓流魚に食べられるとやはりお腹の中で死んでしまう。無事に水に出ることに成功しても、遊泳力に秀でているわけでもなく、どうやってつがう相手を探せばいいんだ! これはほとんどキセキではないか。 このとき、秋の美しい山林の瑞々しい林床で、清らかな水流を間近に感じながら、ぼくの頭の中で小泉今日子が歌う「優しい雨」のサビがリフレインした。粛々と生活史を回すハリガネムシ的日常の中で、偶然、しかし運命的に出会い、始まってしまった2人である。だからこそ、そんなに慈しみあうように求め合って
「──発表を聞いた他の研究者が『ゴミムシに寄生してるのを見た』などと教えてくれるんです。ゴミムシって甲虫の仲間で、カマドウマはバッタの仲間なので、えらい分類群違うやつに寄生できるんやとまずびっくりして。で、さらに話してると『僕は秋に見た』『こっちは春だ』とか。これは一体何なんだろう。ハリガネムシが起こすエネルギーの流れがすごいでかいんだとすると、森と川の生態系がつながるタイミングに重要な影響を及ぼしてるかもしれないということで、全国の研究林を順番に回って、『ハリガネムシがいつ川に落ちてくるか、調べてもらえませんか』と頼んで回ったんです。その後とれたのを送ってもらったのを見ると、きれいな結果になりました。北海道のサイトは春の6月7月にピークをもってハリガネムシが動いていて、本州だと東北であろうが近畿であろうが、秋に起こるんですね」 「──寄生虫が宿主に寄生するときって、その宿主からできるだけ
「フィールドで観察してる間にアイデアは溜め込んでて、あと、これやれればきっと何か結果が出るんやと思っていました。それを、京大の和歌山研究林でやらしてもらえました。川のまわりをビニールで覆ってカマドウマなんかが飛び込めないようにした区画と、自然なままの区画を2カ月間比較したんです」 さらりと言われると、なるほどその手があったかと思うのだが、実行するのはかなり大変な予感がする。なにしろ自然な川が相手だ。聞けば、苦労話には事欠かない。例えば、ビニールで覆った部分でも、そこから魚が逃げてしまったら実験にならないので、上流と下流にネットをはる。しかし、ほうっておくと流れてくるものですぐに詰まってしまう。それを取り除く作業を2カ月間、ずっと続ける、など。 実験の結果は、労力に見合うものだった。 「──陸の虫が川に入ってくると、川の魚は陸の虫を食べる。なので、川の魚は川の中の虫をあまり食べなくなって、川
「脳内で発現しているタンパク質をチェックできる技術が2000年以降に出てきたので、それを使った研究がされています。いろんな段階のコオロギ──ハリガネムシに寄生されてるやつ、寄生されてないやつ、寄生されているけれどもまだ行動操作を受けていないと思われるやつ、あるいは寄生されてお尻からハリガネムシを出してしまった後のやつ。そういうものを集めてきて、脳内に発現しているタンパク質を徹底的に見たわけです。すると、まさに飛び込もうとしているようなコオロギの頭の中でだけ、発現しているものがいくつか見つかりました。それをさらに『ホモログ解析』という手法で調べると、神経の異常発達にかかわったり、場所認識にかかわったり、あるいは光応答にかかわる日周行動に関係したりするタンパク質と似ていると分かったんです。他の生物の研究で機能が確かめられているものと似た構造を持っていたという意味です。その中には、ハリガネムシの
ある意味、強烈な存在であるカマドウマと森で出会った。 その森に招いてくれた神戸大学の佐藤拓哉准教授は、「僕の研究室はフィールド」という生態学者であり、「我が研究のフルコースを味わってください」とばかりに、森の中の「好奇心のレストラン」に導いてくれた。そして、こってりと味わい深くカマドウマについて語ってくださった。 しかし、それは前菜。 今回は、主菜に登場いただく。 カマドウマに寄生するハリガネムシだ。 かなり嫌われ者昆虫であるらしいカマドウマで嫌な気分になった方には申し訳ないが、さらに衝撃的かもしれない生き物である。 この時期に水辺で出会うカマドウマは、腹の中にハリガネムシを養っている可能性がある。しかし、実際に水に飛び込んで、ハリガネムシが出てくる瞬間に出会うには運が必要なので、ここはすでに脱出した後のハリガネムシを探すことにした。 水の中でゆらゆら細長いものが揺れていたり、蠢いていたり
11月24日に自身が率いるレーベル、シェイディ・レコードの2枚組コンピ盤『シェイディXV(フィフティーン) ザ・コンピレーション』をリリースするエミネムが、同コンピのリリースを記念して "Shady CXVPHER" と題したラップ・ビデオを公開した。約19分の同映像はエミネム、スローターハウス、イェラウルフらがそれぞれに自身の故郷の街でラップするというもので、エミネムはデトロイトの廃墟の劇場跡で約7分のラップを披露している。 映像はこちらから。 『シェイディXV(フィフティーン) ザ・コンピレーション』は1枚目にエミネム、スローターハウス、バッド・ミーツ・イーヴィル、D-12、イェラウルフらの新音源を、2枚目にはこれまでのグレイテスト・ヒッツを収録した構成になっている。また、ボーナストラックとしてエミネムの“Lose Yourself”のデモ・ヴァージョンが収められることが明らかになって
『週刊ダイヤモンド』特別レポート ダイヤモンド編集部による取材レポートと編集部厳選の特別寄稿を掲載。『週刊ダイヤモンド』と連動した様々なテーマで、経済・世相の「いま」を掘り下げていきます。 バックナンバー一覧 敵への首切りや奴隷制の復活など過激な行為で、世界中でニュースとなっているイスラム教過激派組織「イスラム国」。彼らが勢力を伸ばしているのは、「アラブの春」以降に内政が混乱したシリアとイラクで、現在も米国による空爆など激しい戦闘が続いている。 週刊ダイヤモンドでは、11月15日号の第1特集「ビジネスマンの必須教養 『宗教』を学ぶ」で、内戦下のシリアで、戦闘に参加したり、反政府組織に接触した若者たちに座談会を掲載した。ここでは、誌面に収めきれなかった、若者たちの目で見たシリアと反政府組織の“実像”を、3回にわたって紹介する。 (構成/週刊ダイヤモンド編集部 森川 潤) ──本日は、ジャーナ
寄生虫が宿主を操り、自らに都合のよい行動を取らせる。 寄生虫による宿主の操作は、20世紀後半から大いに研究が進み、今や事例の枚挙にいとまがないほどだ。どうやら我々の住むこの世界では、普遍的な現象らしい。聞いただけで気持ち悪いが、受け入れざるをえない。 身近なハリガネムシ 日本にいて、直接目に見える形で、身近にそれを実感することができるのは、おそらくハリガネムシではないかと思う。 例えば、本来、水辺に近づく必要がないはずのカマキリが、お腹をパンパンに膨らませて、川や池に近づいている時。そのまま観察していれば、カマキリは水に飛び込むだろう。ほどなく腹からは何10センチもあるハリガネのように細長い生き物がクネクネと身をよじらせながら出てくる。 ぼくもずいぶん前に、白昼、偶然にその瞬間を見てしまったことがある。同じ星の上の出来事とは思えないような、ぞわっとする体験だった。 そんな寄生虫のハリガネム
この頃、韓国メディアやネット上で話題になっているキーワードの一つに「脳死泥棒」がある。 韓国のチュンチョン地方法院(法院は日本の裁判所に当たる)の判事は10月24日、自宅に押し入った56歳の窃盗犯を殴り脳死させたとして、20歳のA氏に懲役1年6カ月を言い渡した。この青年は「暴力行為等処罰に関する法律」違反で検察に起訴されていた。 この事件が起きたのは今年3月のこと。A氏が明け方に帰宅したところ、家中の照明がつけっぱなしになっていた。同氏が不審に思いつつ中に入ったところ、家中を物色している窃盗犯を見つけた。自宅には母親と姉の2人しかいなかったため、窃盗犯が性的暴力を加えようとしたのではないかと思い、逃げようとした窃盗犯の顔や頭を20分近く殴った。窃盗犯は意識不明の重体となり、救急車で病院に搬送された。11月になっても、意識が戻らずにいる。 当初、韓国内では、A氏を擁護する意見の方が多かった。
APEC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議開催中の北京で日中首脳会談が行われた。カメラの前では、習近平主席は、「お会いできて光栄です」と言う安倍晋三首相に一言もなく、ぶすっとしたまま。会談時間はわずか25分、2往復の対話を行っただけとか。習主席は心底、安倍首相と会いたくなかったのだな、という印象だ。安倍首相も、そんな相手となにも無理して会わなくてもいいだろうに。正直、この会談を見て、おお日中関係改善だ、めでたい、と明るい気分になれない。 おそらく日中の外務当局者同士は、当人たちの不機嫌などお構いなく、なんとか会談を実現させようと四苦八苦したのだろう。ボス同士が一度くらい会わないと、子分たちも顔を合わせずらいということかもしれない。 会談前に発表した異例の「四つの原則に関する合意文書」は、その官僚たちの苦労が玉虫色に輝くものであった。有体に言って、25分の不機嫌な会談よりも、この合意文書発
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間もなくリリースされる、エミネム自身が運営するShady Recordsのコンピ盤『シェイディXV(フィフティーン) ザ・コンピレーション』だが、その最新曲"Detroit Vs. Everybody"があまりにも強烈なんで、さっきからリピート再生しまくってます。 客演しているRoyce Da 5'9"とBig SeanとDanny Brownがそれぞれデトロイト愛を語った力強いヴァースをドロップし(特に2番手のBig Seanのフロウが美しすぎる)、主役エミネムが登場し、最後Trick Trickがやかましく締め括るこの曲。 Statik Selektahによるトラックも極めてストイックだし、全体的にめちゃくちゃ硬派な仕上がりなのだが、フックを歌うのは最近ちょいちょい名前を目にする新星、Dej Loaf。 紅一点の彼女がこの曲に注入する“味”もまた絶妙。 レイドバックした彼女のスタイル、
昨年に引き続いて、地方の某私立芸大で持っている講義の中で、「好きなアーティスト、嫌いなアーティスト」のアンケートを取ってみた。 美術学部18人、デザイン学部38人。男女比は女子が8割強を占める(大学全体でも女子割合は7割くらいか)。 「美術、あるいは美術周辺の視覚表現で」と言ったが、違うジャンルの人の名も挙がっている。昨年も名前が出たアーティストには * を付けている。 ●好きなアーティスト 1位 奈良美智*、ミュシャ*、宮崎駿*(3票) 2位 会田誠*、ロックウェル*、天野喜孝*、クールベ、井上涼、大友克洋、吉岡徳仁、マリーニ*モンティーニ(2票) 3位(1票、多いのでジャンル別にした) ▷画家、美術家 月岡芳年、田淵俊夫*、草間彌生*、オノヨーコ、杉本博司、大竹伸朗、磯江毅、奥田エイメイ、池永康晟、深堀隆介、松井冬子 レンブラント*、フェルメール*、モネ*、ルノアール、ゴッホ*、ゴーギ
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