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ブックマーク / ikeuchisatoshi.com (18)

  • 【寄稿】金子光晴の政治思想――『自由について』(中公文庫)への解説 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    3月の末ごろに「二つほど、文庫や全集に寄せた解説が刊行されました。そのうち一つは・・・」と書いて、『井筒俊彦全集 第12巻 アラビア語入門』の月報に寄稿したことをお知らせしましたが、二つ目の方をアップしていませんでした。フェイスブックでは通知していたのですけれども。 ブログに載せる時間がないのも当然で、その間に2冊を完成させていました。 一冊は『増補新版 イスラーム世界の論じ方』(中央公論新社、2016年) で、そこにはこの井筒俊彦全集第12巻の月報に載せた「言語的現象としての宗教」が早くも収録されています。まあ月報目当てに全集を、それも井筒俊彦の書いた大昔のアラビア語の教科書の巻を買うかどうか決める人もいなさそうなので、早めに採録させてもらいました。私がずっと書きたいと思っていたテーマですし。予定より長めになってしまったにもかかわらず会議をして予定を変更して月報に載せてくださった慶應義

    【寄稿】金子光晴の政治思想――『自由について』(中公文庫)への解説 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 安田純平さんのビデオ声明について | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    シリアで消息を絶っている安田純平さんについて、私は個人的には面識がなく、安田さんの交友関係も知らないので、何も情報を持っていませんが、安田さんのものとみられる映像については、Facebookで書いておきました。私にはこれ以上のことは分かりませんし、言うことができません。無事の帰還を祈っています。 安田純平さんが、どの程度、英語を正確に話すのか、私は知らない。ビデオでの発言のこの部分は、英語の語法が不確かなので、意味を正確に理解することは難しい。 “I have to say to something to my country:When you’re sitting there, wherever you are, in a dark room, suffering with the pain, there’s still no one. No one answering. No one

    安田純平さんのビデオ声明について | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • メディアと政治の関係と、それを支えていたムラ社会の崩壊はどこまで及ぶか | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    これは重要なコラム。 三浦瑠璃「メディア「ムラ」は民主的に統制されるべきか?―高市総務相の放送法発言問題」『山日記』ブログ、2016年2月16日 浅薄な党派性や、学者業界のやっかみ、色々なゲスの勘ぐりとかは別にして、自分の拠って立つ根拠を問い直すのに有用な論説です。 メディアへの政治の介入がメディア産業大手の媒体で盛んに議論されるけれども、どこかピンとこない。 言論が不自由になっているというが、不自由になったとされる事例の大部分は、メディア産業の内部で勝手に自粛し、勝手に忖度して不自由にしているだけだ。確かに政治家の圧力はあるだろう。しかしなぜそれにメディアが脆弱になったのか? ここで三浦さんはメディア産業のムラ社会としての崩壊あるいは弱体化を真の理由としています。 私がもっと大雑把に単刀直入に言ってしまうと、今の政治家が昔よりメディアに圧力をかけるようになったというよりは、今のメディア

    メディアと政治の関係と、それを支えていたムラ社会の崩壊はどこまで及ぶか | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2016/02/20
    「では、どうしたらメディア産業人が政治家の顔色を伺わないでよくなるのか、といえば、簡単な話で、個々の記者の専門能力といった根本的なところから、企業・業界の体質改善をしなければなりません」
  • 『コーランの読み方』がポプラ新書から発売・すぐ増刷に | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    『コーランの読み方』がポプラ新書から発売・すぐ増刷に | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 【受賞】『イスラーム国の衝撃』が第69回毎日出版文化賞・特別賞に決定 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    日の毎日新聞朝刊の1面・25面で発表がありましたように、『イスラーム国の衝撃』(文藝春秋)が、第69回毎日出版文化賞の特別賞に選ばれました。 毎日出版文化賞は1947年設立の、伝統のある賞であり、その中でも「広く読者に支持され、出版文化の向上に貢献した出版物」に対して与えられる特別賞に選んでいただいたことを、嬉しく、また光栄に思っております。 『イスラーム国の衝撃』は、10年以上かけて取り組んできたテーマに関する、数年かかって発表してきた複数の論文に基づいているという意味で、十分に準備して書いたであると同時に、日の出版文化にもたらす意義を私なりに考えて、適切な時期に、適切な内容と形式を見計らって、上梓したものです。 特に、2015年1月に新書という形態で刊行するという決断が、後になってみると決定的に大きなものでした。 昨年10月ごろから、日のメディア・出版界急激に高まった「イスラー

    【受賞】『イスラーム国の衝撃』が第69回毎日出版文化賞・特別賞に決定 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • 【掲載情報】『週刊ダイヤモンド』の特集「『読書』を極める!」にインタビューが | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    『週刊ダイヤモンド』にインタビューが掲載されました。 週刊ダイヤモンド 2015年 10/17 号 [雑誌] 「池内恵 全ての文献を網羅して”知の体系”に近づく」『週刊ダイヤモンド』2015年10月17日号(10月10日発売)、43頁 特集「『読書』を極める!」の中に1頁ひっそりと掲載されています。 インタビューを受けてから私の校閲が入るのかと思ったら入らなかったので、私が責任を負った文章ではありません。かなり明確にニュアンスを伝えたにもかかわらず、なおも通俗的な書き方になって異なる印象を与えているところがいくつか見られました。 冒頭に、「読書について、広く一般の読者に向けた話をする際には、いつもちゅうちょすることがあります」と書き始めてくれたのは正解で、「あなたのの読み方を紹介することで読書案内としたい」という依頼を受けた時にはまずこのことから始めます。私は職業としてを読んで書いてお

    【掲載情報】『週刊ダイヤモンド』の特集「『読書』を極める!」にインタビューが | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/10/16
    「この一節は、「何でもかんでも佐藤優(か池上彰)に頼めば損益分岐点は超える商品にしてくれる」と頼りきって同工異曲の記事や本を濫造する出版業界への痛烈な批判にも読めました」
  • 【地図で読む】「アサド朝シリア」を支えるロシア軍基地 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【地図で読む】「アサド朝シリア」を支えるロシア軍基地 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/30
    「暫定クルド自治区とか、反体制派各種がトルコと米国に庇護されて「自由シリア」の離れ小島に立てこもり、イラク・シリア国境エリアにカリフ制「イスラーム国」が居座るという構図」
  • 【地図で読む】国境フェンスのグローバル化 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【地図で読む】国境フェンスのグローバル化 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/30
    この手のやつは、昔は「ベルリンの壁」というのがあったが、歴史は繰り返すのかね。
  • 【日めくり古典】・・・そして崩壊、そして | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【日めくり古典】・・・そして崩壊、そして | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/27
    「現在は、第二次世界大戦後の秩序が続いていながら、中国の台頭や、冷戦後のロシアの復活(のように見える動き)などによって、さらにもう一度、「コンセンサスが自明でなくなった」時代であるとも言えます」
  • 【日めくり古典】勢力均衡を可能にする条件とは | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【日めくり古典】勢力均衡を可能にする条件とは | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/26
    「重要なのは、勢力均衡が機能するときには、ある条件が整っていたということです。その条件とは何か。簡単に言いますと、それは知的・道義的コンセンサスであるとモーゲンソーは指摘」前後の記事も合わせて。
  • 【日めくり古典】もっと、モーゲンソー『国際政治』ですが。。。 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【日めくり古典】もっと、モーゲンソー『国際政治』ですが。。。 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/19
    「問題をある政治家の人格や思想に還元してしまうことが問題であるだけでなく、そのような批判をする人たち自身が無自覚にもっと難のある人格や思想をむき出しにしていたりする」
  • 【日めくり古典】良い動機が良い政策や良い結果をもたらすとは限らない | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    【日めくり古典】良い動機が良い政策や良い結果をもたらすとは限らない | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/17
    「もしわれわれが彼の行動の道義的な質と政治的な質を知りたいなら、われわれはその行動をこそ知らなければならないのであって彼の動機を知る必要はない」
  • 【帰ってきた】おじさん雑誌レビュー『中央公論』10月号は、戦後70年談話のテキスト分析から欧州の終焉まで | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    『中央公論』は最近中堅どころの研究者の原稿をよく掲載するようになって、研究者同士で議論するような内容を一般向けに載せてくれているので、毎号興味深いものをメモしておこうと思うのだが、出張に行っていたり時間がなくて時期を逸したりして結局メモできていない。そういえば以前、【新企画】と銘打って「おじさん雑誌レビュー」なるカテゴリを新設したが、ボランティアで論壇時評なんてとてもやる時間ないので(←頼まれたってやりませんよ)、自分の文章が掲載されたときに、ついでに他の文章も読んでコメントするぐらいで企画が立ち消えになっていた。 今回は自分の文章は掲載されていないが、偶然、刊行されてすぐ手に取ったので取り急ぎ。論文に集中しすぎて逆に滞っているので気分転換。 巻頭連載コラムの「時評2015」の一つ、宇野重規「『I』と『We』と『Japan』–戦後70年談話の複雑な構造」(22−23頁)が面白かった。 8月

    【帰ってきた】おじさん雑誌レビュー『中央公論』10月号は、戦後70年談話のテキスト分析から欧州の終焉まで | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/12
    「この談話が安倍氏個人の真意かどうかを問う議論はあまり意味がない。日本政府としてこの談話の内容に即した政策を採用していくかどうか、将来にアカウンタビリティーを問うて行くことにこそ意味がある」
  • 【寄稿】シリア難民に対する西欧の倫理的義務とは | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    8月末から9月初頭にかけて、シリア難民の波が、難民申請受理の条件を緩めたドイツを目指して殺到しているのが国際メディアで伝えられる。 これは私がここのところ難産の論文で理論的に取り組んでいる、中東の過去5年間の急激な変動の、国際社会に及ぼした一つの帰結だが、それによって今後生じる西欧社会そのものの変質や摩擦といった別の問題を引き起こしていくだろう。 根原因であるシリア内戦の構造については多くが語られてきたが、必ずしも理解が浸透しているとは言えない。シリア問題をイデオロギー的な争点として議論することで、実態がぼやけてしまっている。まさにイデオロギーに立て籠もって「三分の理」を主張して欧米諸国を牽制しつつ、あとは実力行使で乗り切るのが中東の諸政権の基姿勢だが、そういった中東の独裁政権の手法で問題が解決できなくなったので、ここまで長引いている。アラブ人は独裁政権に従っていればいい、という前提に

    【寄稿】シリア難民に対する西欧の倫理的義務とは | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/09/09
    「援助の手を差し伸べることは義務だが、同程度に『汝、誘惑することなかれ』という義務にも従わないといけない」
  • �【お知らせ】名古屋・栄の中日文化センターで月1回の講義(7−9月) | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    中東・イスラーム学の風姿花伝 池内恵(いけうち さとし)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。予想外に評判となってしまったFC2ブログ「中東・イスラーム学の風姿花伝(http://chutoislam.blog.fc2.com/)」からすべての項目を移行しました。過去の項目もここから全て読めます。経歴・所属等はブログのプロフィール(http://ikeuchisatoshi.com/profile/)からご覧ください。 メニューとウィジェット

    �【お知らせ】名古屋・栄の中日文化センターで月1回の講義(7−9月) | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/07/23
    今週末って、絶対無理じゃん…。(>_<)
  • イスラーム教をなぜ理解できないか(5)米保守派による共鳴 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    の「こころ教」によるイスラーム教理解の阻害、欧米のリベラル・バイアスや、ルター的宗教改革を普遍的モデルとしてしまう問題などを取り上げてきたが、そういえば、今、仕事で依頼されてこのをずっと読んでいて、関連書籍と合わせて検討しているのだけれども(遅れています)、ここでも関連する議論が出てくる。 ウォルター・ラッセル・ミード『神と黄金 上 イギリス、アメリカはなぜ近現代世界を支配できたのか』 アメリカの保守派と目され るウォルター・ラッセル・ミードも、イスラーム教のいわゆる「過激派」と論じられがちなワッハーブ派やサラフィー主義と、アメリカのプロテスタントとの類似性を論じている。そして、ミードはアメリカの活力と指導力の発展の過程では、負の側面はあれども、「過激」なプロテスタントの運動が不可欠な要素だったと肯定的評価をしているのである。間接的に、ワッハーブ派はサラフィー主義についても、長期的に

    イスラーム教をなぜ理解できないか(5)米保守派による共鳴 | 中東・イスラーム学の風姿花伝
    nijuusannmiri
    nijuusannmiri 2015/06/14
    「元来はアメリカの保守は、根底においてリベラリズムを共有している。ここが新世界のアメリカと欧州を分けるところである」
  • イスラーム教をなぜ理解できないか(4)「リベラル・バイアス」を単刀直入に言うと | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    先日紹介した、Temptations of Powerの著者Shadi Hamid氏が、‘Moderate Muslims’という小文をワシントン・ポスト紙のブログに寄せている。 「穏健派ムスリム」を探すのはもうやめよう、という議論で、欧米で(日でもそれを一知半解に真似て)繰り返されるクリシェの批判から、根的な思想問題に触れている。 The way we use the term, “moderate” means little more than “people we like or agree with.” Almost always, it signals moderation relative to American or European standards of liberalism, freedom of speech, gender equality and so on

    イスラーム教をなぜ理解できないか(4)「リベラル・バイアス」を単刀直入に言うと | 中東・イスラーム学の風姿花伝
  • イスラーム教をなぜ理解できないか(3)「ルター・バイアス」が曇らす宗教改革への道 | 中東・イスラーム学の風姿花伝

    連続講座のようになってきた。今回が第3回となるのか。 まず、日では宗教を「こころ」の問題と捉えることで、イスラーム教の律法主義的な原則が捉えにくくなる。 それに対して、欧米のリベラル派は、リベラルな価値観が普遍的だと信じるあまり、「当のイスラーム教はリベラルで、リベラルではないイスラーム教徒は何か間違っている、物質的原因によって強制されているのか、教育が足りない」と思ってしまう。さらには「イスラーム教がリベラルではないと分析する観察者はオリエンタリズムだ、イスラーモフォビアだ」と断定してしまって、現実に目を向けなくなる。 日と欧米である種の論者がそれぞれ囚われているバイアスが、イスラーム教を見えにくくしている。 欧米では、自らの宗教改革の歴史を普遍的なものと捉え、世界に適用してしまうことで、イスラーム教徒が抱えている思想的課題が見えにくくなるという、もう一つ別のバイアスもある。 これ

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