各社のモバイル導入の契機は様々だが、トップからとりあえず導入するように指示されるケースはIT部門の方が最も頭を悩まされる状況だろう。まず導入の費用対効果評価のためのKPIが設定しづらい。他にも、構築概要を報告したら「何かもっとできるはず」と指摘され再報告するはめになったというケースもある。 また別のケースとして、営業部門が独自にモバイルを導入していたが、セキュリティの問題が発生し営業部門で対応できなくなった、また運用が思うように上手くいかずIT部門に泣きつく結果となったというケースもある。 そのような中で、モバイルを前提にしたシステム構築時に考えるべきことは何か、見ていきたい。 未来予想図を描き、前広に備える モバイル導入ほど各社でバラツキがでるものはない。対象業務範囲も決まっておらず、ワークフローのみで使用する場合、営業活動全般を支援する場合など千差万別だ。また導入対象も数十台でパイロッ
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