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文学に関するnubaのブックマーク (65)

  • 『小説の準備 ―コレージュ・ド・フランス講義 1978-1979年度と1979-1980年度』 バルト (筑摩書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 講義ノートの三巻目は1978-1979年度と1979-1980年度の二年分をおさめる。最後の二年間の講義は「小説の準備Ⅰ」、「小説の準備Ⅱ」というひとつづきの内容だからである。 批評家のバルトがなぜ「小説の準備」というテーマを選んだのだろうか。 バルトは1977年10月25日、最愛の母親を亡くす。極度のマザコンだったバルトは『喪の日記』にあるように悲嘆にくれ絶望の淵をさまよったが、二年目の『<中性>について』の講義の準備によってかろうじて自分を支えたらしい。 転機となったのは母の少女時代の写真を発見したことだった。幼い母の写真に魂を揺さぶられたバルトは母の思い出を写真論としてまとめることを思いたち、一年余の熟成期間をへて『明るい部屋』を一気呵成に書きあげる。 読んだ方はおわかりと思うが、『明るい部屋』は知的で冷静な批評の体裁をとりながらも、きわめて内密でプライベートで

    『小説の準備 ―コレージュ・ド・フランス講義 1978-1979年度と1979-1980年度』 バルト (筑摩書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 66. あなたの周囲に太宰ファンはいますか?:日経ビジネスオンライン

    『読まず嫌い。』というを出しているだけあって私は読まず嫌いの達人だが、太宰はいちおう、ちくま文庫版全集全10巻(『太宰治全集』、文庫版なので断簡零墨にいたるまで収録しているわけではない)は読んだし、それに収録されていない作品を含む新潮文庫版『もの思う葦』『地図』も読んでいる。 一昨年には太宰を含む「無頼派」と呼ばれた作家たちについて雑文の註文を請け、ささやかながら関連資料も読んでみた。太宰論はそれこそ汗牛充棟であり、私などそのなかのほんの一部を嘗めた程度だが、それでも世間一般の人よりは太宰の人生について知ったと思う。 それほど好きでもないのに。 いわゆる「太宰嫌い」ではない。なんとなく苦手なだけだ。 苦手な理由のひとつは、文章に「、」が多いこと。大正時代の宇野浩二も、作風は好もしいのに「、」が多くて困る。吉田健一みたいな「、」の少ない文章のほうが好きなのだ。 そういう個人的な好みはべつに

    66. あなたの周囲に太宰ファンはいますか?:日経ビジネスオンライン
  • 江藤淳の痛みというか - finalventの日記

    このところ、江藤淳の痛みのようなことをぼんやりと考える。彼も自決だった。そして、その自決は三島由紀夫と同質でもあったかもしれない。 江藤は32年生まれ。昭和7年だ。三島は1925年(大正14年)。私の父が26年生まれ。 父は大病で結果的に戦死を免れ、私がこの世にいる。彼の兄、つまり私の伯父はインパールで戦死した。つまり、殺された。父は私をその兄に似ていると見ていたふしがある。私は伯父の転生かもしれない(冗談ですよもちろん)。 三島も実質戦争を免れた。そのことを内心、忸怩たる思いがあっただろう。彼は団塊世代の上にあたり、GHQの所作も見てきたし、戦後日の欺瞞も見ていた。耐えられなかったというのはわからないでもないが、それより、自身の確立がGHQなるものとそれに結託する日的なるものに耐え難かったのだろう、というのはわからないでもない。天皇崇拝みたいなものは、偽悪的に言えば、そうした仮託の偽

    江藤淳の痛みというか - finalventの日記
  • 密室にとじこめられてます - Everything you've ever Dreamed

    1月16日17時半。14時半から実家の書斎にとじこめられている。外出間際に物音がしたので書斎に入ったら、そのままドアが壊れて外に出られなくなった…。書斎代わりにつかっている小さな部屋でカラダが抜けられる窓はない。六畳間で南にドア(壊れてあかない)、北に窓(鉄格子があってでられない)、東が壁、西にクローゼット。 携帯は部屋の外、電源と繋がっていないノートPC(バッテリー残一時間半/無線LANでインターネット接続は可能ですが電波が微妙)、デジカメ(バッテリー微妙)、プラスドライバー、仕事で使っている部屋なので定規やペン、紙といった一式の筆記用具が手元にあります。いい脱出方法はありますか?寒い。 18時追記。パソコンから現状を家族の携帯にメール。「家族で中華街で夕会だから帰りは早くて22時くらいになる」とのこと。近隣在住の親族は中華街事をしている模様。僕はどうやら家族に含まれていないようだ

    密室にとじこめられてます - Everything you've ever Dreamed
    nuba
    nuba 2010/01/17
    完全に手詰まりみたいですが…朝になったら道が開けるはず!
  • 【特別対談】情報革命期の純文学/東 浩紀+平野啓一郎(「新潮」2010年1月号より転載)|新潮|新潮社

    ■連載小説 ・慈雨の音(六)/宮 輝 ・俺俺(六)/星野智幸 ・還れぬ家(十)/佐伯一麦 ・幸福の森(二十五)/加賀乙彦

    【特別対談】情報革命期の純文学/東 浩紀+平野啓一郎(「新潮」2010年1月号より転載)|新潮|新潮社
  • 純文学論争 - Wikipedia

    純文学論争(じゅんぶんがくろんそう)は、 1960年代に行われた論争。平野謙によって問題提起された[1]。 1990年代後半から2000年代にかけて行われた論争。 1961年9月の『朝日新聞』に、平野謙が、雑誌『群像』創刊15周年に寄せて小文を掲載し、中間小説の優れたもの(松清張、水上勉らの社会派推理小説など)が台頭し、純文学という概念は歴史的なものに過ぎない、と述べたことから始まったとされているもので、まず伊藤整がこれに反応し、高見順が激しく平野を批判した。しかし福田恆存によれば、これはその1月に大岡昇平が井上靖の『蒼き狼』を批判した時から始まっていたもので、大岡はついで、松清張、水上勉らの中間小説を批評家が褒めすぎることに矛先を向けており、当時外遊中だった伊藤が詳しい事情を知らずに平野の文章に衝撃を受けたものとされている。しかしこの当時、純文学といえばまず私小説だと思われており、高

  • 三島由紀夫のインタビュー映像をみて - イチニクス遊覧日記

    「思想とかは共感しないですけどね、でもね、そこまでして何かを伝えようとした、という事実が衝撃なんですよ、俺には。しかも伝わらなかったんだから、衝撃の二乗ですよ。別に俺は、あの事件に詳しいわけじゃないですけどね、きっと、後で、利口ぶった学者や文化人がね、あれは、演出された自決だった、とか、ナルシストの天才がおかしくなっただけ、とかね、言い捨てたに違いないんですよ。でもね、もっと驚かないといけないのはね、一人の人間が、気で伝えたいことも伝わらないっていうこの事実ですよ。三島由紀夫を、馬鹿、と一刀両断で切り捨てた奴らもね、心のどこかでは、自分が気を出せば、言いたいことが伝わるんだ、と思ってるはずですよ。絶対に。インターネットで意見を発信している人々もね、やろうと思えば、心が届くと過信しているんですよ。今は気を出していないだけだってね。でもね、三島由紀夫に無理だったのに、腹を切る覚悟でも声

    三島由紀夫のインタビュー映像をみて - イチニクス遊覧日記
  • 森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』 - 蟹亭奇譚

    大学生の 《私》 は、クラブの後輩の 《彼女》 に片思いしている。しかし、《私》 には 《彼女》 に直接思いを伝えるような度胸はなく、いつも回りくどいやり方で接近を試みる。 ……私が頷くと、彼はニンマリした。「それで、あの子とは何か進展があったの?」 「着実に外堀は埋めている」 「外堀埋めすぎだろ? いつまで埋める気だ。林檎の木を植えて、小屋でも建てて住むつもりか?」 「石橋を叩きすぎて打ち壊すぐらいの慎重さが必要だからな」 「違うね。君は、埋め立てた外堀で暢気に暮してるのが好きなのさ。丸へ突入して、撃退されるのが恐いからね」 森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』 第三章 御都合主義者かく語りき 「ひとつの隠喩から次々に同系列の隠喩をくり出し、たとえで話を進める表現形式」*1 を 《諷喩》*2 と呼ぶ。上に引用した会話で、《私》 が回りくどい恋のアプローチを 「外堀は埋めている」 と言い表

    森見登美彦 『夜は短し歩けよ乙女』 - 蟹亭奇譚
  • kousyoublog.jp – このドメインはお名前.comで取得されています。

    このドメインは お名前.com から取得されました。 お名前.com は GMOインターネットグループ(株) が運営する国内シェアNo.1のドメイン登録サービスです。 ※表示価格は、全て税込です。 ※サービス品質維持のため、一時的に対象となる料金へ一定割合の「サービス維持調整費」を加算させていただきます。 ※1 「国内シェア」は、ICANN(インターネットのドメイン名などの資源を管理する非営利団体)の公表数値をもとに集計。gTLDが集計の対象。 日のドメイン登録業者(レジストラ)(「ICANNがレジストラとして認定した企業」一覧(InterNIC提供)内に「Japan」の記載があるもの)を対象。 レジストラ「GMO Internet Group, Inc. d/b/a Onamae.com」のシェア値を集計。 2023年5月時点の調査。

  • イギリス人の選ぶ小説BEST100 - ちんたらコラム

    ・カズオ・イシグロのキーワードでid:ryotoさんの日記を読んでいたところ、BBCによる「(主に)イギリス人の選ぶ小説BEST100」というリストの個人訳を発見しました。興味深い内容なので、こちらにもゾローッと載せてみますよ(転載の許可はいただいてあります)。↓ 1 セルバンテス『ドン・キホーテ』2 ジョン・バニヤン『天路歴程』3 ダニエル・デフォー『ロビンソン・クルーソー』4 ジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』5 ヘンリー・フィールディング『トム・ジョーンズ』6 サミュエル・リチャードソン『クラリッサ』7 ロレンス・スターン『トリストラム・シャンディ』8 ピエール・ショデルロ・ド・ラクロ『危険な関係』9 ジェーン・オースティン『エマ』10 メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』11 Thomas Love Peacock『Nightmare Abbey』12 オノレ・ド・バル

  • はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました 以下のエントリの通り、今年末を目処にはてなグループを終了予定である旨をお知らせしておりました。 2019年末を目処に、はてなグループの提供を終了する予定です - はてなグループ日記 このたび、正式に終了日を決定いたしましたので、以下の通りご確認ください。 終了日: 2020年1月31日(金) エクスポート希望申請期限:2020年1月31日(金) 終了日以降は、はてなグループの閲覧および投稿は行えません。日記のエクスポートが必要な方は以下の記事にしたがって手続きをしてください。 はてなグループに投稿された日記データのエクスポートについて - はてなグループ日記 ご利用のみなさまにはご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 2020-06-25 追記 はてなグループ日記のエクスポートデータは2020年2月28

    はてなグループの終了日を2020年1月31日(金)に決定しました - はてなの告知
  • 集英社「ラテンアメリカの文学」シリーズを読む#1 ボルヘス『伝奇集』 - sekibang 1.0

    伝奇集 (ラテンアメリカの文学 (1))posted with amazlet at 09.11.15ボルヘス 集英社 売り上げランキング: 669150 Amazon.co.jp で詳細を見る 先日、インターネットで古情報を検索していたところ、集英社の「ラテンアメリカの文学」シリーズ全18巻が手ごろなお値段で売っていたのに出会ってしまい、引越し前かつ金欠*1にも関わらず、購入に至ってしまった私です。でも、出会ってしまったんだから仕方ないよねぇ……と自分を納得させて、律儀に一冊目のボルヘスから読んでいます。『伝奇集』。岩波文庫から鼓直訳でも出ていますが、こちらは篠田一士の訳。篠田訳のほうが、現代語っぽい印象がありました。収録作品も微妙に違っている。この版だと『伝奇集』、『エル・アレフ』、『汚辱の世界史』が入っています。これらの収録作品は以下のでも読めます(訳者はバラバラ)。 伝奇集 (

    nuba
    nuba 2009/11/16
    ボルヘス積読のままだ…読まなきゃ!
  • ワルキューレ (楽劇) - Wikipedia

    『ヴァルキューレ』(ドイツ語: Die Walküre)は、リヒャルト・ワーグナーが1856年に作曲し、1870年に初演した楽劇[注 1]。台も作曲者による。『ワルキューレ』の表記もある[1]。ワーグナーの代表作である舞台祝祭劇『ニーベルングの指環』四部作の2作目に当たる。 概要[編集] 岩の上のブリュンヒルデ:ショット社ヴォーカルスコアの表紙絵(1899年) 『ニーベルングの指環』四部作は、ひとつのプロローグと3日を要する舞台上演と見なすことができ、その「第1日」に当たる作『ヴァルキューレ』は、「序夜」(『ラインの黄金』)を除く「三部作」の実質的な幕開けに位置づけられる作品である。 四部作はそれぞれ独立した性格を持ち、単独上演が可能である。そのなかで『ヴァルキューレ』は、もっとも人気が高く、上演機会も多い。感動的な愛情表現の場面や、ライトモティーフの使い方が自然かつ巧緻であるなど作曲

    ワルキューレ (楽劇) - Wikipedia
  • 「形容詞 + です」という日本語の用法について - 蟹亭奇譚

    「形容詞 + です」 は誤用ではない 変な日語(1) 「危ないですから」-九十九式 電車に乗っていると、ホームでこんなアナウンスがよく流れてくる。 「3番線に電車がまいります。危ないですから、黄色い線の内側にお下がりください」 僕はこれを聞くたびに、強烈な違和感を覚える。電車には毎日乗るので、この襲い来る違和感と戦うだけで会社に着く頃にはヘトヘトになってしまう。 言うまでもなく、「危ない」という形容詞に直接「です」を付けるのは誤用だ。 変な日語(1) 「危ないですから」-九十九式 「危ないです」 のように、「形容詞 + です」 という表現は、文法的に間違った用法ではない。上記リンク先の主張の根拠として、以下の MSN 相談箱の回答欄が引用されているが、これに至ってははっきり 《間違い》 といって良いだろう。 昭和27年の国語審議会で「形容詞+です」表現を「許容する」としたときから、日

    「形容詞 + です」という日本語の用法について - 蟹亭奇譚
    nuba
    nuba 2009/10/23
    タラヲのことかーッ!
  • asahi.com(朝日新聞社):ノーベル文学賞、ドイツのヘルタ・ミュラー氏に - 文化

    ヘルタ・ミュラー氏(04年撮影)=AP  【マンチェスター(英中部)=土佐茂生】スウェーデン・アカデミーは8日、09年のノーベル文学賞を、ルーマニア生まれのドイツ人女性作家ヘルタ・ミュラー氏(56)に授与する、と発表した。  同アカデミーは「韻文の濃密さと散文の率直さをもって疎外された人びとの風景を描いた」と授賞理由を説明した。賞金は1千万スウェーデンクローナ(約1億3千万円)。授賞式は12月10日、ストックホルムである。  ミュラー氏は、53年、ルーマニア西部のバナート地方に生まれた。シュバーベン人と呼ばれるドイツ系少数民族の出身で、ドイツ語が母語。ティミショアラ大学でドイツ文学とルーマニア文学を専攻し、金属工場で技術翻訳者となった。  しかしチャウシェスク政権による独裁下にあった79年、秘密警察への協力を断ったために職場を追放された。その後、学校の代用教員をしながら創作活動を続け、82

    nuba
    nuba 2009/10/09
    ”「韻文の濃密さと散文の率直さをもって疎外された人びとの風景を描き出している」と授賞理由”読んでみたい
  • ノーベル文学賞まもなく発表、今年の候補者は?

    2009年ノーベル文学賞(Nobel Literature Prize)の候補者たち。上段左から、米国のフィリップ・ロス(Philip Roth)氏、ペルーのマリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)氏、アルジェリアのアシア・ジェバール(Assia Djebar)氏、カナダのアリス・マンロー(Alice Munro)氏、米国のジョイス・キャロル・オーツ(Joyce Carol Oates)氏。中断左から、メキシコのカルロス・フエンテス(Carlos Fuentes)氏、ベトナムのズオン・トゥー・フオン(Duong Thu Huong)氏、カナダのマーガレット・アトウッド(Margaret Atwood)氏、米国のコーマック・マッカーシー(Cormac McCarthy)氏、韓国の高銀(Ko Un)氏。下段左から、シリア出身のアドニス(Adonis)氏、スペインのルイス

    ノーベル文学賞まもなく発表、今年の候補者は?
    nuba
    nuba 2009/10/08
    バルガス・リョサにフエンテス、んーマンダム
  • 極私的脳戸/日々の与太 » 2日のご注文/《ものを「思う」ことに手を貸し、「思う」ことを豊かにする》(池澤夏樹)言葉って、実は結構僅少だったりするんだよな

  • kenzee観光第二レジャービル

    kenzee「前回の続き。小沢健二さんの歌詞とはなんだったのかのその2。前回、村上春樹のデビュー時における日小説へのアプローチと実験の話で終わった。村上はデビュー作をまず、タイプライターで英語で書いた。それを原稿用紙と万年筆で自分で日語訳していった。結果、今でも議論の分かれる「乾いた文体」が生まれたのである。まず、すでにアルフレッド・バーンバウムによって英訳されたデビュー作「Here The Wind Sing」から有名なチャプター11のシーンを読んでみよう。N・B・EポップステレフォンリクエストのDJのオープニングトークだ」 DJらしいカッコいい響きの英語であることがおわかりいただけるだろう。英語の優れた点は「Greatest Hits Request Show,~NEB Radio」のようにルーズな発音だとあまり意識しなくても簡単に韻が踏めるところだ。この英語小説の作者は「カッ

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  • 私の異常なお見合い・雌伏篇 または私は如何にして謎の預言者のインチキを暴き人々を救い出したか - Everything You’ve Ever Dreamed

    大船観音の足元にあるファミレスで宗教家ハナゲーノフ(仮名)の鼻を穴があくほど凝視していた。左側の鼻の穴からは少しだけ、右側の穴からは豪快に毛が飛び出していた。《野郎、右利きだ…》。「FBI心理分析官」をブックオフで購入熟読記憶し、《趣味》の欄に「日曜プロファイリング」と記入する資格を得た僕は、冷静に男の利き腕を見極め、ぼくたち(わたしたち)は今日旅立ちます(たびだちまーす)って小学校の卒業式、クラスの代表として呼びかけをおこなって以来の真剣さを発揮して右の耳から左の耳へ男の話を聞き流していた。 僕の心ここにあらずに気がついたハナゲーノフが言う。「話聴いてますか?」「すみません今一瞬だけ意識がGスポットにはまってました」「冗談がお好きな方だ…」。僕はマジで話を聞かずにシャロンのオッパイを想っていた。「ヘルタスケルター」を聴いて「おおこれ天啓!」と自分勝手に思い込んだ馬鹿に殺された美しき哀しき

    私の異常なお見合い・雌伏篇 または私は如何にして謎の預言者のインチキを暴き人々を救い出したか - Everything You’ve Ever Dreamed
    nuba
    nuba 2009/09/30
    Cカップに痩せたのか…シノさん…ウチのヨメと同じになった!
  • 石原千秋 『名作の書き出し 漱石から春樹まで』 - 蟹亭奇譚

    名作の書き出し 漱石から春樹まで (光文社新書) 作者: 石原千秋出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/09/17メディア: 新書購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (8件) を見る 「テクスト論」 の入門書 小説を読むとき、僕は基的に「作者」を無視する。これは「テクスト論」という立場である。「テクスト論」は、小説を読むときにどんな方法でも用いるし、歴史的なデータも用いるが、「作者」だけには言及しないのである。 たとえば、夏目漱石の小説には遺産相続に関わるテーマが多く書かれているが、これを説明しようとして「作者」を読みの枠組みに組み入れると、「漱石は幼いときに家において不幸な体験をしていたからだ」ということになる。これはどこもまちがってはいないのだが、この説明の仕方では、小説の読み方になにも付け加えることができない。「漱石の不幸」に行き着いて終わりである。 石原千

    石原千秋 『名作の書き出し 漱石から春樹まで』 - 蟹亭奇譚