今年の2月26日に60歳の誕生日を迎えるサザンオールスターズの桑田佳祐。その還暦祝いのメッセージとして、各界の著名人の方に話をうかがうこの企画。最初にご登場を願ったのは、落語界から立川志の輔。 2010年の入院時、桑田佳祐が病室で志の輔の落語DVDを熱心に見ていたというのは、退院後に本人によって明かされたエピソードとしてよく知られている。つい先日も、ラジオ番組(『桑田佳祐のやさしい夜遊び』)で桑田佳祐は『立川志の輔独演会「志の輔らくご in PARCO 2016」』にいたく感銘を受けたことを語っていた。いわく、「素晴らしいとか、かっこいいとか、すごいとか、そういう表現を全部取っ払って、落語というのは人間の色気だなとつくづく思います」。 志の輔は桑田佳祐よりも2歳年上。音楽界と落語界、活動のフィールドはまったく違うものの、ほぼ同じ時代の日本を生きてきた表現者同士だ。実は大の音楽好きでもある志