辰巳哲子 [リクルートワークス研究所 主任研究員] Nov. 12, 2020, 07:00 AM 働き方 15,619 新型コロナに見舞われた2020年4月、日本電産の会長兼CEOの永守重信氏は「社員が幸せを感じる働きやすい会社にする」ことを宣言した(2020年4月21日本経済新聞朝刊)。 サイボウズ社長の青野慶久氏は「100人いれば100通りの人事制度があってよい」とし、「従業員一人ひとりの個性が違うことを前提に、それぞれが望む働き方や報酬を実現したい」と表明している(2020年4月日本能率協会セミナー )。ギャラップ社の調査レポートでも、従業員のエンゲージメントとパフォーマンスの相関がここ数年、指摘されている。 しかし、こうした「個性の違い」を仕事に反映し、幸せを感じながら望む働き方ができている人は、日本で果たしてどれくらいいるのだろう。日々の仕事を通して、「これまでの経験がうまく活