大阪ステーションシティに5月4日に開業した百貨店「JR大阪三越伊勢丹」の6月の売上高が、同時に開業したファッションビル「ルクア」を下回った。ルクアの売上高が約31億円に達した一方、売り場面積が2倍以上の三越伊勢丹は約29億円にとどまった。5月に続いて目標に届かず、苦戦ぶりが浮き彫りになった。 三越伊勢丹とルクアが4日、明らかにした。 三越伊勢丹の売り場面積は約5万平方メートル。一方のルクアは約2万平方メートルで半分以下だ。開業直後の5月こそ、三越伊勢丹が約42億円で約38億円のルクアを上回ったが、開業後2カ月で早くも規模の優位性を逆転された格好だ。 三越伊勢丹はブランド別の売り場を少なくし、バイヤーが選んだ商品を集めて販売する「自主編集」の売り場の広さが特徴だ。この持ち味が裏目に出たとの見方も出ている。ライバル店幹部は「関西の消費者はブランド品を好む。どこに、どのブランドがあるか分か