たちの悪い雪とは、このことだろう。1月25日に発表された英国の第4四半期の国内総生産(GDP)は、ひどいネガティブサプライズとなった。事前の予想は前期比0.5%のプラス成長だったのに、実際は同0.5%のマイナス成長だったのだ。 やり玉に挙げられたのは悪天候だ。確かに、英国気象庁によれば、先月の平均気温は1971~2000年のそれをセ氏で5度も下回っており、過去100年間で最も寒い12月だった。 英国経済は1984年第2四半期以降、景気後退期を除けばこのような大幅な縮小を経験していない。また、1984年のマイナス成長は炭鉱労働者による大規模なストライキが原因だった。 1%もの下振れを雪のせいにするのは無理がある 今回の1%にも及ぶ下振れをすべて雪のせいにすることはできない。もし雪の影響がこのうちの0.5%程度だったとしたら、これは懸念すべき事態である。悪天候に弱いとは言えない企業向けサービス