スペインのカタルーニャ自治州が一方的に独立を宣言し、中央政府は州の自治権を奪って独立阻止を図る――。中央政府のラホイ政権と州側の対立は、互いの不信感が解けぬまま、全面対決に行き着いた。対話の機運もなく、反発だけが強まっている。 カタルーニャ州議会で27日午後、与党議員が提案した「独立宣言」が採択されると、プッチダモン州首相は拍手を浴び、独立派の議員らは喜びの表情で次々と抱き合った。 独立運動を主導する議会のフルカデイ議長は採決の際、「憲法裁判所の動きを引き起こすかもしれません」と警告する姿勢を示していたが、他の場面では独立支持の立場がにじんだ。 結果は賛成70、反対10、白票2。135議席のうち50以上が空席だった。少数派の国政与党・国民党などは投票を棄権した。空いた席には、スペインとカタルーニャ双方の旗を組み合わせた布地を置き、「連帯」への意思を示した。 だが、独立の道筋は極めて不透明だ
スペイン北東部のカタルーニャ州の州議会は日本時間の27日午後10時すぎ、今月行われた住民投票の結果を受けてスペインからの一方的な独立を宣言する議案を賛成多数で可決しました。これに対してスペイン政府は、州の自治権の一部を停止し、州首相を解任するなどの強硬措置に出る構えで、双方の対立は決定的になり、事態は重大な局面を迎えました。 協議では独立宣言に反対する政党の議員が議場を退席するなかスペインからの独立を宣言するための議案について採決を行った結果、賛成多数で可決されました。 日本時間の27日午後10時すぎに議案が可決されると独立に賛成する議員たちは大きな拍手をしていました。 これに対してスペイン政府はカタルーニャ州の独立の動きそのものを厳しく批判していて、州の自治権の一部を停止し、プチデモン州首相らの解任や、半年以内に州議会を強制的に解散して前倒しして選挙を実施する構えを見せています。 首都マ
【パリ=白石透冴】スペイン北東部カタルーニャ州の独立問題で、同国の憲法裁判所は5日、9日に予定していた州議会の招集を差し止める命令を出した。州議会は同日にも独立を宣言する構えだったが、差し止め命令を受けて法的根拠を失う格好となる。現地メディアが伝えた。州議会で少数派の独立反対派が訴えを起こし、憲法裁が判断を下したという。州政府はこれまでも憲法裁の決定を無視して住民投票を実施した経緯があり、今回
スペイン政府はカタルーニャ自治州で法が順守されるよう利用可能なあらゆる手段を検討すると、カタラ司法相が言明した。違憲と判断された同州の住民投票阻止に向け警察がとった行動は「模範的」だとたたえた。 同司法相はTVE放送とのインタビューで「法律と憲法が政府に与えたあらゆる法の力と仕組みを活用すると、私はかねて表明してきた」とし、治安当局の「抑制された」対応を称賛した。住民投票では警察官が市民を暴力的に鎮圧する映像が流れ、一部の欧州指導者は懸念を示唆した。
スペイン北東部カタルーニャ州の同国からの独立を問う住民投票で、プッチダモン州首相は1日夜(日本時間2日未明)、「独立国家になる権利をカタルーニャ市民が勝ち取った」と勝利宣言した。2日未明の州政府の発表(未確定)によると、独立賛成が90・1%、反対が7・9%だった。投票率は4割程度だった。州政府によると、投票の阻止に動いた中央政府の治安部隊などと独立派の衝突で、844人が何らかのけがをしたという。 住民投票は「カタルーニャが共和国として独立国であることを望むか」を、シー(イエス)かノーかで聞く内容。テレビ演説したプッチダモン氏は「州政府や州の機関は市民の声を尊重し、実現に動かねばならない」と強調した。 結果発表から2日以内に州議会が開かれる予定で、地元メディアは同州が一方的な独立宣言に踏み切るとの見方を伝えている。また、独立の実現に向けてゼネストを呼びかける動きも出ている。 これに先立ち、中
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