1977年に出版された伊藤和夫著『英文解釈教室』は、伊藤和夫という「受験英語指導の巨人」について、いくつかも誤解を与えてきたのではないかと考えている。本ブログでもだいぶ前からそのことは何度も触れている。 「何度も触れているのに、また触れるのはなぜか」と思われた方もいるかもしれない。それは、かなり前に出て絶版になった『英文法どっちがどっち』が復刊されると知ったからである。伊藤先生の本としてはあまり評判にならなかったものだが、個人的には思い入れがある。 前回の「本当は怖いbe動詞」で「英文法にこだわっているから、英語ができなくなる」という文法不要論者の意見を紹介した。『英文解釈教室』への誤解も基本的にはその延長上にある。 1977年に出版された『英文解釈教室』、あるいは1997年に出版されたその『改訂版』を読んで方ならわかってもらえるだろうが、高校生がこの本を読むのは相当に骨が折れる。私はぎり
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