【ローマ=南島信也】イタリアではタクシーやレストランで法外な値段を請求される「ぼったくり」は珍しくないが、ローマ市内にある有名レストランで、日本人観光客がランチ代として約700ユーロ(約9万4千円)を支払わされたとして話題になっている。 伊レプブリカ紙などによると、このレストランはナボーナ広場にある「パセット」。1860年創業で、古くは喜劇王チャールズ・チャプリンやグレース・ケリー、最近ではハリソン・フォードやレオナルド・ディカプリオらが通う店として知られ、日本の旅行ガイド本でも紹介されている。 6月19日、ランチを楽しんだ日本人カップルが支払いを済ませようとした。ところがウエイターが持ってきた勘定書を見てびっくり。前菜が142ユーロ、パスタが208ユーロなど食事代だけで約580ユーロとなっていた。1ケタ間違っているものと思い、クレジットカードで支払ったところ、領収書にはチップとしてさ