胃潰瘍の発生するプロセスは次の様です。 食事で摂取したタンパク質は胃の内部の胃酸や消化酵素によって消化分解されます。胃壁もタンパク質で出来ていますが、通常はこれを守る粘液が表面に分泌されていますので、胃壁は消化されません。しかし、ストレスやピロリ菌などを原因として胃酸と粘液のバランスが崩れると胃液が胃を消化し、ただれて胃潰瘍になります。 胃酸はヒスタミンという小さな分子が胃の受容糖鎖に結合すると分泌システムが作動し胃の中に放出されます。従って、薬でこの受容糖鎖をブロックすれば胃潰瘍の悪化は止められます。 一方、間もなく到来する花粉症の発症もヒスタミンが関係しています。しかし、胃潰瘍の薬を飲んでも花粉症は良くならないし、花粉症の薬を飲んでも胃潰瘍は良くなりません。なぜなら、ヒスタミンが結合する受容糖鎖にはいくつかの種類(現在は4種類判明)があって、ある受容糖鎖(H1)はアレルギー反応に関わり
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