「過去の延長線上にはないイノベーションを起こすための原理と実践手法を明示する」U理論。日本におけるこの理論の第1人者である中土井遼氏と、サイボウズ・ラボで個人やチームの生産性をどう高めるかを研究している西尾泰和の対談の後編をお届けします。 前編では、U理論とは何かという話が中心でしたが、後編ではいよいよ「イノベーションが起きる際にはいったいどのようなことが起きているのか?」という、U理論の核心へ。さらには「U理論は科学か?」という話から、「再現性がない方法論には意味がないのか?」「“正しい”とはどういうことなのか?」といった、ある意味哲学的なところにまで議論が進んでいきます。知的刺激たっぷりのこの対談、じっくりお楽しみください! これまでのお話で、“U”の左側の下っていくステップ、つまりダウンローディング(過去の経験によって培われた枠組みを再現する)→シーイング(観る=判断を保留し、現実を