◆◆◆ 気づかれないところまでつくり込む理由 宮崎吾朗さんとの対面前にジブリパークを巡って驚いたのは、回るだけでも1日がかりとなりそうな広大さと、あらゆる細部のつくり込み。公園に点在するエリアを結ぶ山道の標石の上に、ひっそりと置かれたドングリのオブジェ。昨年オープンしたエリア「ジブリの大倉庫」内の壁面に貼られたタイルを用いて描きこまれたキャラクターたちの姿。ジブリの大倉庫の階段裏の暗がりには、映画『コクリコ坂から』に出てくる哲学研究会の部室がひっそりと表現されていたりもする。 めったに気づかれないのでは? というところまでつくり込むのは、いったいなぜなのか。 「それは僕自身、隙間があるとつい埋めたくなってしまうからですね。恐怖心、みたいなものもあるのかもしれません。何かで埋めておかないと、ぽっかり穴が開いてしまってそこにおもしろくない空間ができてしまう恐怖というか。ジブリパークの中心にある
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