京阪電気鉄道は21日、来年3月にリニューアルする大型商業施設「くずはモール」(大阪府枚方市)に、「テレビカー」の愛称で人気を博した旧3000系特急車の実物車両を常設展示することを明らかにした。ジオラマなどとともにミニ鉄道博物館を設ける計画。商業施設内に実物の鉄道車両を常設展示するのは全国でも珍しく、集客の起爆剤として往年の人気車両が“復活”する。 旧3000系は日本で初めてカラーテレビを搭載した電車で、昭和46年のデビュー。今年3月末に引退するまで京阪電鉄の顔として親しまれた。車内ではNHKの番組を中心に、高校野球やプロ野球のナイター中継を放送。安全運行を祈る印として翼を広げた白いハトのヘッドマークと山吹色と赤の車体が特徴だった。 ミニ鉄道博物館は旧3000系の実物車両を展示するほか、沿線のジオラマ模型や京阪の車両の歴史を振り返るコーナーの設置を検討している。 鉄道車両の展示では、JR東日