落書きや放置自転車、不法投棄ゴミなど秩序の乱れた場所も犯罪の温床になりやすい(写真はイメージです) Japanesescape_Footages-iStock <「不審者」を探すパトロールに意味はない。事件の現場には共通点がある。効果的で、副作用を起こさない防犯対策とは?> 千葉県東金市で2008年、路上で、保育園児(5歳)の遺体が全裸の状態で発見された事件は、今月21日で発生から15年を迎える。そこで今回は、この女児殺害事件を素材にして、犯罪予測の方法を考察してみたい。 危険は予測できれば回避できる。犯罪もまた然り。予測できれば予防できるはずだ。問題は、どのようにして予測するかである。 日本では、「だれ」が犯罪を企図しているかを見極めることによって、犯罪を予測しようとしている。そのため、学校では、子どもたちに「不審者に気をつけて」と教え、地域では、不審者を探すパトロールが行われている。