内戦状態に陥ったアメリカを描いた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』はものすごく話題になっているし評判もいいけど一人の観客としては私は全然のれなかった。映画の出来とかつくりとかそういう部分での話ではなく、この映画が語るもの、見えているものの中に少なくとも私は入っていないなというきわめて個人的な感情によるもので、しかしこの映画を見る上ではその感情こそが重要だろうとも思っている。という話はこちらの映画で詳しくしているのでお時間あったら見てほしい。ひとりのアジア人として、この映画に対して「現代人は必ず見よう」みたいなところには私はとてもたどりつけない。 この映画でもう一つ気になったのは大統領の描写で、まあ三期目突入で好き放題やってる民主主義の破壊者ということでトランプがモデルなことは間違いがないだろう。完全にトランプを模倣していないところはこの映画の節度と矜持ではあるけれど、クライマックスのシー