列島明暗 都市・地方財界・名門企業 日本列島を襲ったコロナショック。経済から日常生活まで、あらゆるものを激変させた。そんなコロナ禍によるダメージの度合いは、地域によって差が生じ始めている。特定の産業に依存した都市。地方創生の計画を狂わされた地元財界。名門企業のはまった落とし穴。コロナで一変した全国各地の経済の今を追った。 バックナンバー一覧 医薬品商社、興和の存在感が名古屋財界で増している。「コーワ」ブランドの医薬品で知られ、政府が配布した“アベノマスク”の受注で名を上げたが、名古屋では再開発のキーマンとしても脚光を浴びている。特集『列島明暗 都市・地方財界・名門企業』(全15回)の#9では、名古屋の新名門企業、興和の野望に迫った。 “アベノマスク”の受注額54.8億円とトップ 豊田佐吉の盟友が創業した綿布問屋がルーツ 「マスクが品薄だった今春、店頭で商品を見つけても海外製の粗悪なものでが