米ニューヨークの聖パトリック大聖堂で行われたロバート・F・ケネディ上院議員の葬儀(1968年6月8日撮影)。(c)AFP 【1月1日 AFP】米国はベトナム戦争で「敗北」に直面し、ソ連はチェコスロバキアの抵抗を受けた。西独ベルリン、仏パリ、メキシコでは学生が蜂起した。今から50年前、世界は反乱と打ち砕かれた希望で揺れていた。半世紀前の動乱の年、1968年を振り返る。 ■ベトナム戦争:米国の後退 米政府は1960年代序盤以降、共産主義国の北ベトナムと対立する南ベトナム政府を支援するために、北が支援していたゲリラ組織「南ベトナム解放民族戦線(ベトコン、Viet Cong)」に対抗してベトナムに軍を投入していた。 しかし1968年早々、南ベトナムの首都サイゴン(Saigon)を含む都市にベトコンが大規模なゲリラ攻撃を仕掛けた「テト攻勢(Tet Offensive)」により、米政府は方針の見直しを