近年、プロダクトやグラフィックといった分野にとどまらず、さまざまなフィールドで「デザイン」が求められるようになっている。私たちは今、デザインをどのように定義すべきなのか?そしてデザインの持つ力とは?その答えを探るべく、デザイン集団《NOSIGNER》を率いる太刀川英輔さんにお話を伺った。 改めて考える、デザインの力。 デザインとは、何か? この問いに対する答えが、いま変わってきているように思う。「ソーシャルデザイン」「コミュニケーションデザイン」といった言葉に表れているように、今やデザインというものを定義する境界はうすれ、あらゆるものに「デザイン」が求められているからだ。 だからこそ、この時代の文脈にそって「デザイン」というものの定義を改めて考えてみたい―。そう思い白羽の矢をたてたのが、デザインコンサルティングファーム《NOSIGNER》を率いる気鋭のデザイナー・太刀川英輔さんだ。 NOS