5月に死去したJR東海の葛西敬之氏、社長時代に明かしていた「新幹線食堂車を廃止した理由」 「鉄道なにコレ!?」(第31回) By 大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう) 日本国有鉄道(国鉄)の分割民営化で中心的な役割を果たした「改革3人組」の1人で、JR東海の社長、会長を歴任した葛西敬之名誉会長が5月25日に81歳で亡くなった。これまで葛西氏から幅広い分野について話を聞く機会があったが、東海道新幹線に関する語り口には特に熱がこもっていた。中でも印象的だったのが社長時代に新幹線の食堂車を廃止した理由を「それはね…」と解説した時だ。(共同通信=大塚圭一郎) 【葛西敬之(かさい・よしゆき)氏】1940年兵庫県生まれで、東京で育つ。東京大学法学部卒業後、1963年4月に国鉄入社。故松田昌士(まつだ・まさたけ)元JR東日本社長、井手正敬(いで・まさたか)元JR西日本社長とともに87年の国鉄分割民営化