ラーム・エマニュエル駐日大使には2冊の自著がある。ブッシュ政権2期目の中間選挙年、下院議員時代に出版したThe Plan: Big Ideas for America(2006年8月)は、当時、民主党内で退潮し始めていた中道派(ニューデモクラット)の巻き返しの戦略提言だ。共著者はバイデン大統領の右腕の一人ブルース・リードである。また、シカゴ市長退任後に出版した2冊目The Nation City: Why Mayors Are Now Running the World(2020年2月)は シカゴ愛溢れる都市論にして全米や世界の市長を比較する市長論だ1。 これらの本に日本や中国は出てくるのか。1冊目The PlanではJapanは4ヶ所言及される。日本の経済や技術とりわけ自動車産業を称えている。トヨタ「プリウス」、ホンダ「インサイト」を挙げ、ハイブリットカーでの出遅れに関してデトロイト自動