タイヤの性能と道路環境が良くなっているにも関わらず、日本ではパンクに代表されるタイヤのトラブルが増加傾向となっている。 JAFが発表する年度ごとのロードサービス出動件数によると、(パンクには限らないが)タイヤトラブルによるものは2007年に約28万6000件だった。 それに対し、10年後の2017年は約39万2000件と10万件以上増え、2018年は約38万8000件とわずかに減ったものの、2019年には約41万2000件と再び増加しているのだ。 タイヤのトラブル防止に最も効果があるのはコンディションの目視確認と空気圧のチェックだが、この2つがクルマのコモディティ化もあり軽視されがちなのは否めない。 この状況下でタイヤのトラブル防止に役立つのがタイヤ空気圧モニタリングシステム(以下TPMS)である。 TPMSは、タイヤ内の温度や空気圧をマルチインフォメーションディスプレイなどによりモニタリ