元NBA選手のコービー・ブライアントが1月26日、ヘリコプター事故で亡くなった。この突然の訃報に、米紙「ワシントン・ポスト」のスポーツコラムニストが、ブライアントの栄光と挫折、引退後の変化、そして性的暴行事件後の彼の内面に迫った追悼記事を寄せている。 いつもヘリ移動を好んだ理由 コービー・ブライアントがヘリコプターで事故死なんて、つらすぎて胸がはりさける思いだ。 驚異的な功績を残したブライアントの現役時代、その空飛ぶ乗り物は、彼の偉大さと彼が常に抱いていた切迫感の象徴となっていた。彼には交通渋滞で時間を無駄にする暇はなかった。誰よりも速く、効率的で、そして高く飛ぶ必要があった。ロサンゼルス・レイカーズでの20年間、彼がゆっくりしていた日などない。 それはコートを去ってからも同じだった。ブライアントは引退後3年余りで、アニメ制作などのコンテンツ企業「Granity Studios」を立ち上げ