はやぶさ2が持ち帰った小惑星「リュウグウ」のサンプルについて、科学的分析に関する最初の論文が2本発表されたよ!これまでどうしても汚染が避けられず、由来のはっきりしない隕石でしか分からなかった事が、汚染が全くないリュウグウのサンプル… https://t.co/c6VZq30DO3
惑星によって重力の大きさは異なり、地球の重力加速度は約9.8メートル毎秒毎秒であることが知られています。この重力加速度の差を「上空1km地点からボールを落とした際の落下時間」によって可視化したムービーを宇宙航空研究開発機構(JAXA)に所属するジェームズ・オドノヒュー氏が公開しています。 A 1 Kilometer "Ball Drop" On Solar System Bodies - YouTube 画面には左から順に「太陽(SUN)」「水星(MERCURY)」「金星(VENUS)」「地球(EARTH)」「月(MOON)」「火星(MARS)」「ケレス(CERES)」「木星(JUPITER)」「土星(SATURN)」「天王星(URANUS)」「海王星(NEPTUNE)」「冥王星(PLUTO)」といった太陽系の惑星&準惑星が並んでいます。また、画面上部には経過時間とその時点での速度が表示さ
【▲ 図1: その見かけとは裏腹に、天王星は自転軸がほぼ横倒しという他の惑星に無い特徴を持っています。 (Credit: NASA/JPL-Caltech) 】太陽系の惑星の中でも「天王星」は自転軸の傾きが特徴的です。天王星の自転軸は公転軌道から98度と、ほぼ横倒しになるほど傾いています。他の太陽系の惑星では自転軸の傾きが30度以内に収まっていることを考えると、これは特異な値です。 天王星の自転軸が横倒しになった理由については、長い間「巨大衝突説」が原因として提唱されてきました。他の惑星でも証拠が見つかっていることから、巨大衝突は珍しくない現象であると考えられるようになったことに加えて、惑星の自転軸をこれほどまでに傾けられる要因が他に見つからなかったからです。また、1つの大きな天体が衝突したのではなく、それよりも小ぶりな天体が複数衝突したという説も提唱されました。 しかしながら巨大衝突説の
プレソーラー粒子の電子顕微鏡写真。粒子の大きさは、最も長い部分で最大8マイクロメートル。ジャナイナ・N・アビラ氏提供(撮影日不明)。(c)AFP PHOTO / Janaina N. Avila 【1月14日 AFP】1969年にオーストラリアに落下したマーチソン隕石(いんせき)の調査を行っていた研究者らは13日、これまでに地上で確認された最古の固体を見つけたと発表した。研究結果が米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された。 研究論文によると、マーチソン隕石で見つけた物質は、50億~70億年前に形成された宇宙塵(じん)だったという。 この隕石は豪ビクトリア(Victoria)州マーチソン(Murchison)に1969年に落下したもので、米シカゴのフィールド自然史博物館(Field Museum of Natural History)で50年以上にわたり保管されていた。 今回、同博物館の
火星は太陽系の中では比較的地球に近い環境を持っており、人間の移住先としても注目されています。そんな火星で酸素を作り出すために、ブリーフケースほどの大きさの装置「MOXIE」がNASAによって開発されており、すでに火星で酸素生成を始めています。 Mars Oxygen In-Situ Resource Utilization Experiment (MOXIE) - NASA Mars https://mars.nasa.gov/mars2020/spacecraft/instruments/moxie/ MIT’s MOXIE experiment reliably produces oxygen on Mars | MIT News | Massachusetts Institute of Technology https://news.mit.edu/2022/moxie-oxygen
NASAが木星の衛星・エウロパの探索で用いる「エウロパ・クリッパー」の本体が完成したことを報告しました。打ち上げは2024年で、数年をかけてエウロパに到達する予定です。 NASA’s Europa Clipper Mission Completes Main Body of the Spacecraft | NASA https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasa-s-europa-clipper-mission-completes-main-body-of-the-spacecraft NASA Completes Main Body of Europa Clipper Spacecraft – Will Search for Life on Jupiter’s Icy Moon Europa https://scitechdaily.com/nasa-com
探査機「ニュー・ホライズンズ」が撮影した冥王星の地平線(Credit: NASA/JHUAPL/SwRI)今まさに目の前に冥王星の景色が広がっているかのようです。 2015年7月14日、NASAの探査機「ニュー・ホライズンズ」は2006年の打ち上げから9年の時を経て、地球からおよそ48億キロメートル離れた冥王星に最接近しました。ニュー・ホライズンズは地球の人工衛星のように冥王星を周回することはせず、近くを通り過ぎていく軌道をとっています。この画像はその最接近から15分後、冥王星から約18,000キロメートル離れたところでニュー・ホライズンズが後ろを振り返って冥王星を撮影したときのものです。 振り返った冥王星のはるか先には太陽があり、冥王星の夕暮れ時のような画像になっています。右側には平らな部分が大きく広がっており「スプートニク平原」と呼ばれています。反対に左側は山々が連なり、手前が「ノルゲ
仏パリの国立自然史博物館に収蔵されている長さ約10センチの頑火輝石(エンスタタイト)コンドライト「サハラ97096」。国立自然史博物館提供(2020年8月27日提供)。(c) Laurett PIANI and Christine FIENI / Museum national d'Histoire naturelle / AFP 【8月31日 AFP】地球の表面の70%を覆っている水は、誰もが知っているように生物には不可欠だ。しかし、この水がどのようにして地球に存在するようになったかについては長年、科学者らは議論を交わしてきた。 この謎の解明に一歩近づく研究結果が27日、フランスのチームによって米科学誌サイエンス(Science)に発表された。論文は、水が存在する理由となった隕石(いんせき)の種類を特定し、地球は形成当初から水が豊富にあった可能性を示唆している。 研究を率いた宇宙化学者の
太陽系の惑星は太陽を中心に楕円(だえん)形の軌道を描きます。こうした軌道について、天文学者らは「安定しているときもあれば、不安定になるときもある」という説を提唱し、考え方によっては惑星同士の衝突もあり得るという予測を打ち立てています。 [2303.05979] A counterexample to the theorem of Laplace-Lagrange on the stability of semimajor axes https://doi.org/10.48550/arXiv.2303.05979 New Math Shows When Solar Systems Become Unstable | Quanta Magazine https://www.quantamagazine.org/new-math-shows-when-solar-systems-become-
米国航空宇宙局(NASA)は2020年8月10日、準惑星「ケレス」を探査した探査機「ドーン」の観測データから、ケレスの地下に塩水の海が存在する可能性が判明したと発表した。 ケレスには明るく輝く謎の領域があり、塩からできていることはわかっていたが、その塩がどこから来たのかはわかっていなかった。今回の研究では、地下の塩水が、ケレスでいまなお続く地質活動によって地表まで運ばれた結果できたものである可能性が高いと結論付けられている。 この研究を含めた複数の論文は、論文誌「Nature Astronomy」、「Nature Geoscience」、「Nature Communications」の8月10日発行号に掲載された。 探査機ドーンが撮影した準惑星ケレス。中央に見える明るく輝いている領域「ケレアリア・ファキュラ(Cerealia Facula)」は塩でできており、その塩は地下にある塩水の海から
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
2017年、史上初めて発見された恒星間天体「オウムアムア('Oumuamua)」。太陽系の外から突如やってきた来訪者に、天文学界は大きく沸き立った。 発見された時点で、オウムアムアは地球から遠く離れた場所にあり、さらに遠ざかっていたため、いったいどんな天体なのかはほとんどわかっていない。 その謎を解き明かすため、英国の非営利団体「Initiative for Interstellar Studies (i4is)」は、オウムアムアを追いかけて探査する計画「プロジェクト・ライラ(Project Lyra)」を提案している。 ヨーロッパ南天天文台によるオウムアムアの想像図 (C) ESO / M. Kornmesser 太陽系の外からやってきたオウムアムア 1I/2017 U1 オウムアムア('Oumuamua)は、2017年9月9日に発見された恒星間天体で、同年10月19日にその存在が発表さ
木星の衛星「エウロパ」は、内部に広大な海が広がっていると考えられている天体の1つです。海には表面の氷が分解して生じた酸素が供給されていると考えられているため、酸素呼吸を行う生命がいれば貴重な供給源となっている可能性があります。しかし、エウロパの酸素発生量は推定するためのデータが乏しく、推定される最小値と最大値との間で1000倍もの幅がありました。 プリンストン大学のJ. R. Szalay氏などの研究チームは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の木星探査機「ジュノー」の観測データに基づき、エウロパ表面での酸素発生量を推定しました。その結果、酸素発生量は毎秒6~18kgであると推定されました。これは比較的少ない発生量となり、酸素呼吸を行う生命にとっては不足であるかもしれません。 【▲図: エウロパの表面では、氷の分解による酸素が発生し、海に供給されていると考えられています。今回の研究は、酸素の推
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
惑星が勢ぞろい(2020年7月) 画像サイズ:中解像度(2000 x 2000) 高解像度(5500 x 5500) 明け方の空で惑星を全部見よう 7月下旬、明け方の空に全ての惑星が勢ぞろいします。西南西の地平線近くにある木星から始まり、空を横切って土星、海王星、火星、天王星、金星が並び、東北東の地平線近くには水星があります。このように夜間に全ての惑星が地平線の上にあるのは珍しいことです。 木星と土星は、空がまだ暗い、早い時刻のうちに見始めると、高度が高く見やすいでしょう。水星は、23日から28日にかけて高度が高くなり特に見やすくなります。さらに、6日から19日まではこれらの惑星に月も加わります。 ただし、海王星は約8等と大変暗いため、肉眼では見ることができません。正確な位置を調べそこに望遠鏡を向ければ見ることができます。また、天王星の明るさは約6等で、目の良い人が暗い空で観察すればなんと
NASAのハッブル宇宙望遠鏡がとらえた木星のオーロラ。同望遠鏡による2度の観測データを合成。 NASA/ESA/J. Nichols (University of Leicester) 木星のオーロラは、太陽系内で最も強力なものとして知られる。オーロラが発生する要因のひとつは、衛星イオの火山活動だ。 イオの火山が噴火すると、電荷を帯びた溶岩がプラズマとなって放出され、これが木星の南北両極に到達する。 科学者たちは、ハッブル宇宙望遠鏡の観測データを手がかりにして、木星にオーロラを発生させるプラズマの流れのメカニズムを突き止めた。 木星のオーロラは、太陽系で最も強烈であり、その明るさは地球のオーロラの1000倍を超える。そして今、新たな研究で驚異的なこのオーロラの発生源が判明した。それは、宇宙空間に放たれ、プラズマと化した溶岩だ。 木星の衛星イオは、太陽系のなかで最も火山活動が活発な天体だ。こ
ハーバード大学で天文学を研究するアヴィ・ローブ教授が太平洋で「異常な組成の小球体」を発見しました。ローブ氏は小球体が地球外文明に由来するものであると主張しています。 The Spatial and Size Distributions of Spherules are Correlated with IM1’s Likely Path | by Avi Loeb | Jun, 2023 | Medium https://avi-loeb.medium.com/the-spatial-and-size-distributions-of-spherules-are-correlated-with-im1s-likely-path-6a25a7011267 Why Harvard’s Avi Loeb thinks he may have found fragments of an alien
恒星から極めて近い距離を公転する「ホット・ジュピター」は多数の恒星に存在することが分かっていますが、太陽はホット・ジュピターを持たない例外的な恒星の1つです。なぜ存在しないのでしょうか? JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宮﨑翔太氏と大阪大学の増田賢人氏の研究チームは、太陽のような年齢の古い恒星にはホット・ジュピターが少ない傾向にあることを突き止めました。これは太陽系にホット・ジュピターが存在しない理由となるとともに、太陽と似た恒星の中では、太陽系がそれほど少数派ではない可能性を示唆しています。 【▲ 図1: 典型的なホット・ジュピターの想像図。発見時は常識外れに見られていたホット・ジュピターですが、現在では発見そのものは珍しくないほどの多数派となっています(Credit: NASA, JPL-Caltech, R. Hurt)】■ “常識外れ” から多数派となった「ホット・ジュピター」天
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡(JWST)は1月、地球から30億km以上離れた小惑星「カリクロー」を取り巻く輪を観測したばかりだが、これに続き、太陽系内の別の天体にも輪があることが分かったとする研究論文が8日、科学誌ネイチャーに掲載された。 この天体は、2002年に発見された「クワオアー(Quaoar)」。直径約1100km(冥王星のおよそ半分)の準惑星候補で、海王星の彼方、遠く冷たいカイパーベルト領域で太陽を周回し、「ウェイウォット」という名前の小さな衛星を持つ。 他の天体を取り巻く輪と異なり、クワオアーの輪は中心天体から遠く離れているため、惑星科学者たちを困惑させている。輪が存在するためには、物質が凝集して衛星を形成するのを防ぐ潮汐力が必要であるため、天体の近くにしかないと考えられていたからだ。クワオアーと輪との距離は、それまで可能と考えられていた距離の2倍だった。 クワオアーを取り巻
米航空宇宙局(NASA)が初公開した、地球近傍小惑星「ベンヌ」で採取した試料の画像(2023年10月11日提供)。(c)AFP PHOTO / NASA 【10月12日 AFP】米航空宇宙局(NASA)の無人探査機「オシリス・レックス(OSIRIS-Rex)」が地球近傍小惑星「ベンヌ(Bennu)」で採取した試料の画像が11日、初めて公開された。NASAは、初期分析の結果、水や炭素が含まれていることが判明したとしている。 試料は現在、テキサス州ヒューストン(Houston)のジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center)で分析されている。公開された画像からは黒色のちりや小石が確認できる。 NASAのビル・ネルソン(Bill Nelson)長官は同センターで行われた報道陣向けのイベントで、「地球に持ち帰られた小惑星の試料としては、炭素含有率が最も高い」と語った。 長官によ
もっとも古い太陽系の資料はやぶさ2の地球帰還とカプセル分離。 / ©JAXA小惑星リュウグウから回収されたサンプルの詳細分析が完了し、今月2本の論文としてその結果が発表されました。 リュウグウ(199 JU3)は、直径約900メートルの地球軌道と火星軌道の間を周回する小惑星です。 2020年の12月6日、JAXAの運用するはやぶさ2は、この天体のサンプルを地球へ持ち帰ることに成功しました。 これ以前にも、「はやぶさ」が初めて小惑星のサンプルを持ち帰っていますが、このときターゲットとされた小惑星イトカワは「S型小惑星」と呼ばれるタイプでした。 「S」とはStony(石質)やSilicaceous(ケイ素質)を意味していて、岩石質の小惑星であることを示しています。 一方、「リュウグウ」は表面の岩石中に有機物を多く含むと考えられる「C型小惑星」というタイプです。 「C」はCarbonaceous
「米国版はやぶさ」と称される米航空宇宙局(NASA)の探査機オシリス・レックスが20日午後(日本時間21日午前)、小惑星ベンヌに着陸した。チームは「すべて計画通りに進んだ」と発表し、岩石の採取に成功したとみられる。目標の60グラム以上、入手できたかどうかは後日、判明する。こうした試料(サンプル)を地球に持ち帰るため小惑星に着陸した探査機は、日本の「はやぶさ」「はやぶさ2」に続き世界で3機目となる。 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)はオシリス・レックスとはやぶさ2の試料を交換する協定を結んでおり、米国から採取試料の分配を受ける予定。JAXAは宇宙科学研究所(相模原市)内にクリーンチャンバーと呼ばれる専用の分析装置を整備し、宇宙の物質分析に関わる人材の育成にも着手する。探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」で確立した、天体から試料を地球に持ち帰る探査手法「サンプルリターン」を日本の「お家芸」に
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よく知られているように、地球には磁場が存在しており、コンパス(方位磁針)が北や南を指すように動かしたり、太陽風を逸らしたりする現象が知られています。太陽系の中では、磁場は地球以外にも多くの惑星で見つかっており、大きな惑星であるほど磁場も強力になる傾向があります。 太陽以外の天体の周りを公転する「太陽系外惑星」にも磁場が存在すると考えられますが、その測定は困難です。遠く離れた惑星の磁場を直接測定する方法はないので、間接的な手法が頼りになります。 特に注目されているのは、強力な電波が放出される、プラズマのような電気を帯びた物質と磁場の相互作用です。この手法を使うことで、巨大ガス惑星とみられるいくつかの系外惑星では磁場の存在が確認されています。しかし、巨大ガス惑星よりも磁場が弱いと予測される地球型惑星での発見例はありませんでした。いくつかの候補はあるものの、有力と言えるほどの発見ではありません。
国立天文台の4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」にて再現されたガニメデ(右)と木星(左奥)。ガニメデ表面の暗い領域には平行に何本も走る溝状の地形「ファロウ」が見えている(Credit: 加藤恒彦、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト)平田直之氏(神戸大学)らの研究グループは、惑星探査機「ボイジャー」1号・2号や木星探査機「ガリレオ」によって撮影された木星の衛星ガニメデの画像を分析した結果、直径およそ300kmの天体が衝突したことで生じたとみられる太陽系最大規模の巨大な衝突クレーターが見つかったと発表しました。 ■衝突によって形成された多重リング構造の直径は最大1万5600kmガニメデは火星に次ぐ5268kmの直径を持つ水星よりも大きな衛星で、その表面は比較的新しく明るい領域と古く暗い領域に分かれています。暗い領域にある「ファロウ(Furrow)」と呼ばれる溝状の地形に注目した研
今、明け方の空に太陽系の惑星が揃って見えるという。 せっかくなら見てみたいと思い、せっかくだからちょっとドライブして鴨川まで出かけた。canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di OSD絞り:F11 シャッタースピード:10秒 ISO感度:1600 焦点距離:24mm魚見塚展望台からの、鴨川市街の夜景。いやー、これはスゴイ。でも、風が強くて怖い。シャッタースピードも、なんとか風が凪いだ間に確保できる10秒がせいぜいだった。canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di OSD絞り:F11 シャッタースピード:10秒 ISO感… 出かけていって撮れないと萎えるので、今回は近場の野見金公園とした。 朝起きると良い天気だ。 木星が金星と見紛うばかりに明るく輝いている。 canon EOS R6/タムロン 17-35mm F/2.8-4 Di
2020年11月16日、JAXAは「はやぶさ2」の最新情報について発表しました。今回の内容は、化学エンジンによる精密軌道制御の第2回(TCM-2)の結果、帰還カプセル回収班の現状、カプセル回収後の作業計画についてでした。 TCM-2とカプセル回収班の現状TCM-2は11月12日に実施され、予定通りの軌道修正ができました。これにより、地球への最接近高度を約310kmから290kmに落とし、より地表に近づく軌道となりました。 カプセル回収班は、先発隊が11月1日にオーストラリア入国、16日に回収拠点となる南オーストラリア州のウーメラに向かいます。本隊(後発隊)は11月9日に入国、現在先発隊と同じくアデレードで検疫隔離を行っています。オーストラリアは現在外国人の入国を原則認めていないため、特別の許可を得ての入国になります。現時点で新型コロナウイルス発症者はいないとのことです。回収班はこの後、回収
図1:すばる望遠鏡が2018年1月15日と1月16日に観測した、ファーファーアウト (2018 AG37) の発見画像。時間をあけて撮影された画像から、新天体の動きが見て取れます。(クレジット:Scott S. Sheppard) すばる望遠鏡に搭載された超広視野主焦点カメラ Hyper Suprime-Cam (ハイパー・シュプリーム・カム, HSC) によって、太陽-地球間の距離の約 132 倍 (132 天文単位) という非常に遠い場所で、新たな天体 (愛称:ファーファーアウト, Farfarout) が発見されました。 現在知られている太陽系天体の中で、発見時の距離が最も遠い天体となります。 Farfarout は、米国・カーネギー研究所、ハワイ大学、北アリゾナ大学の研究者達により、2018年にすばる望遠鏡の観測で発見後、ジェミニ北望遠鏡とマゼラン望遠鏡を用いた数年間にわたる追観測
太陽系を通過することがわかった初めての恒星間天体オウムアムアの想像図。この珍しい天体は、米ハワイ州にあるパンスターズ1望遠鏡によって、2017年10月19日に発見された。その後に世界中の天文台が観測を進めた結果、太陽系でよく見つかる天体とはまったく違うものであることがわかっている。(ESO/M. KORNMESSER) 2017年後半、奇妙な葉巻形天体オウムアムアが、はるか彼方からやって来て太陽系を通過していった。謎に包まれたこの天体の起源は、恒星に近づきすぎた天体がバラバラに破壊された後の破片かもしれない。新たな研究成果が、4月13日付けの学術誌「Nature Astronomy」に発表された。(参考記事:「太陽系の外から飛来した天体を初観測、歴史的発見」) 米国ハワイ、ハレアカラ天文台の「パンスターズ・プロジェクト」チームが最初にこの天体に気づき、ハワイの言葉で「遠方からの最初の使者」
太陽系には、分厚い氷の下に地球を超える規模の海が存在すると予想されている天体がいくつもあります。このような環境は生命の存在を予感させますが、果たして液体の水の存在が “保証” されれば生命がいるかもしれないと考えていいのでしょうか? ウェスタンオンタリオ大学のCatherine Neish氏などの研究チームは、天体表面に豊富な有機化合物を有し、地下に海があるかもしれないと推定されている土星の衛星「タイタン」について、地表から地下へと輸送される有機化合物の量を推定しました。その結果、有機化合物の輸送量はグリシン換算で7500kg/年以下と、生命の維持には到底足りない量であると推定されました。 有機化合物が豊富なタイタンでさえ生命の維持が困難であることを示した今回の研究は、他の天体ではより条件が悪い可能性を示唆しています。 【▲図1: タイタンの内部構造の想像図。氷の地殻の下には分厚い海が広が
白色矮星の周りを回る巨大ガス惑星が発見された。遠い未来に太陽が膨張して赤色巨星になり、ほとんどの内惑星が破壊された後の太陽系は、このような姿になっているのかもしれない。(ILLUSTRATION BY ADAM MAKARENKO, W. M. KECK OBSERVATORY) 銀河系で最も幸運かもしれない惑星は、地球から約6500光年離れた、銀河系の中心に近いところに存在している。この巨大ガス惑星は、死にゆく主星の巻き添えになるのを辛うじて免れることができた。 10月13日付けで科学誌「ネイチャー」に発表された論文によると、この木星サイズの幸運な惑星は、小さな恒星の死骸の周りを回っている。この恒星は地球サイズの薄暗い白色矮星で、かつては太陽と同程度の大きさだった。恒星が老いると、高密度の白色矮星へと崩壊する前に、膨張して赤色巨星になるが、この過程で周りを公転する惑星を容易に破壊してしま
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は9月15日、小惑星探査機「はやぶさ2」に関するオンライン記者説明会を開催し、地球帰還後に実施する拡張ミッションの選定結果を公表した。はやぶさ2の新たな目的地として決まったのは、直径わずか30m程度と推測される小惑星「1998 KY26」。到着は今から11年後、2031年7月となる予定だ。 小惑星「1998 KY26」と、小惑星探査機「はやぶさ2」の大きさ比較 (C)Auburn University/JAXA 0.71と0.77、小さな違いが大きな差に はやぶさ2の再突入カプセルは、12月6日に地球に帰還する予定。これで、はやぶさ2の当初のミッションは完了となるが、探査機の状態は健全で、推進剤もまだ半分以上(約55%)残っているため、運用を継続することができる。この拡張ミッションでどこに向かうか。JAXAはこれまで、2つの案まで絞り、検討を進めてきた。 「
NASAの火星周回探査機マーズ・リコネッサンス・オービターによって2008年3月23日に撮影された火星の衛星フォボスの画像。(Image Credit:NASA/JPL-Caltech/University of Arizona)NASAは2月2日、カリフォルニア大学のネノンさん率いる研究チームが、NASAの火星周回探査機MAVENの観測データを使って、火星の衛星フォボスのもっとも表層に、数十億年に渡って、火星の大気から流出した、炭素、酸素、窒素、アルゴンなどのイオンが、保存されている可能性があることを突き止めたと発表しました。そのサンプルを調べれば、なぜ火星は大気を失ったのかなど過去の火星の大気の進化について重要な情報が得られる可能性があります。そのため、研究チームでは、現在、JAXAが2020年代に予定している火星衛星探査計画に大きな期待を寄せています。JAXAの火星衛星探査計画ではフ
JAXAの小惑星探査機「はやぶさ2」が2020年12月に持ち帰った小惑星「リュウグウ」表面の物質を分析した東北大学理学研究科 中村智樹教授らの研究グループによる分析の成果論文が2022年9月22日付の米科学雑誌『Science』のオンライン版に掲載された。同研究グループは17の粒子を分析し、そのうちの一つから内部に閉じ込められた液体の水を発見した。この水は、太陽系初期に存在した、岩石と水からできたリュウグウの母天体にあったもので、塩や有機物を含む炭酸水だったという。 Formation and evolution of carbonaceous asteroid Ryugu: Direct evidence from returned samples http://dx.doi.org/10.1126/science.abn8671 東北大学のチームが分析した最大のサンプル C0002 の
金星の雲からリン化水素(ホスフィン)を検出したという昨年の発表は、より高い高度に存在する二酸化硫黄で生じた吸収を見間違えていた可能性が高いことが示された。 【2021年2月3日 ワシントン大学】 2020年9月に英・カーディフ大学のJane Greavesさんたちの研究チームは、金星の雲からリン化水素(ホスフィン、PH3)を検出したという成果を発表した(参照:「金星の大気にリン化水素を検出」)。 研究チームは2017年にハワイのジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡(JCMT)で金星の大気から放射される電波を観測し、周波数266.94GHzの位置に吸収線を発見した。この周波数の近くにはリン化水素だけでなく二酸化硫黄(SO2)の吸収スペクトルも存在するため、吸収線の正体を突き止める追加観測が2019年にアルマ望遠鏡で行われた。その結果、JCMTで見つかった吸収線よりやや周波数が高い267.
12月6日に地球に帰還する「はやぶさ2」が、カプセル分離後に別の小惑星「1998 KY26」に向かうことが決まった。到着は2031年の予定だ。 【2020年9月15日 JAXA はやぶさ2プロジェクト/文部科学省】 JAXA宇宙科学研究所の小惑星探査機「はやぶさ2」は、9月15日から地球帰還に向けた最終誘導の段階に入った。「はやぶさ2」は12月6日に地球に帰還し、小惑星リュウグウのサンプルを格納したカプセルをオーストラリアのウーメラ砂漠に向けて分離することになっている。カプセルを分離した後の「はやぶさ2」は軌道修正を行い、地球から離脱する。 地球圏を離れた「はやぶさ2」にはまだイオンエンジンの燃料が半分ほど残っているため、プロジェクトチームは「はやぶさ2」をさらに別の天体の探査に向かわせる「拡張ミッション」を行うことを検討し、目標天体の候補として2個の小惑星「2001 AV43」と「199
About Where Is Webb WhereIsWebb tracked and visually presented, on a constantly updated daily basis, the state of Webb from its launch (12/25/21) until its first science images were released (7/12/22). It gave the Webb audience a depth, breadth and frequency of information into Webb's status well beyond the mission norm. It tracked: Webb's flight (speed, distance, arrival) to L2, its state of depl
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