インターネットが日常化して以降、メディアテクノロジーを用いた次世代を中心とする表現活動は、SNSなどを通じて個々人がつながり、異なる専門性や領域が融合したものづくりやオルタナティブなシーン形成を促してきました。そこには、デジタルテクノロジーを駆使した新しいアイデアや創作方法、そして国境を越えて影響しあう文化発展の姿も垣間見えます。 本報告書は、このような文化形成のプロセスを、創作、発信、そしてネットワークという一連の流れから検証した第3回メディアアート国際シンポジウム「インターネット以降の文化形成―創作、発信、ネットワーク―」の記録です。今日のネット社会において創作活動はどのように変容し、それらを支える文化環境には何が求められているのかという問いのもと、インターネットを通じて活動するアーティストや、新たな表現を発信するディレクター・キュレーター、アジアでメディア展開を進める編集者らの実践の