「CIAOちゅ~る」で知られるいなば食品の“採用不祥事”が、まだまだSNSを騒がせている。 給与の額が説明と違った、前近代的な社員寮に入居を指示された、といった新卒社員たちの訴えに端を発した大騒動だ。 報道が全て事実なのか、正直よくわからない。 しかし事実と受け止め、非道な経営者の振る舞いに怒りを感じた人が多かったのだろう。 次々と報じられる続報に、この話題が過去のものになるのはまだまだ先のことになりそうだ。 しかし敢えて言うが、“この程度”の経営者の振る舞い、それほど珍しいものだろうか。 これ以上に理不尽な経営者やリーダーの下で仕事をし、毎朝吐きながら職場に向かっているビジネスパーソンは、日本中に溢れかえっているだろう。 言い換えれば、報じられているような同社の振る舞いは、日本企業の経営者や管理職にとって全く珍しくないモラルのレベルということだ。 ではなぜ日本の経営者、とりわけ中小企業の