「クソどうでもいい仕事(ブルシット・ジョブ)」はなぜエッセンシャル・ワークよりも給料がいいのか? その背景にはわたしたちの労働観が関係していた?ロングセラー『ブルシット・ジョブの謎』が明らかにする世界的現象の謎とは? 教員のストライキと反発 教員や自動車工場の労働者のストライキの例をグレーバーはあげています。 アメリカでは(というか世界では)工場労働者や教員がストライキをやることは労働者の権利の行使として常識的な現象です。とはいえ、かれらのストライキに対する反発も強い。そこには「あいつらはやりがいのある仕事をしやがって、しかもそれなりの報酬もえやがって、それ以上なにが欲しいんだ、ふざけるな」という反感がひそんでいる、とグレーバーは分析しています。 ここでの議論は、少し理解がむずかしいかもしれませんが、BSJの文脈となっている労働観を念頭において想像したり、とくにもし日本でいま教員のストライ