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日本文化論の検索結果1 - 40 件 / 45件

  • 陰謀論と詭弁の宴 東京都知事選雑感反社会学講座ブログ

    こんにちは、パオロ・マッツァリーノです。多くの常識的な都民をうんざりさせた東京百鬼夜行のような都知事選から2週間。世間も落ち着きを取り戻してきたところで、振り返ってみました。 投票前に各戸に配られた選挙公報は、過去最多56人の候補者の主義主張が満載されたぶ厚いものでした。主張の9割はイカれたたわごとなので、すべて目を通すのが苦痛でしかありません。この候補者たちは都知事選を、陰謀論や差別思想を自由に発表できる闇の文化祭かなんかだと思ってるんでしょうか。 知事というのは、いうなれば都道府県の雇われ経営者みたいなものです。県政全体に目を配り、舵取りをする能力・資質が求められるので、自分の好き嫌いだけで物事を決めるような人がなってはいけません。都政とまったく関係ない個人的な主義主張を叫ばれても迷惑なだけ。 通常であれば、公言したらクソミソにけなされるような愚論や陰謀論を、政治的主張という大義名分を

    • アニメと英霊 第1回 | 文藝春秋 電子版

      天皇・神話・震災……なぜ日本のサブカルチャーは右傾化するのか? 新海誠監督『すずめの戸締まり』(2022年)、海上自衛隊と『ONE PIECE』、庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』(2016年)などを論じた、批評家・大塚英志氏による短期集中連載第1回。 ◆◆◆ 「残念ながら日本の教養の原点はジャンプ」 この原稿は一通のSNSの投稿から始まる。 1月2日、防衛省海上自衛隊(@JMSDF_PAO)とあるアカウントに、甲板の先端に旭日旗を掲げ「正義」と背に白く描いたTシャツ姿で腕を組む隊員たちの写真とともに「今年も専心職務の遂行にあたります!」とのコメントがSNSに投稿されたのだ(現在は削除)。その後ろ姿からは学園祭ノリの幼さ、あるいは元ヤン的なドヤ顔が透けて見える気がして、自衛隊文化とは今はこんな感じなのかと一瞬思い、そしてその元ネタが『少年ジャンプ』の人気まんが『ONE PIECE』にあると思い

        アニメと英霊 第1回 | 文藝春秋 電子版
      • まず読みたい100冊

        I. <まず読みたい図書> 1)全学生向きの図書 著作名 著者・編者名 *シリーズ名な ど 出版社 西暦発行年 現在書店で 入手が可能 か(○または ×) 筑波大学図書館 での所蔵の有無、 ある場合は配架番 号 *その他の情報 紹介コメント(80字以内) 三四郎 夏目漱石 岩波文庫 岩波書店 ◯ 081-I95-G10-6 漱石が明治時代の大学生を描いた名作です。自分と比べて見るのも一 興。 地獄変・偸盗 芥川龍之介 新潮文庫 新潮社 ◯ 無 各作品は図書館所蔵 の他の版で読むこと ができる。 何百もの小説を残した芥川。「羅生門」だけじゃ物足りない。 万葉集と日本人:読み継がれる 千二百年の歴史 小川靖彦 角川選書 KADOKAWA 2014 〇 911.12-O24 古典と呼ばれる作品が現代までどのように読み継がれてきたのか、そして それは書物(モノ)としてどのように伝えられてきたのか。

        • 大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」

          太平記から漫画、模型、アニメ、ボーカロイドまで、日本の大衆文化の通史を一冊の本で描き切った日文研大衆文化研究プロジェクトによる書籍『日本大衆文化史』(KADOKAWA)。 大塚英志氏 この本では、漫画の鳥獣戯画起源論など、現代の日本文化が中世や近世にルーツを持つとする説は、戦時下に政治的に必要とされて「創られた伝統」だと退けた上で、それとは別に一貫して存在してきた運動を描いていく。 「お約束」や共通前提(歌舞伎でいう「世界」)を踏まえながら新要素(同じく歌舞伎でいう「趣向」)を入れて作品が生み出されていくという、二次創作的とも言える仕組みこそが「文化」であり、それは有象無象の大衆=民俗学者の柳田國男がいう「群れとしての作者」が担ってきた、という見立てのもとで見えてきた「日本」「大衆」文化史の姿とは――主筆を務めた国際日本文化研究センター教授・大塚英志氏に訊いた。 『日本大衆文化史』は通史を

            大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」
          • 日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - HONZ

            日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 この『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』は、英国人記者が語る日本の競輪論である。日本でどのように競輪が生まれ、育ち、危機を乗り越え、そして日本ならではの独特な魅力はどこにあるのか、それを一冊を通して語り尽くしていく。 それにしても、なぜ英国人記者が日本の競輪を語っているんだと疑問に思うかもしれない。その理由は簡単で、著者のジャスティン・マッカリーは日本研究で修士号を取得し、読売新聞で編集者や記者として活躍。その後ガーディアンに入社し日本特派員として活動する、日本在住歴が30年にも及び、同時に競輪の熱狂的ファンだからだ。 本書の「はじめに」は2017年に平塚競輪場で行われた日本競輪最高峰のレースKEIRINグランプリの描写からはじまるが、その熱量ある文章は競輪

              日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - HONZ
            • 「他者の不合理性」を語ることの無意味さ〜櫻井義秀氏の論考に寄せて〜|ダッヂ丼平

              はじめに『月刊住職』という雑誌がある。「宗派を超えた寺院住職実務情報誌」という、いわば仏の道のプロ向けの月刊誌である。仏教界の話題に限定せず、ひろく宗教に関係した記事も掲載するこの雑誌に、北海道大学大学院の櫻井義秀教授は「現代日本の宗教最前線」というタイトルの連載を持っている。連載7回目となる2023年4月号では「キリスト教信者が増えぬ日本でなぜ新宗教が教勢拡大できたか」と題し、旧統一教会とエホバの証人という2つのキリスト教系新宗教の布教戦略を比較して論じた。 筆者は母親がエホバの証人の信者であった家庭で育ち、高校生までその宗教コミュニティに参加していた経験から、この教団の教勢拡大(信者数の増加)の歴史について、1970年代から90年代にかけて子育て中の母親たちに聖書が子どものしつけに役立つとする勧誘文句が効果的に入信をうながし、教勢が拡大していったのだと解説するnoteを書いたことがある

                「他者の不合理性」を語ることの無意味さ〜櫻井義秀氏の論考に寄せて〜|ダッヂ丼平
              • ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら

                2024年2月29日時点での既刊のちくま学芸文庫全2,036点(セット版を除く)をあげた。 文庫の整理番号順に従って表記(一部変更あり)した。 「♾️」マークはMath&Scienceシリーズ(青背)を示す。 人名表記の揺れ(例「シモーヌ・ヴェイユ」と「シモーヌ・ヴェーユ」)は訳者に従い、統一はせずそのままにした。 編者、訳者は一部を除き割愛し、編著者が3人以上に及ぶ場合は代表者1人の名前のみ記した。 Math&Scienceシリーズのみの刊行書目一覧はこちら。 浅田彰『ヘルメスの音楽』 赤坂憲雄『異人論序説』 赤坂憲雄『王と天皇』 赤坂憲雄『排除の現象学』 赤坂憲雄『遠野/物語考』 赤坂憲雄『象徴天皇という物語』 赤坂憲雄『柳田国男を読む』 天沢退二郎『宮沢賢治の彼方へ』 飛鳥井雅道『明治大帝』 E・アウエルバッハ『ミメーシス[上] ヨーロッパ文学における現実描写』 E・アウエルバッハ『

                  ちくま学芸文庫刊行書目一覧 最新版|かるめら
                • 大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース

                  太平記から漫画、模型、アニメ、ボーカロイドまで、日本の大衆文化の通史を一冊の本で描き切った日文研大衆文化研究プロジェクトによる書籍『日本大衆文化史』(KADOKAWA)。 大塚英志 この本では、漫画の鳥獣戯画起源論など、現代の日本文化が中世や近世にルーツを持つとする説は、戦時下に政治的に必要とされて「創られた伝統」だと退けた上で、それとは別に一貫して存在してきた運動を描いていく。 「お約束」や共通前提(歌舞伎でいう「世界」)を踏まえながら新要素(同じく歌舞伎でいう「趣向」)を入れて作品が生み出されていくという、二次創作的とも言える仕組みこそが「文化」であり、それは有象無象の大衆=民俗学者の柳田國男がいう「群れとしての作者」が担ってきた、という見立てのもとで見えてきた「日本」「大衆」文化史の姿とは――主筆を務めた国際日本文化研究センター教授・大塚英志氏に訊いた。 ■『日本大衆文化史』は通史を

                    大塚英志が語る、日本の大衆文化の通史を描く意義 「はみ出し者こそが権力に吸収されやすい」(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース
                  • 伝統や文化は経済の必要性(田舎でも儲かる商売として)や失われることによって(懐古主義/復古主義)や他国の尺度で整理(自国の西洋基準判断)されたり現在の観点から生み出されたり(近代の創出=捏造)していて、意外と新しかったりその都度創られたり理由がはっきりしていなかったり誤解されていたりする【ホブズボーム『創られた伝統』 】 - 日々是〆〆吟味

                    国家的オリジナリティとしての歴史や伝統への疑問 〜守るべき歴史の困難 『創られた伝統』 スコットランド高地地方の衣装 植民地支配下のインドにおけるインド文化の形成 新しかったり、外から作られたりしている伝統や文化 気になったら読んで欲しい本 ホブズボーム『創られた伝統』 小谷野敦『日本文化論のインチキ』 前回のお話 Loading... 国家的オリジナリティとしての歴史や伝統への疑問 〜守るべき歴史の困難 とりあえす歴史的な保守というものをヨーロッパ(的世界化、今ならグローバル化)に対抗するために国家的オリジナリティとして歴史が存在し、その上での国民性というものがあってそれを守らなければならない、と一応ここでは捉えておきましょうか。しかしこの歴史における綿々と続いているはずのもの、というものが、実はかなり怪しいものとしてある、という考え方があります。 『創られた伝統』 前回ナショナリズムに

                      伝統や文化は経済の必要性(田舎でも儲かる商売として)や失われることによって(懐古主義/復古主義)や他国の尺度で整理(自国の西洋基準判断)されたり現在の観点から生み出されたり(近代の創出=捏造)していて、意外と新しかったりその都度創られたり理由がはっきりしていなかったり誤解されていたりする【ホブズボーム『創られた伝統』 】 - 日々是〆〆吟味
                    • 加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる - 日々是〆〆吟味

                      共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 加藤周一ってこんな人 からっぽであることの強み 雑種文化としての日本 気になったら読んで欲しい本 【三島由紀夫『文化防衛論』】 【加藤周一『雑種文化』『日本文学史序説』】 【小谷野敦『日本文化論のインチキ』】 共存共栄としてよ雑種文化としての日本 〜加藤周一の日本文化の理解 日本の思想状況に対する知識人の共通認識 日本に西洋哲学的な思想体系が存在しないということは、昔の知識人の間では当たり前の認識だったようです。保守思想の代表格である三島由紀夫でもそれを認めていたのですから、なにも今風に反日というわけにはいきません。と同時に左派でも同じ認識を有していました。 加藤周一ってこんな人 加藤周一は以前もあげた本『日本文学史序説』の著者で三島由紀夫に劣らぬ左派の代表格です。『日本文学史序説』は

                        加藤周一の雑種文化論における共存共栄としての日本文化 〜八百万の神々と同じく外国文化や世界の大思想が雑に同居してる - 日々是〆〆吟味
                      • 「日本人はハイ・コンテクスト文化、○○人はロー・コンテクスト文化」論にまつわる誤解(寺沢拓敬) - エキスパート - Yahoo!ニュース

                        定期的に「日本人・日本語はハイコンテクスト文化だ。一方、○○人はローコンテクスト文化だ」という紋切り型の主張がメディアやSNSで流れてくるが、誤解に基づいていることも多いので、おかしな点を指摘したい。巷の誤解には、深刻なものから重箱の隅をつついて初めて出てくるものまで指摘し始めたらキリがないが、この記事では重要な誤解4点にフォーカスしたい。 ハイ/ロー・コンテクスト文化とは ハイ/ロー・コンテクスト文化という概念は、もともとはエドワード・ホールという文化人類学者が1970年代に提唱したもので、いまでは提唱者の手を離れ、様々な研究者や、評論家、コンサル、セミナー講師などが使っている。 ここでいう「コンテクスト」(文脈)とは、一言で言うと、言語外の情報のことである。ハイコンテクストとは、言語以外の情報の重視度がハイ(高い)である、つまり、メッセージを伝達する際に言語以外の要素を重視するコミュニ

                          「日本人はハイ・コンテクスト文化、○○人はロー・コンテクスト文化」論にまつわる誤解(寺沢拓敬) - エキスパート - Yahoo!ニュース
                        • ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味

                          ハイデガーと日本人 ドイツに留学した日本人哲学者 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】 和辻哲郎と『風土』 〜時間に対する空間 【和辻哲郎『風土』】 【小谷野敦『日本文化論のインチキ』】 前回のお話 waka-rukana.com ハイデガーと日本人 ハイデガーはとても偉くて、20世紀最大の哲学者なんて呼ばれたりもします。そんな偉い人ですから影響を受けた人たちはたくさんいるのですが、意外と日本との関わりもあったりするようです。 ドイツに留学した日本人哲学者 というのも、戦前日本の哲学者たちのうち、ハイデガーに教わるためにドイツまで行った人たちが結構いるらしいからです。 たとえば三木清とか九鬼周造といった人たちがドイツでハイデガーに教わったそうなのですが、この人たちは日本で偉い哲学者として名が通っています。 【ハイデガー『言葉についての対話』,福田和也『日本の目玉』】

                            ハイデガーと日本人 ~ドイツに留学に行った日本人哲学者たち - 日々是〆〆吟味
                          • 読書日記:今週の筆者は劇作家・演出家、平田オリザさん 「違い」大切に 面倒でも対話を | 毎日新聞

                            *4月7日~5月11日 ■<対話>のない社会(中島義道著・1997年)PHP研究所・640円(電子書籍のみ) 日本人はなぜ言葉の裏や場の空気ばかり読み、対話を避けるのか。日本的な「思いやり」や「優しさ」を強要する社会の危うさを指摘した現代日本文化論。 ウイルス禍で社会の分断が進み、ネット上ではとげとげしい言葉が飛び交っている。開店している店舗に嫌がらせをする人々、それを揶揄(やゆ)する「自粛警察」なる言葉も生まれた。 私が生業(なりわい)とする文化、芸術の世界も例外ではない。私だけではなく、多くのアーティストが窮状を訴えるが、そのたびにツイッター上では、「いまは非常時だ。文化など二の次だ」という言葉を浴びせかけられる。いや、実際には、ここに書くのもはばかられるような、もっと汚い言葉も投げつけられる。

                              読書日記:今週の筆者は劇作家・演出家、平田オリザさん 「違い」大切に 面倒でも対話を | 毎日新聞
                            • 日本映画における女性パイオニア(JFP取材vol.04)|Japanese Film Project

                              日本の映画産業や映画文化に貢献した女性の活動や作品を発掘し紹介するプロジェクト「日本映画における女性パイオニア」の公式サイトが9月下旬に公開されました。このプロジェクトを率いる京都大学大学院人間・環境学研究科の木下千花教授に話をききました。 木下千花(京都大学大学院人間・環境学研究科教授) 1994年東京大学教養学部(比較日本文化論)卒業。1996年東京大学大学院総合文化研究科修士課程(表象文化論)修了。1997年よりフルブライト奨学生としてアメリカのシカゴ大学大学院に留学し、2007年、PhD(東アジア言語文明学・映画メディア学)を取得。ユタ州立大学、アイオワ大学、ミシガン大学で日本映画を教える。2006年から2010年までカナダのウェスタン・オンタリオ大学映画学科助教授。静岡文化芸術大学准教授、首都大学東京准教授を経て、2016年4月より現職。『溝口健二論—映画の美学と政治学』(法政大

                                日本映画における女性パイオニア(JFP取材vol.04)|Japanese Film Project
                              • 日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - 基本読書

                                KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド 作者:ジャスティン・マッカリー早川書房Amazonこの『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』は、英国人記者が語る日本の競輪論である。日本でどのように競輪が生まれ、育ち、危機を乗り越え、そして日本ならではの独特な魅力はどこにあるのか、それを一冊を通して語り尽くしていく。 なぜ英国人記者が日本の競輪を語っているんだと疑問に思うかもしれないが、その理由は簡単で、著者のジャスティン・マッカリーは日本研究で修士号を取得し、読売新聞で編集者や記者として活躍。その後ガーディアンに入社し日本特派員として活動する、日本在住歴が30年にも及び、同時に競輪の熱狂的ファンだからだ。 本書の「はじめに」は2017年に平塚競輪場で行われた日本競輪最高峰のレースKEIRINグランプリの描写からはじまるが、その熱量ある文章は競輪について何も知らない僕の「英国人記者が

                                  日本の競輪、その特殊性と、だからこその魅力についてを英国人記者が語る──『KEIRIN: 車輪の上のサムライ・ワールド』 - 基本読書
                                • 「日本人は論理的でなくていい」説に隠された“そのままでいいんだ”への欲求 - wezzy|ウェジー

                                  「日本人」のつくりかた(第1回) 「日本人」なんて言われても、総理大臣から放火魔・詐欺師・痴漢まで、さまざまな人びとが含まれる漠然とした大きな集合です。日常生活で「日本人とは……」なんて語り始める人は、いろんな人がいる巨大な集合をものすごく単純化してしまっているわけで、社会を認識するしかたがなんかヤバそうなことがわかるから、会話からそっと逃げだします。 けれども、新聞や出版物やネット言論の世界では、「日本人」を熱く語ってしまう人がなんと多いことでしょう。とくにこの20年ほど、「“日本人”のあるべき姿はこうだっ!」と言いたい政治家や文化人が増えています。他人様によくわからぬモノサシをあてはめやがって、大きなお世話だよ……と思うのですが、これが「愛国心」という情熱がもたらすアツさなのか、そうした言説はなかなかなくなりません。 この連載「「日本人」のつくりかた」では、さまざまな領域で展開される〈

                                    「日本人は論理的でなくていい」説に隠された“そのままでいいんだ”への欲求 - wezzy|ウェジー
                                  • 26号⑥ ヨコ 栗原様.indd

                                    Kobe University Repository : Kernel PDF issue: 2023-11-15 コロナ禍における日本の陰謀論を問う (Citation) 日本文化論年報,26:127*-179* (Issue Date) 2023-03 (Resource Type) departmental bulletin paper (Version) Version of Record (JaLCDOI) https://doi.org/10.24546/0100481683 (URL) https://hdl.handle.net/20.500.14094/0100481683 栗原, 健太 1 「米民主党の「ピザゲート」 ? 偽ニュースや陰謀論の生まれ方」 『BBC NEWS JAPAN』2016 年 12 月 2 日 https://www.bbc.com/japanes

                                    • 今読むべき名作 漫画版『風の谷のナウシカ』を赤坂憲雄、川上弘美が考察する | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]

                                      &MEMBERとは… &MEMBERにご登録(無料)いただくと、気に入った記事に共感を示したり、コメントを書いたり、ブックマークしたりできます。こうしたアクションをする度にポイント「&MILE」がたまり、限定イベントやプレゼントの当選確率が上がります。 雑誌『アニメージュ』(徳間書店)で長期連載されていた漫画『風の谷のナウシカ』。アニメーション映画が繰り返しテレビで放送され、スタジオジブリの代表作の一つとして人気を獲得する一方、漫画版の『ナウシカ』も、全7巻で累計約1600万部を記録。漫画史に残る傑作と評されています。この作品を“思想の書”として解釈し、25年の歳月をかけて『ナウシカ考』(岩波書店)としてまとめたのが、学習院大学教授の赤坂憲雄さん。その赤坂さんと、『ナウシカ』のファンである作家の川上弘美さんが、「漫画版ナウシカ」をテーマに対談しました。2人はこの物語を、どう読み解いたのでし

                                        今読むべき名作 漫画版『風の谷のナウシカ』を赤坂憲雄、川上弘美が考察する | 朝日新聞デジタルマガジン&[and]
                                      • 「日本も人種差別に向き合うべきです」 ルース・ベネディクト「レイシズム」訳者の思い | 毎日新聞

                                        米国で黒人男性が暴行され死亡した事件に端を発した人種差別への抗議行動が世界各地に広がっている。日本でも大規模なデモが行われ、外国にルーツのある著名人らも相次いで発信した。人種差別とは何か、どうすればなくなるのか。日本文化論の古典「菊と刀」で知られる米国の文化人類学者、ルース・ベネディクトは80年前、この問いに向き合い、「RACE AND RACISM」を発表した。4月にこの本の新たな翻訳書「レイシズム」(講談社学術文庫)を出版した精神科医、阿部大樹さん(29)は「現在にも通じる重い警告が詰まっている。日本で人種差別に苦しむ人がいることにも目を向けるべきだ」と話す。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】

                                          「日本も人種差別に向き合うべきです」 ルース・ベネディクト「レイシズム」訳者の思い | 毎日新聞
                                        • 《特別寄稿》「日本文化は、他と比べるものがない」=日本人絶賛したレヴィ=ストロース=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子 - 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報

                                          《特別寄稿》「日本文化は、他と比べるものがない」=日本人絶賛したレヴィ=ストロース=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子 2005年、レヴィ=ストロース(UNESCO/Michel Ravassard, via Wikimedia Commons) 人間を脅かす禍は、自らの根源を忘れてしまうこと 「日本、日本人、そしてその文化とは何ですか」。世界最大のブラジル日系移民社会で、この問いを向けられるとハタッと戸惑ってしまう。ここで生まれ育った次世代に、父祖の国の日本文化をどのように語れば違和感なく伝わるだろうか。 「一言では説明できませんね」と、しどろもどろにお茶を濁しつつも、可能な限り正確に伝えたいという気概ばかりが強くなってしまう。母国日本に居ては経験しない愛国心に似た感情が突き上げてくるが、熱い思いに駆られて持論をひけらかしては恥ずかしい。 あるいは、通り一遍の自画自賛、自文化優先主義

                                            《特別寄稿》「日本文化は、他と比べるものがない」=日本人絶賛したレヴィ=ストロース=サンパウロ市ヴィラカロン在住 毛利律子 - 南米の鼓動をキャッチ! ブラジル日報
                                          • メディア文化論[学際日本文化論コース] - 教養学部 - 東京大学授業カタログ

                                            学内のオンライン授業の情報漏洩防止のため,URLやアカウント、教室の記載は削除しております。 最終更新日:2024年4月22日 授業計画や教室は変更となる可能性があるため、必ずUTASで最新の情報を確認して下さい。 UTASにアクセスできない方は、担当教員または部局教務へお問い合わせ下さい。 「文化芸術振興基本法」(平成13年12月7日法律第百四十八号)第三章「文化芸術の振興に関する基本的施策」第九条(メディア芸術の振興)に、「国は、映画、漫画、アニメーション及びコンピュータその他の電子機器等を利用した芸術(以下「メディア芸術」という。)の振興を図るため、メディア芸術の製作、上映等への支援その他の必要な施策を講ずるものとする。 」とある。ここで「メディア芸術」に区分(カテゴライズ)されている「アニメーション」とは絵画・人形等の静物に動きを与えること――魂を与えること(animation)―

                                            • 「嘘はつかない、それは日本人の美徳」と、櫻井よしこは言った - wezzy|ウェジー

                                              日本人のつくり方(第7回) 画面の中の櫻井よしこは、一語一語を区切りながら、頭をかすかに前後に揺らして語気を強め、視聴者にこう語りかけた。 菅首相は、おっしゃったことは実行するということで知られる、大変誠実な方でいらっしゃいます。地味ではありますけれども、嘘はつかない、それは日本人の美徳であります。日本の文化の一番の基本であります。 2021年5月3日、改憲を呼号する団体「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が、オンライン公開フォーラム「この憲法で国家の危機を乗り越えられるのか!ー感染症・大地震・尖閣ー」を開催した。 上記の言葉は、同会の共同代表の一人である櫻井よしこが、このフォーラムの「基調提言」として発言した中の一コマである。(櫻井よしこの「基調報告」は、全文を文字起こししたものが産経新聞社のサイトで公開されている→改憲フォーラム講演全文) 「嘘はつかない、それは日本人の美徳」と聞いたと

                                                「嘘はつかない、それは日本人の美徳」と、櫻井よしこは言った - wezzy|ウェジー
                                              • 幸福の概念は現実の体験に基づいて形成される - 地底たる謎の研究室

                                                題名:幸福の概念は現実の体験に基づいて形成される 報告者:ナンカイン 時に、ある時に、ふと、感じる。それが言葉であれば、明言ともなり得るかもしれない。「知ることが少なければ愛することも少ない。」1)とは、かのレオナルド・ダ・ビンチが残した名言の一つであるが、ダ・ビンチもこの言葉が後世にまで残るとは思っていなかったかもしれない。いくら天才といえども、真の未来は見ることができない。できるのはタイムマシーンの開発者のみである。ダ・ビンチといえども、タイムマシーンは発明していない。しかしながら、名言として今でもここに残っている事実は、このダ・ビンチの言葉に何かがあったからに違いない。その解釈は、個々個人に任せたいが、表題の「幸福の概念は現実の体験に基づいて形成される」も明言の一つとなるかもしれない。それは、今は分からないものの、それを紐解くべく、この記事でのテキトーな直観を踏襲して、ここに記述した

                                                  幸福の概念は現実の体験に基づいて形成される - 地底たる謎の研究室
                                                • 日本と世界のこれからを知るための10冊の教養書 - 内田樹の研究室

                                                  週刊東洋経済から「日本と世界のこれからを知るための教養書」の選書を頼まれた。記事を再録。 世界のこれからを知る、日本のこれからを知るという基準で「教養書」の選書を試みたが、世界の政治的な見通しについては、適当な本を見つけにくかった。ひと昔前なら、サミュエル・ハンチントン『文明の衝突』、フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』など、大きな絵を描いた本があった。今はそういう30年、50年のスパンで世界を見通すような人がもう見当たらない。人口動態や環境問題など社会的な大きな問題も考慮して考えると、政治よりも経済に関連する本のほうが納得いくものが多い。 グローバル資本主義が終焉に近づいているという点で大方の人たちの意見はもう一致している。資本主義の暴走をどう抑制して、どう軟着陸させるのかという技術的な議論にすでに局面は移っている。そうした問題を扱っている本の中で一般読者に読みやすいものを選んだ。 本当

                                                  • 原稿の墓場。超長文。小学校英語論争 - こにしき(言葉・日本社会・教育)

                                                    第NNN章 導入の是非――小学校英語論争 第1節 小学校英語論争の分析 論争全体像の理解 論争の構造への注目 第2節 賛成論 賛①「英語力を育成すべし」 賛②・賛③「国際化に対応すべく、異文化理解・会話への積極性を育成すべし」 賛④「会話への積極性を育成すべし」 賛⑤ 英語学習への肯定的態度の育成 賛⑥ 機会均等のために導入すべし 第3節 反対論「効果がない」 「効き目がない」 英語力育成は期待できるのか 経験者・非経験者を比較した実証研究 実証研究による英語熱の冷却 教育条件 論争の空白地帯である「診断」 グローバル化 日本人のメンタリティ 機会均等 「コミュニケーション能力が低い」 効能をめぐる論争 「効果がない型反対論」のまとめ 第4節 反対論「副作用が大きい」型 害①・害② 英語力・英語学習への悪影響 反対論に対する応答 2つの反反論に関する考察 害③・害④・害⑤ 日本語力や学力な

                                                      原稿の墓場。超長文。小学校英語論争 - こにしき(言葉・日本社会・教育)
                                                    • 情報操作に伴う偽記憶の定着 - 地底たる謎の研究室

                                                      題名:情報操作に伴う偽記憶の定着 報告者:ナンカイン 本記事は、この記事の続きです。 先の記事で「幸福の概念は現実の体験に基づいて形成される」という、やがて明言へと至るかもしれない言葉について、その真相に迫った。そして、幸福も、体験も、現実も、あるいは、愛も、心に全体的にとらえる視点が生じたことで、それらが形としてモノになる可能性について述べた。ここでは全体的にとらえる視点について再検討し、場合によっては情報操作としてそのモノが偽記憶となることも追求したい。 佐野賢治博士1)に基づき、漢字・カタカナ・ひらがなの使い分けに関して簡単に考えると、漢字での表記は触れられる物質として存在しているもの、カタカナは触れられないが概念的には形となって顕在化したもの、ひらがなは触れられず、また、不可視の霊魂を含んだ霊的な存在であることから、未だ顕在化していないもの、あるいは、感じるだけのものとできるのかも

                                                        情報操作に伴う偽記憶の定着 - 地底たる謎の研究室
                                                      • お金と物 - 地底たる謎の研究室

                                                        題名:お金と物 報告者:ナンカイン 以前に、ここの記事にて「お金と情報」との観点から、情報への価値について思索を巡らせた。ここでは、改めて「お金と物」との観点からその思索を見直し、お金と物との関係について問い直したい。 まず始めに、物について定義したい。日本語で示すと、ここの記事と同じく、物には3つの側面がある。一つは有形する物として、漢字による”物”、もう一つは無形、実在しないが精神的(概念的)な物として、ひらがなの”もの”がある。そして、それらの両者を繋ぐ物として、カタカナの”モノ”がある1)。この考えは、この記事でも触れた。そして、物の3つの側面をお金で言い換えると、紙の紙幣や鉱物による貨幣そのものは、”物”であり、それらの信用度、所謂1000円であれば、1000円の価値感的な概念として、”もの”となる。さらに、その価値観で”物”に変える前の物が”モノ”となる。すなわち、”モノ”がほ

                                                          お金と物 - 地底たる謎の研究室
                                                        • 苅谷剛彦 著『思考停止社会ニッポン』より。自粛の要請という言い回しも、教員が「自発的に残業している」という言い回しも、非科学的。 - 田舎教師ときどき都会教師

                                                          道徳とは共同体のルールである。しかも、そこでの善悪の基準は、時代によって変化し、多数派の価値観や特定のイデオロギーが力を得たりする。時に恣意的でさえある。合理的・合法的判断より情緒的判断が優先される場合も少なくない。 ここから引き出すことのできる仮説的な結論は、自粛の氾濫は、このように政府の役割を道徳の世界に引き込んでしまったのではないか、という推論である。遠回しの命令を道徳的な空間で通用する自粛に代替することで発揮された(曖昧な)権力の行使である。それゆえ責任の主体はおぼろげになる。 (苅谷剛彦『思考停止社会ニッポン』中公新書ラクレ、2022) おはようございます。オックスフォード大教授の苅谷剛彦さんが問う「自粛の氾濫」って、教員の「時間外労働の氾濫」と似ていると思うんですよね。よく知られていることですが、文部科学省は、教員が「自発的に残業している」という立場を一貫してとり続けています。

                                                            苅谷剛彦 著『思考停止社会ニッポン』より。自粛の要請という言い回しも、教員が「自発的に残業している」という言い回しも、非科学的。 - 田舎教師ときどき都会教師
                                                          • 【コラム】違いの少しわかる男の“ダバダ〜ア♪”的日本文化論 Part1 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側

                                                            “ダバダ~ア♪ ダーダバダ~♪ 違いがわかる男のゴールドブレンド”  ということで、私が子供の頃に流れていたCMのフレーズが頭の中を流れてきました。 こんな感じです。→ 「懐かしCM ネスカフェ ゴールドブレンド 違いのわかる男 沢井忠夫」編 懐かしCM ネスカフェ ゴールドブレンド 違いのわかる男 沢井忠夫 何やら渋いおじさんが出てくるCMで、「この世には違いがわかる男という人がいるらしい。そういう男になるのがカッコいい。」みたいな策略にまんまとハマり、コーヒーを飲みまくって、夜眠れないとギンギンの目で、「違うのわかる男とは何ぞや?」と翌日寝不足になっていた子供の頃・・・・・(あの頃は若かった)。 おかげで、知らぬ間に、あのCMに出ていたおじさんくらいの年代になってしまったのですが、相変わらず肝心の「違い」も分からずのまま、コーヒーを飲んでも昼寝さえもできるようになってしまった只のおじさ

                                                              【コラム】違いの少しわかる男の“ダバダ〜ア♪”的日本文化論 Part1 - 「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側
                                                            • 中根千枝さん死去 94歳 社会人類学者「タテ社会の人間関係」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

                                                              女性初の東京大教授で、100万部を超すロングセラー「タテ社会の人間関係」の著者として知られる社会人類学者、中根千枝(なかね・ちえ)さんが10月12日、老衰のため死去した。94歳。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妹松井淳子(まつい・あつこ)さん。 【今年亡くなった方々】「5万回斬られた男」も 東京都生まれ。津田塾専門学校(現津田塾大)を経て東大大学院修了。米シカゴ大客員助教授、英ロンドン大客員講師、東大助教授などを経て1970年に同大教授。同大東洋文化研究所所長、同大評議員なども務めた。87年に定年退職後は、帝京大教授、東京女学館大の初代学長などを歴任した。民族学振興会理事長、日本ユネスコ国内委員会会長なども務めた。95年に女性初の日本学士院会員となり、2001年には学術系で女性初の文化勲章を受章した。 インド・アッサム地方を調査した成果をまとめた「未開の顔・文明の顔」で59年、毎日出版文化賞を

                                                                中根千枝さん死去 94歳 社会人類学者「タテ社会の人間関係」(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
                                                              • SF作家 豊田有恒さん死去 「鉄腕アトム」の脚本家としても活躍 | NHK

                                                                日本を代表するSF作家の1人で、テレビアニメ「鉄腕アトム」などの脚本家としても活躍した豊田有恒さんが、先月28日、食道がんのため東京都内の自宅で亡くなりました。85歳でした。 豊田有恒さんは前橋市生まれで、大学在学中の1961年、「時間砲」で第1回空想科学小説コンテストに入賞し、そのよくとし、「火星で最後の……」でSF作家としてデビューしました。 その後、モンゴル帝国の支配が続く架空の世界を描いたSF小説「モンゴルの残光」や神話の時代を舞台にした「火の国のヤマトタケル」などの作品で人気を博したほか、歴史小説や社会評論など幅広い分野で活躍しました。 また、アニメの脚本家として「エイトマン」や「鉄腕アトム」などの人気作品を手がけたほか、「宇宙戦艦ヤマト」の原案にも携わりました。 2000年からは島根県立大学の総合政策学部で教授を務め、「文章表現論」や「日本文化論」の授業を担当していました。 家

                                                                  SF作家 豊田有恒さん死去 「鉄腕アトム」の脚本家としても活躍 | NHK
                                                                • 四方田犬彦「「かわいい」論」 - jun-jun1965の日記

                                                                  2006年1月に刊行されてけっこう話題になった本だが、今回初めて読んだ。私は四方田という人に対して複雑な感情を抱いていて、大学院に入ったころ、面識のない先輩としてそのエッセイ集『ストレンジャー・ザン・ニューヨーク』を読んだ時だけ、素直に面白い本として読めたのだが、その後読んだ『貴種と転生』という中上健次論や、『月島物語』といういかにもおじさん受けしそうで実際に受けた本を読んだ時はさして感心しなかったし、『先生とわたし』という、私も英語を教わったことのある由良君美先生について書かれた本の時は、いくつか小さな事実誤認を見つけ、それなりにちゃんと書いておいたのだが、文庫化に際してそれらは訂正されていなかった。その頃には、著者の人格に対する疑念も持っていたし、嫉妬心も抱いていた。 四方田は大阪箕面という、私が阪大時代に住んでいた背後の土地で育ち、両親が離婚して母方の四方田を名乗るようになったという

                                                                    四方田犬彦「「かわいい」論」 - jun-jun1965の日記
                                                                  • (雑感・雑記帳 No.9) ラグビーW杯のoldboy君的、独断と偏見による総括・そしてそこから見える日本文化論 - oldboy-elegy のブログ

                                                                    oldboy-elegy君、前回、(雑感・雑記帳 No.8)ラグビーを真ん中に・・・・での記事を書き公開しました。 そのブログは当記事最下段に、リンク貼り付けしましたので、よろしければ併せて目を通していただけたら幸いです。 今日はその時の内容を受け、大会を終えた今、いつも通り「独断と偏見」満載で記事化しました。 ラグビーW杯・日本大会が11月2日をもって全日程(約1.5か月)を終え、 優勝は南アフリカ、準優勝はイングランドで日本は初の一次リーグ・プールAを強豪アイルランド・スコットランドなどを破り、首位で突破と言う偉業を成し遂げましたが、ベスト8(トーナメント戦)では優勝した南アフリカに26-3のスコア、ノートライで敗れます。 スポーツ新聞や大方の報道は日本のベスト8での敗退を非常に残念なものとしていますが(世間のあり様としては当然と言えば当然なのですが)、oldboy君は少し違った見方を

                                                                      (雑感・雑記帳 No.9) ラグビーW杯のoldboy君的、独断と偏見による総括・そしてそこから見える日本文化論 - oldboy-elegy のブログ
                                                                    • 早川タダノリ on Twitter: "脳科学者の中野信子『空気を読む脳』(講談社+α新書)をようやく入手。日本の文化として現象したさまざまな事態を、「日本人の脳」の働きに直結して解釈するというすさまじい代物であった。これが14万部も売れているらしいが、日本文化論+脳科学ヤバイ。イヤハヤ南友。"

                                                                      脳科学者の中野信子『空気を読む脳』(講談社+α新書)をようやく入手。日本の文化として現象したさまざまな事態を、「日本人の脳」の働きに直結して解釈するというすさまじい代物であった。これが14万部も売れているらしいが、日本文化論+脳科学ヤバイ。イヤハヤ南友。

                                                                        早川タダノリ on Twitter: "脳科学者の中野信子『空気を読む脳』(講談社+α新書)をようやく入手。日本の文化として現象したさまざまな事態を、「日本人の脳」の働きに直結して解釈するというすさまじい代物であった。これが14万部も売れているらしいが、日本文化論+脳科学ヤバイ。イヤハヤ南友。"
                                                                      • 平田オリザ、毎日新聞2020年5月12日夕刊にて、NHKでのインタビューやツイートについて嘘を交えながら自らを正当化する

                                                                        リンク 毎日新聞 読書日記:今週の筆者は劇作家・演出家、平田オリザさん 「違い」大切に 面倒でも対話を - 毎日新聞 *4月7日~5月11日 ■<対話>のない社会(中島義道著・1997年)PHP研究所・640円(電子書籍のみ) 日本人はなぜ言葉の裏や場の空気ばかり読み、対話を避けるのか。日本的な「思いやり」や「優しさ」を強要する社会の危うさを指摘した現代日本文化論。 140 MUNEGASHI Isako @isako134 読書日記:今週の筆者は劇作家・演出家、平田オリザさん 「違い」大切に 面倒でも対話を - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20200… 一昨日(2020年5月12日)の夕刊でコソコソ文句言ってたのを今知った。 2020-05-14 17:56:52

                                                                          平田オリザ、毎日新聞2020年5月12日夕刊にて、NHKでのインタビューやツイートについて嘘を交えながら自らを正当化する
                                                                        • 反論になっていない論法 - jun-jun1965の日記

                                                                          「日本人論の多くはインチキだ」 →「しかし多くの人が日本文化論を愛読している」(飯嶋裕治) 「上野千鶴子や宮台真司はまともな社会学じゃない」 →「だが世間の多くの人は上野や宮台を社会学だと思っている」(三浦淳・新潟大学) 「天皇制は身分制度だから反対だ」 →「だが多くの日本人は天皇制を支持している」(亀田俊和) 反論になってませんから。

                                                                            反論になっていない論法 - jun-jun1965の日記
                                                                          • 【2023年9月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

                                                                            暑い夏に世界史関連本が豊作です 四半期恒例の世界史関連新刊の紹介です。 今回は2023年7月~9月の世界史関連新刊紹介です。 私のリサーチ力?も向上したのか、増えに増えて今回は60冊です。 今回は、新書、文庫、選書、学術書がとても多いです。 新書・文庫・選書・学術書 このカテゴリーだけで今回は26冊もあります。 これらは買う予定です。 ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代 (岩波新書 新赤版 1984) オットー大帝―辺境の戦士から「神聖ローマ帝国」樹立者へ (中公新書 2766) 十字軍国家 (筑摩選書) 1.『ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代』 岩波新書  浜 忠雄 著    2023/08/18 税込1056円 リンク 一八世紀末、カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり、自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は、いまや近代史の一大画期

                                                                              【2023年9月版】世界史関連の新刊60冊 - 歴ログ -世界史専門ブログ-
                                                                            • フォドラ大陸・ちょっと未来の旅―FE風花雪月と中世の食⑧ - 湖底より愛とかこめて

                                                                              本稿では、『ファイアーエムブレム 風花雪月』における架空の大陸「フォドラ」の食文化が、ゲームのエンディング後どういう変化をしていく可能性があるかを現実の中世~近世~近代ヨーロッパ食文化からいろいろ妄想して楽しんでいきます。 キャラクターごとのガルグ=マク大修道院食堂の食事メニューとその好き嫌い、中世ヨーロッパの食文化との関わりについて考察した『いただき! ガルグ=マクめし』シリーズのおまけ記事的なものになります。 www.homeshika.work きたる2021年6月13日、『いただき! ガルグ=マクめし』書籍版の副読本、『フォドラ食物語』頒布開始の運びとあいなりましたので、今回はその記念記事となります。ワ~!! ドンドンパフパフ ecs.toranoana.jp 本体の『いただき! ガルグ=マクめし』はブログ記事をもとに加筆した分析とエッセーの本でしたが、 shojiro.booth

                                                                                フォドラ大陸・ちょっと未来の旅―FE風花雪月と中世の食⑧ - 湖底より愛とかこめて
                                                                              • 「日本的なるもの」の重力|筑摩選書|早川 タダノリ|webちくま

                                                                                戦前・戦中の珍妙なプロパガンダ資料をもとに「日本的なるもの」の実体(のなさ)をあぶり出してきた早川タダノリさんに、『日本回帰と文化人――昭和戦前期の理想と悲劇』(長山靖生著、筑摩選書)を書評していただきました。今日にも連なる「日本的なるもの」の重力とは?(PR誌『ちくま』5月号より転載) 「日本的なるもの」――あたかも日本に住んでいる者なら誰でも体得しているかのようで、誰もが勝手に「これぞ日本的!」と思い描いたものをあげつらっている、そんな不思議な概念がある。 長山靖生氏の新著『日本回帰と文化人――昭和戦前期の理想と悲劇』は、近代日本の代表的な思想家・知識人たちが、自らの知的・文化的な源流を探し求めるなかでどのように「日本的なるもの」に惹きつけられ、その重力圏の中で格闘してきたかをたどる労作だ。明治初期の欧化への反発にはじまり、満洲事変から「大東亜戦争」期の総力戦体制と結びついた日本文化称

                                                                                  「日本的なるもの」の重力|筑摩選書|早川 タダノリ|webちくま
                                                                                • 読書の秋、その2. - クルルのおじさん 料理を楽しむ

                                                                                  名古屋市千種区の平和公園、いつもの散歩道。紅葉がキレイになってきました。2020年11月8日、撮影。 その後も、千種区図書館で借りた本を読み続けています。メールで追加の貸し出し予約の申し込みをしたら「三冊の準備が出来ました。取りに来てください」という案内を頂きました。最近に出版された本は順番が回って来るのに時間がかかりますが、数年前のモノは比較的に早く準備してもらえます。ハードカバーが三冊、貸出期間は二週間です。読めそうで、なかなか、時間が取れないものですねえ。期限内に読了できるか、やや、焦ります。”返却期日を意識しながら読むというのも面白いものかな”と何とか読み終えました。引き続き、”食べ物・料理”関連の本です。僕の備忘録です。お付き合い頂ければ嬉しいです。 今回の一冊目、『人類はなぜ肉食をやめられないのか・・・250万年の愛と妄想のはてに』。筆者はマルタ・ザラスカさん、ポーランド系のカ

                                                                                    読書の秋、その2. - クルルのおじさん 料理を楽しむ