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晶文社に関するエントリは50件あります。 社会book などが関連タグです。 人気エントリには 『土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社』などがあります。
  • 土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社

    「監房から厨房へ」と帯に謳っている。スヌープ・ドッグというヒップホップ界の超大物らしい――というのはわたしが全然知らなかったからである――ラッパーが、料理書を書いた。アルバム4000万枚、ユーチューブ再生100億回超……とある。養老孟司先生の『バカの壁』が440万部だから、10倍以上の破壊力だ。記載されるレシピはスヌープ・ドッグが生まれながらに食べてきたものではない。ボス・ドッグと呼ばれるようになってからの彼の好みは、札束のように天井までおもいっきり積み重ねたパンケーキ。そう、ここに収まるレシピはこれまで食べたくても食べられなかったセレブの贅沢パーティー料理、特製ソール・フードなどのプラチナレシピだ。 法律家であり美食家であったフランス人のプリア・サヴァランが書いた「美味礼讃」に「あなたが普段から食べているものを教えて欲しい。あなたがどんな人であるか、言い当ててみせよう」という言葉を、私は

      土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社
    • コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。|晶文社

      コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。 著者:海燕 同人誌サークル〈アズキアライアカデミア〉管理人。ニコニコチャンネルにて有料会員数百人を集めるプロブロガーで、現在ははてなブログ〈Something Orange〉に注力中。アニメ、マンガ、小説、映画などサブカルチャーネタを中心に、さまざまな情報を発信。 初めに、いまから200年ほど時をさかのぼって、その時代の天才詩人ゲーテの代表作『ファウスト』を見てみよう。 この疾風怒濤の一大悲劇の主人公ファウスト博士は、万巻の書を読み尽くし、いくつもの学問を究め、その結果、「何もわからないことに気づいた」人物である。 かれはその後、悪魔メフィストフェレスをともなって現実世界で快楽や権力を追求することになるのだが、それはともかく、今日の視点でこの『ファウスト』の冒頭を見ると、さ

        コンテンツ飽和時代、人生を着実に退屈にする「効率重視のパラドックス」を乗り越えるためのたったひとつの冴えたやりかた。|晶文社
      • 綿野恵太『みんな政治でバカになる』に対するコラム記事につきまして|晶文社

        2021年10月15日付、日経ビジネス掲載の小田嶋隆さんのコラムにて、小社刊・綿野恵太著『みんな政治でバカになる』が紹介されていますが、このコラムにあるように「政治について語ることが無意味でバカだ」といったことが、本書で書かれているわけではありません。端的に誤読であると考えます。 本書は、政治について考えたりかかわったりする際につきまとう困難をどう乗り越えるかを、進化心理学や認知科学の知見を援用しながら真摯に(無知に居直るのでもなく、シニカルでもなく)考察したものであり、その執筆の姿勢は「政治を語るやつらはバカ」と揶揄的に語るような態度とは真逆のものです。 本をどのように読むかは読み手の自由でありますが、書かれていない内容をあげたうえで批判している点で、当該コラムの内容は的をはずしたものであると考え、本書『みんな政治でバカになる』についての誤解・曲解が広まることのないように、異議申し立ての

          綿野恵太『みんな政治でバカになる』に対するコラム記事につきまして|晶文社
        • 島村一平‗新著『憑依と抵抗』(晶文社)好評発売中!! on Twitter: "昔、ロンドンの空港で、荷物の超過料金が払えず途方に暮れていた。ハンガリーで本を買いすぎて、イギリスの学会が終わって帰国の日のこと。手荷物のリュックに20㎏ほどの本。スーツケースにも40㎏ほどの荷物が入っていた。当時の僕は、ポスドク… https://t.co/IiFHAhSgMj"

          昔、ロンドンの空港で、荷物の超過料金が払えず途方に暮れていた。ハンガリーで本を買いすぎて、イギリスの学会が終わって帰国の日のこと。手荷物のリュックに20㎏ほどの本。スーツケースにも40㎏ほどの荷物が入っていた。当時の僕は、ポスドク… https://t.co/IiFHAhSgMj

            島村一平‗新著『憑依と抵抗』(晶文社)好評発売中!! on Twitter: "昔、ロンドンの空港で、荷物の超過料金が払えず途方に暮れていた。ハンガリーで本を買いすぎて、イギリスの学会が終わって帰国の日のこと。手荷物のリュックに20㎏ほどの本。スーツケースにも40㎏ほどの荷物が入っていた。当時の僕は、ポスドク… https://t.co/IiFHAhSgMj"
          • 斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④|晶文社

            私は精神科医として、坂口恭平の多方面にわたる活動を興味深く見守ってきた。坂口は双極性障害の当事者なのだが、一貫して現在の精神医療のあり方を批判しており、独自に編み出した自己治療の手法を著作などで紹介している。そうした彼の活動を快く思わない一部の精神科医がいることは承知している。これでは真面目に治療に取り組んでいる——医師の指示通りに通院服薬を続けている——患者を混乱させてしまう、というわけだ。 私も精神科医の端くれだから、彼らの言い分はわからなくはない。しかし、その批判が当たっているとは思わない。逆に問いたい。そういうあなたは、ガイドライン通りの治療法で、一体何人の双極性障害患者を寛解に持ち込めたのか?と。私? 自慢ではないが、改善事例は多々あれど、きれいに寛解して治療終結、という事例はいまだ記憶にない。しかし坂口氏の自己治療は、少なくとも彼自身の状態を寛解に持ち込み、現在は薬物を服用せず

              斎藤環先生「自分の<声>という薬」――『自分の薬をつくる』書評④|晶文社
            • 永井玲衣『水中の哲学者たち』(晶文社) on Twitter: "91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日本は経済的にすごいと習ったし、嫌韓本が本屋に並び、ネ… https://t.co/0aCA3qORjp"

              91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日本は経済的にすごいと習ったし、嫌韓本が本屋に並び、ネ… https://t.co/0aCA3qORjp

                永井玲衣『水中の哲学者たち』(晶文社) on Twitter: "91年生まれ大反省会をしたい。わたしは91年生まれで今年30になる。若者と括られてきたけど、明らかに今の世代と全く育ってきた景色が違うことを感じる。政治家と言えば小泉首相、まだ日本は経済的にすごいと習ったし、嫌韓本が本屋に並び、ネ… https://t.co/0aCA3qORjp"
              • 第一書簡 あるべきイスラーム理解のために 中田考+飯山陽 – 晶文社スクラップブック

                日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 イスラーム理解はなぜ困難であるか  中田考 序│東京大学イスラム学研究室 飯山陽さんは、私にとってなによりもイスラム学研究室の後輩です。東京大学文学部に日本で初めてのイスラームの専門研究コースとしてイスラム学研究室が創設されたのは1982年で、私はその一期生でした。私はイスラム学研究室に進学し1984年に学士号、1986年に修士号を取得した後、エジプトのカイロ大学に留学し、1992年に「イブン・タイミーヤの政治哲学

                  第一書簡 あるべきイスラーム理解のために 中田考+飯山陽 – 晶文社スクラップブック
                • デカルトはそんなこと言ってない ドゥニ・カンブシュネル(著/文) - 晶文社 | 版元ドットコム

                  紹介 〈我思う、故に我在り〉はかくも誤解されてきた! 「〈我思う、故に我在り〉は大発見」「人間の身体は単なる機械」「動物には何をしたっていい」……ぜんぶ誤解だった! 世界的権威が21の「誤解」を提示、デカルトにかけられた嫌疑をひとつひとつ晴らしていく。 「近代哲学の父」「合理主義哲学の祖」などと持ち上げられながら、その実デカルトほど誤解されている哲学者はいない。それでよいのか? 見かねて立ち上がったデカルト研究の世界的権威が、私たちの誤解に逐一反駁を加えながら、デカルト本来の鋭く豊かな思考を再構成する。デカルトが言ってたのはこういうことだったのか! 硬直したデカルト像を一変させるスリリングな哲学入門。 目次 凡例 日本語版への序文 はじめに 1.学校で教わることはどれも役に立たない 2.感覚は私たちを欺く 3.明晰判明でなければ決して真ではない 4.方法の規則は少ししかない 5.神はやろう

                    デカルトはそんなこと言ってない ドゥニ・カンブシュネル(著/文) - 晶文社 | 版元ドットコム
                  • 『21世紀の道徳』の「まえがき」を公開します|晶文社

                    批評家ベンジャミン・クリッツァーさんの初の著書『21世紀の道徳』の「まえがき」を、読者のみなさまに向けて公開いたします。この「まえがき」に興味を持っていただけるようでしたら、ぜひとも書店でお手にとってみていただけるとさいわいです。まえがき 『21世紀の道徳』という書名の通り、この本は道徳についての本であるし、倫理学や哲学に関する本でもある。 哲学というと、世間の常識や一般的な考え方とはかけ離れた、画期的な議論や突拍子のない主張をするものだと思っている人が多いだろう。 この本のなかでも、様々なかたちで「常識はずれ」な主張が展開されている。具体例を挙げてみよう。 ・わたしたちは、牛や鶏などの家畜に対して、人間に対するのと同じくらいの配慮をするべきである。 ・道徳や社会問題について深く考察するときには、「人権」という発想は障害になるから用いないほうがいい。 ・寄付をしたり援助をしたりするなら、自

                      『21世紀の道徳』の「まえがき」を公開します|晶文社
                    • 高山文彦 on Twitter: "えーと、製作者の一人として言いますが、『ポケットの中の戦争』は、半分以上は『まっぷたつの子爵』と『戦場の小さな天使たち』からパクっています。もしアニメを気に入られた人がいれば、是非。前者は岩波文庫(俺が読んだ時は晶文社だったけど)… https://t.co/ciC7EdMPdG"

                      えーと、製作者の一人として言いますが、『ポケットの中の戦争』は、半分以上は『まっぷたつの子爵』と『戦場の小さな天使たち』からパクっています。もしアニメを気に入られた人がいれば、是非。前者は岩波文庫(俺が読んだ時は晶文社だったけど)… https://t.co/ciC7EdMPdG

                        高山文彦 on Twitter: "えーと、製作者の一人として言いますが、『ポケットの中の戦争』は、半分以上は『まっぷたつの子爵』と『戦場の小さな天使たち』からパクっています。もしアニメを気に入られた人がいれば、是非。前者は岩波文庫(俺が読んだ時は晶文社だったけど)… https://t.co/ciC7EdMPdG"
                      • 全卓樹「ピーター・ターチンの数理的歴史学」――『不和の時代(仮)』(ピーター・ターチン著、青野浩ほか訳、今秋刊行予定)に寄せて|晶文社

                        全卓樹「ピーター・ターチンの数理的歴史学」――『不和の時代(仮)』(ピーター・ターチン著、青野浩ほか訳、今秋刊行予定)に寄せて ただいま晶文社では、コネチカット大学教授ピーター・ターチン氏の著書『不和の時代(仮)』日本語版の刊行準備を進めています(2022年秋刊行予定)。 ターチン教授は、理論生物学者として研究をはじめましたが、近年では歴史動態を数学的にモデル化する学際領域で注目を浴びている複雑性(複雑系)科学者です。 『不和の時代(仮)』は、その彼が数理的歴史学の手法によってアメリカ史を大胆に解読した一冊です。2020年代アメリカにおける騒乱状況を正確に予言した著作として大きな話題を呼びました(原著刊行は2016年)。 本書は、人文・社会科学の刷新を予感させるだけでなく、人類が平和な未来を築くためにも重要な意義をもちうる仕事ですが、多くの人にとってきわめて難解であることも事実です。 そこ

                          全卓樹「ピーター・ターチンの数理的歴史学」――『不和の時代(仮)』(ピーター・ターチン著、青野浩ほか訳、今秋刊行予定)に寄せて|晶文社
                        • 21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー(著/文) - 晶文社

                          紹介 現代哲学を「政治的正しさ」の呪縛から解放する快著 ──帯文・東浩紀 ポリティカル・コレクトネス、差別、格差、ジェンダー、動物の権利……いま私たちが直面している様々な問題について考えるとき、カギを握るのは「道徳」。進化心理学をはじめとする最新の学問の知見と、古典的な思想家たちの議論をミックスした、未来志向とアナクロニズムが併存したあたらしい道徳論。「学問の意義」「功利主義」「ジェンダー論」「幸福論」の4つのカテゴリーで構成する、進化論を軸にしたこれからの倫理学。 哲学といえば、「答えの出ない問いに悩み続けることだ」と言われることもある。だが、わたしはそうは思わない。悩み続けることなんて学問ではないし、答えを出せない思考なんて意味がない。哲学的思考とは、わたしたちを悩ませる物事についてなんらかのかたちで正解を出すことのできる考え方なのだ。(…) この本のなかでは、常識はずれな主張も、常識

                            21世紀の道徳 ベンジャミン・クリッツァー(著/文) - 晶文社
                          • じろまるいずみ「餃子のおんがえし」(晶文社)絶賛発売中 on Twitter: "え、セブンの「ソーセージとベーコンのペペロンチーノ」からベーコンが消えたよ。10月の値上げ、相当エグいよ。 https://t.co/JYJBTeUtrk"

                            え、セブンの「ソーセージとベーコンのペペロンチーノ」からベーコンが消えたよ。10月の値上げ、相当エグいよ。 https://t.co/JYJBTeUtrk

                              じろまるいずみ「餃子のおんがえし」(晶文社)絶賛発売中 on Twitter: "え、セブンの「ソーセージとベーコンのペペロンチーノ」からベーコンが消えたよ。10月の値上げ、相当エグいよ。 https://t.co/JYJBTeUtrk"
                            • 【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「はじめに」全文掲載!|晶文社

                              ゲームはフェミニズム的にもホットなメディアになっている──。フェミニストで歴史研究者、パンセクシュアルで車いすユーザーの近藤銀河さんが、フェミニズムとクィアの実践の場となっているビデオゲームの世界の面白さを伝えるエッセイ『フェミニスト、ゲームやってる』が5月24日に発売されます。刊行を記念して、同書の「はじめに」の全文を掲載します。 なぜフェミニスト、ゲームやってる ゲームとフェミニズムは相性が悪いのか?「フェミニストがゲームをやってる」という話をすると、「え? フェミニストとゲーム? すごく取り合わせが悪そう」と言われる。 たしかに、そうかもしれない。ゲームは昔「ゲームボーイ」というゲーム機が発売されたくらい、当たり前のように【男の子】のものだった。2014年には「ゲーマーゲート事件」と呼ばれる、ゲームファンたちが女性やセクシュアルマイノリティ、人種的マイノリティに誹謗中傷を加える出来事

                                【さきよみ】近藤銀河『フェミニスト、ゲームやってる』より「はじめに」全文掲載!|晶文社
                              • 「女の痛み」はなぜ無視されるのか? | 晶文社

                                アヌシェイ・フセイン 著 堀越英美 訳 四六判並製 342頁 定価:2,200円(本体2,000円) 978-4-7949-7334-4 C0036〔2022年10月〕 臨床試験で女性が排除される、 コロナ禍でマイノリティの人々が受ける影響、 アメリカで中絶の権利が争点になる理由は 著者がアメリカで出産したとき、彼女は死にかけた。痛み止めが効いていないと訴えても無視された。痛みを証明するために手術台まで歩くように言われた。彼女はこの医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を、あらゆるデータ・記事・証言をもとに執筆した。さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響も考察する。 初期設定が男性になっている現状は、医療ケアにおいても例外ではない。「女の痛み」が軽視されている事実と、医療ケアにおける性差別・人種差別に切り込むノンフィク

                                  「女の痛み」はなぜ無視されるのか? | 晶文社
                                • 千葉雅也さん「制作と生活」――『自分の薬をつくる』書評②|晶文社

                                  坂口恭平さん、というか、同い年でもあり、まだお会いしたことがないけれど、奇妙な、というか正直に言えばどことなく「居心地の悪い親近感」を感じている人物なので、許可はいただいていないが、おずおず坂口くんと呼ばせていただきたいのだが、坂口くんの新刊『自分の薬をつくる』の書評をご本人から依頼された。これは坂口くんが自らの心身をやりくりしているメソッドを応用して人々を悩みから解放する、というワークショップの記録である。そのやりとりには随所に坂口くんらしさ——と僕には思われるもの——が表れているが、申し訳ないことに、その個々のケースを読むのはちょっとツラくて、というのは、そこで例示される悩みがフィクションだとしても、僕の心身は多少影響を受けてしまうので、ある程度は読み飛ばし、地の文で述べられていることを中心に読むことにした。そうするしかなかったという点にたぶん僕の特徴があり、携帯番号を公開して厖大に人

                                    千葉雅也さん「制作と生活」――『自分の薬をつくる』書評②|晶文社
                                  • 『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                    著者:高橋ユキ(タカハシユキ)出版社:晶文社装丁:単行本(292ページ)発売日:2019-09-25 ISBN-10:4794971559 ISBN-13:978-4794971555 「いったい、この村はなんなのだ」――二〇一三年七月、わずか一二人が暮らす山口県の限界集落で、一晩のうちに五人が殺害される事件が発生。その集落で唯一、他の村民と交流せず、決まった時間に窓を大きく開け放って歌声を響かせていた「カラオケの男」。凶行に及んだ男は、家のガラス窓に貼り紙を残していた。 「つけびして 煙り喜ぶ 田舎者」。この不審なメッセージは犯行予告と捉えられていたが、真相は異なっていた。犯人は「集落の村人たちから〝村八分〟にされていたのではないか」との疑いを抱えながら、著者は現地を繰り返し訪問する。限られた人々から、無数の噂が流れ込んでくる。 そして浮上する、別の放火事件。かつて存在していたという「夜

                                      『つけびの村 噂が5人を殺したのか?』(晶文社) - 著者:高橋ユキ(タカハシユキ) - 武田 砂鉄による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                    • 社会的弱者に、医療はどう向き合うか――『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社)/木村映里(著者) - SYNODOS

                                      2020.12.26 社会的弱者に、医療はどう向き合うか――『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社) 木村映里(著者)看護師 「生活保護、性風俗産業の従事者、セクシュアルマイノリティ、性暴力被害者などが、医療者からの心無い対応で傷ついたり、それがきっかけで医療を受ける機会を逸している現実がある。医療に携わる人間は、こうした社会や医療から排除されやすい人々と対峙するとき、どのようなケア的態度でのぞむべきなのか」 上記は、拙著『医療の外れで』の紹介文です。 本書は、「セクシュアルマイノリティ」「性風俗産業」「院内暴力」「虐待」「医療不信」「生活保護」「依存症」「性暴力被害者」「医療従事者」の9つのテーマに焦点を当て、エピソードと文献検討の両面から、医療の中でマイノリティや被差別的な属性を持つ人々がどのような傷付きを受けているのか、医療は彼ら彼女らにどう向き合え

                                        社会的弱者に、医療はどう向き合うか――『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社)/木村映里(著者) - SYNODOS
                                      • たちよみ『話が通じない相手と話をする方法』監訳者解題(by 藤井翔太)|晶文社

                                        2024年2月2日に発売する『話が通じない相手と話をする方法──哲学者が教える不可能を可能にする対話術』(ピーター・ボゴジアン+ジェームズ・リンゼイ著)の監訳者・藤井翔太さんによる「監訳者解題」を公開します。 分断と二極化の時代、考えが異なる人とも礼節と共感を保って会話・対話をするにはどうしたらよいか? 本書はそのすべてを網羅した実践的マニュアルです。しかし、本書の著者ふたりは米国の学術界・言論界でトラブルメーカーとしても知られる存在。本書をいかに受け止め、活かしていけばよいか、藤井さんに語っていただきました。 はじめに本書は、Peter Boghossian & James Lindsay, How to Have Impossible Conversations: A Very Practical Guide (Da Capo Lifelong Books, 2019) の全訳である。

                                          たちよみ『話が通じない相手と話をする方法』監訳者解題(by 藤井翔太)|晶文社
                                        • 第六書簡 ハラール認証について – 晶文社スクラップブック

                                          日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 「ハラール認証」制度などない 飯山陽 ハラールとは「許されたもの」 日本でもハラールという言葉を目にしたり耳にしたりする機会が増えてきました。ハラールとはアラビア語で、イスラム教の戒律において「許されたもの」の意味です。 ハラールは日本では、来日するイスラム教徒の観光客を歓迎する「おもてなし」の主旨や、在日イスラム教徒の利便性のため、あるいはより広く多文化共生の文脈で、「ハラール認証を獲得することはよいことだ」とい

                                            第六書簡 ハラール認証について – 晶文社スクラップブック
                                          • 綿野恵太『みんな政治でバカになる』はじめに|晶文社

                                            大きな反響を呼んでいます、綿野恵太さんの『みんな政治でバカになる』。この本の「はじめに」の部分を、読者のみなさまに向けて公開いたします。「バカ」の文字にイラっと来た方も、来なかった方も、この「はじめに」をお読みいただいて、著者の意図を汲み取っていただけるとさいわいです。はじめに本書のタイトルは「みんな政治でバカになる」である。 「バカなんて許せない!」とイラッとした人も多いかもしれない。しかし、ちょっと待って欲しい。本は読まれなければ、意味がない。人間は「理性」よりもまず「感情」が反応することがわかっている。「バカ」という乱暴な物言いで、あなたの「道徳感情」に訴えかけて、本書を手に取ってもらったわけである。 ところで、「許せない!」という「道徳感情」は政治に大きな影響を与えることがわかっている。「思想」や「利益」以上に「道徳」に基づいて私たちは政治を判断するようなのだ。しかも、「道徳感情」

                                              綿野恵太『みんな政治でバカになる』はじめに|晶文社
                                            • 結論が凡庸になっても論理的な哲学的思考を手放さない――『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』(晶文社)/ベンジャミン・クリッツァー(著者) - SYNODOS

                                              2022.02.08 結論が凡庸になっても論理的な哲学的思考を手放さない――『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』(晶文社) ベンジャミン・クリッツァー(著者)批評家 #「新しいリベラル」を構想するために 「自然主義的誤謬」を避けながら進化心理学を用いる 2021年12月に刊行された拙著『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』では、副題が示すように、さまざまなテーマについて論じられている。 本書の副題については、『哲学と進化論から導かれる「正しい考え方」』という案もあった。たとえば、ジェンダーの問題にせよ、あるいは幸福の問題にせよ、それらについて論じるためには、「人間の男女の間には、どの点にどのような差異があり、その差異を発生させる原因とはなにか」「わたしたちにはなぜ幸福を感じる機能が備わっていて、幸福を感じるためには具体的にどのような条件を満たさ

                                                結論が凡庸になっても論理的な哲学的思考を手放さない――『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』(晶文社)/ベンジャミン・クリッツァー(著者) - SYNODOS
                                              • 第二書簡 イスラム国をめぐって – 晶文社スクラップブック

                                                日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 「ひとごと」ではないイスラム国 飯山陽 ISが米軍撤退のシリアで「復活中」、米当局が報告書(2019年8月7日) 2014年にカリフ制再興を宣言し、イラクとシリアで戦闘を繰り返した結果、広大な領土を支配してイスラム法による統治を行い、日本人二人を含む多くの外国人を処刑し、各国で頻繁にテロを実行することで世界を震撼させた「イスラム国」。2017年に米国主導の有志連合軍などがイラクとシリアの領土を「イスラム国」から「奪

                                                  第二書簡 イスラム国をめぐって – 晶文社スクラップブック
                                                • 『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』ベンジャミン・クリッツァー著(晶文社) 1980円

                                                  【読売新聞】評・森本あんり(神学者・国際基督教大教授)  翻訳本ではなく、日本語で 綴 ( つづ ) られたブログを元にした和書である。著者は京都生まれのアメリカ人。だから扱われている問題も「文系学問批判」や「相対的貧困率」など、昨

                                                    『21世紀の道徳 学問、功利主義、ジェンダー、幸福を考える』ベンジャミン・クリッツァー著(晶文社) 1980円
                                                  • 第三書簡 トルコ、クルド問題をめぐって – 晶文社スクラップブック

                                                    日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 トルコの「平和の泉」作戦の背景を読む 中田考 今回のテーマは、トルコ対クルドの問題と誤って報じられているトルコのシリア進攻「平和の泉」作戦についてです。この問題には複雑な歴史的経緯と国際政治の背景がありますが、まずは、「平和の泉」作戦自体について概説しましょう。 「平和の泉」作戦とは、トルコ国内で殺人、傷害、誘拐、強盗などの犯罪を重ねてきた「テロ組織」PKK(クルディスタン労働者党)のシリアにおけるフロント組織YP

                                                      第三書簡 トルコ、クルド問題をめぐって – 晶文社スクラップブック
                                                    • 第四書簡 タイのイスラーム事情 – 晶文社スクラップブック

                                                      日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 知られざるタイのテロリスク 飯山陽 「微笑みの国」のテロ事件 タイは日本人にとって、人気の旅行先のひとつです。 2018年にタイを訪れた日本人は、過去最高の160万人を超えたと発表されました。 「微笑みの国」という枕詞がつけられることが多いように、人々は常ににこやかで温和、外国人をあたたかくもてなすホスピタリティーに溢れ、食事も美味しく、おしゃれでかわいいものや店が豊富で、常夏のビーチを一年中楽しめ、マッサージも安

                                                        第四書簡 タイのイスラーム事情 – 晶文社スクラップブック
                                                      • 「訳者あとがき」たちよみ『コンヴァージェンス・カルチャー』|晶文社

                                                        ヘンリー・ジェンキンズ『コンヴァージェンス・カルチャー:ファンとメディアがつくる参加型文化』の初邦訳が2月2日に満を持して刊行されました。 「コンヴァージェンス」とは何なのか? それまでのファン研究とどこが違うのか? 本書の読みどころとは? 訳者のおひとり渡部宏樹さんによる「訳者あとがき」を一部抜粋してご紹介します(太字は担当編集者による)。全文のPDFはページの下部に掲載しています。「訳者あとがき」より本書はマサチューセッツ工科大学が発行する『テクノロジー・レビュー』誌に発表した論考や口頭発表を編集したもので、アカデミックな読者だけでなく一般の読者を想定して書かれている。タイトルにもなっている「コンヴァージェンス(convergence)」とは、日本語に訳すと一般的には「収斂(複数の異なるものが一箇所に集まること、似通っていくこと)」となる。だが、本書での「コンヴァージェンス」は「1.

                                                          「訳者あとがき」たちよみ『コンヴァージェンス・カルチャー』|晶文社
                                                        • 第五書簡 中村哲氏殺害事件をめぐって – 晶文社スクラップブック

                                                          日本人は、身近な隣人となりつつあるムスリムの論理を理解しているか? そこに西洋文明中心視点の誤ったイスラーム解釈はないか? 世界のイスラームに関連するトピックを題材に、より深いイスラーム理解にたどり着くための往復書簡。イスラーム教徒でイスラーム法学者である中田考、非イスラーム教徒でイスラーム思想研究者の飯山陽、専門を同じくしつつも互いに異なる立場の2人による、火花を散らす対話。 1.序 2019年12月4日アフガニスタンの東部ナンガルハル州のジャラーラーバードにおいてペシャワール会の中村哲代表が、同乗していたアフガン人の運転手や護衛と共に銃撃され死亡し、日本政府は旭日小綬章を追贈しました。今回は、このニュースに因んで主としてターリバーンとの和平の動きに焦点をしぼって破綻国家アフガニスタンについて論じてみましょう。 2.ペシャワール会と平和主義 中村哲先生はハンセン病を専門とする内科医で、1

                                                            第五書簡 中村哲氏殺害事件をめぐって – 晶文社スクラップブック
                                                          • vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社

                                                            全国の霊能者たちが、その団地に次々と集まってきたのは、2000年晩秋のことだった。 あるものは悪霊を退散させようと、あるものは土地の祟りを鎮めようと、怯える住民たちに自らの見立てを説明していく。さらにマスコミ各社までもが、彼らを囲むようにして陣取り、激しい報道合戦を繰り広げる。 映画『来る』のクライマックスシーンさながら、郊外の団地は時ならぬ大騒動に巻き込まれた。 小さな前兆は、1999年春の時点ですでに始まっていた。 名古屋市街から車で一時間ほどの岐阜県・富加町。その一角に新築された町営「T住宅」に、ぽつぽつと入居者たちが住み始めた頃である。 時を置かずして、不審な物音が響いているとの訴えが、住人たちから漏れ出てきた。 「ギシッギシッ」と壁がきしむ音。天井を何かが「トトトトッ」と走る音。他にも「ガラス瓶が転がる音」「ノコギリで切る音」「トンカチで叩く音」など多種多様なノイズに悩まされてい

                                                              vol.2 岐阜ポルターガイスト団地に「来た」もの――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社
                                                            • 女性が痛いといっても信じてもらえない理由|10月12日発売『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』日本版まえがき|晶文社

                                                              女性が痛いといっても信じてもらえない理由|10月12日発売『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』日本版まえがき 10月12日発売の『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』(アヌシェイ・フセイン著、堀越英美訳)の日本語版のまえがきを先行公開します。 著者は自身の出産時の医療トラウマ体験をきっかけに、女性の痛み、特に有色人種の訴えがまともに受け止められない事実を執筆しました。さらにコロナ禍で女性、マイノリティの人々が受けた甚大な影響などタイムリーな問題も考察します。 著者が日本の読者へ向けて書き下ろしたパワフルなまえがきを、ぜひご一読ください。 日本の読者へ バングラデシュで生まれ育ったアジア人女性として、長年続く家父長制的な(特に女性のふるまいに関する)慣習や規範に異議を唱えた日本人女性の前に立ちはだかる、根深い文化的信念を理解するのは難しいことではなかった。女性の立場や行動様式があらかじめ定

                                                                女性が痛いといっても信じてもらえない理由|10月12日発売『「女の痛み」はなぜ無視されるのか?』日本版まえがき|晶文社
                                                              • vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社

                                                                夕暮れの路地裏を歩いていたら、ふいに物音がした。 ゴミ捨て場で食い物をあさる、野良犬の後ろ姿だ。ふざけて小石を投げつけてみると、犬がゆっくりこちらをふり向く。 その顔は、人間そっくりではないか。 「……ほっといてくれ」 疲れた中年男のような表情でつぶやくと、犬はすたすた歩き去っていった。 20世紀後半は、年代末になるごとに新たな怪奇譚が流行したものだった。1979年には口裂け女が、1999年にはノストラダムスの大予言があったように、1989年のオカルト・トピックが「人面犬」なのは間違いない。翌90年にかけて日本中で大流行したこの噂は、現在もしばしば都市伝説の典型例として取り上げられる。 もっとも当時の日本に、「都市伝説」という用語はまだ定着していなかった。この言葉が一般社会に登場したのは、J・H・ブルンヴァン『消えるヒッチハイカー』の訳書刊行に際し、大月隆寛らが「Urban Legend」

                                                                  vol.1 人面犬――吉田悠軌の異類捜索記|晶文社
                                                                • 『原子力時代における哲学』(晶文社) - 著者:國分功一郎 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

                                                                  著者:國分功一郎出版社:晶文社装丁:単行本(320ページ)発売日:2019-09-25 ISBN-10:4794970390 ISBN-13:978-4794970398 ハイデガーの論考を読み解く福島第一原発のメルトダウン。それ見たことか、と脱原発の声が高まった。だが、著者は危惧する。かつては誰もが原子力平和利用に賛成した。いま脱原発を合唱するのも同じで、大勢に流された思考停止ではないのか。原発がダメな論拠を固めるのもよい。だがそれは政治的主張。原発とどう向き合うか、哲学ならではの役目があるはずだ。 そう考え國分氏は、ドイツの哲学者ハイデガーに注目する。一九五○年代に早くも、原爆でなく原子力そのものが問題だとのべたのは彼だけだった。なぜその着眼が可能だったのか。 それを検証するために読むのは、彼のテキスト『放下』である。原子力をめぐる論考に、敗戦前に書いた対話篇が付けてある。難解である。

                                                                    『原子力時代における哲学』(晶文社) - 著者:國分功一郎 - 橋爪 大三郎による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
                                                                  • 6/13発売『インフルエンサーのママを告発します』作者のことば|晶文社

                                                                    6月13日に韓国の児童書『インフルエンサーのママを告発します』(作:ジェ・ソンウン、訳:渡辺奈緒子)が発売になりました。 主人公・ダルムのママはインフルエンサー。ダルムが生まれてからの日々のほぼすべてがSNSにアップされています。そのために「ほんとうの自分」でいられないダルム。しかし、クラスメートのアラの言葉が彼女を変えます。 なぜ、SNSに許可なくだれかの写真をのせることは、いけないのか? 自分がいやだと思ったときにどう行動できるのか? SNSを使うすべての人必読のものがたりです。 本書発売前に「作者のことば」を公開します。 作者のことば 子どもが生まれたとき、わたしはミニホームページ[*1]とカカオストーリーに子どもの写真をのせました。かわいくて、おかしな姿をすべて記録にのこしておきたかったのです。子どもがそれなりの年齢になるまで、メッセンジャーのプロフィールにも子どもの写真を使ってい

                                                                      6/13発売『インフルエンサーのママを告発します』作者のことば|晶文社
                                                                    • 春画ール📚『江戸の女性たちはどうしてましたか?』(晶文社) on Twitter: "NPO法人科学映像館のYouTubeチャンネルの『スラム』と題された1961年のドキュメンタリー映像。都市開発にとり残された密集した日本の家々を覗けば柱は斜になり軒は崩れ、崩壊する家もある。しかしそこには確かに人々の生活があった。… https://t.co/56sxAYSQpi"

                                                                      NPO法人科学映像館のYouTubeチャンネルの『スラム』と題された1961年のドキュメンタリー映像。都市開発にとり残された密集した日本の家々を覗けば柱は斜になり軒は崩れ、崩壊する家もある。しかしそこには確かに人々の生活があった。… https://t.co/56sxAYSQpi

                                                                        春画ール📚『江戸の女性たちはどうしてましたか?』(晶文社) on Twitter: "NPO法人科学映像館のYouTubeチャンネルの『スラム』と題された1961年のドキュメンタリー映像。都市開発にとり残された密集した日本の家々を覗けば柱は斜になり軒は崩れ、崩壊する家もある。しかしそこには確かに人々の生活があった。… https://t.co/56sxAYSQpi"
                                                                      • 島田裕巳@2版出来『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』晶文社 on Twitter: "神社本庁を離脱するという金刀比羅宮は、庶民信仰の場から、皇室重視の路線をとるようになり、その立場から、神社本庁が生ぬるいとみているのではなかろうか。意外と事態は複雑かもしれない。金刀比羅宮の祭神が大物主で、金毘羅大権現など祭られていないことはあまり知られていない。"

                                                                        神社本庁を離脱するという金刀比羅宮は、庶民信仰の場から、皇室重視の路線をとるようになり、その立場から、神社本庁が生ぬるいとみているのではなかろうか。意外と事態は複雑かもしれない。金刀比羅宮の祭神が大物主で、金毘羅大権現など祭られていないことはあまり知られていない。

                                                                          島田裕巳@2版出来『宗教対立がわかると「世界史」がかわる』晶文社 on Twitter: "神社本庁を離脱するという金刀比羅宮は、庶民信仰の場から、皇室重視の路線をとるようになり、その立場から、神社本庁が生ぬるいとみているのではなかろうか。意外と事態は複雑かもしれない。金刀比羅宮の祭神が大物主で、金毘羅大権現など祭られていないことはあまり知られていない。"
                                                                        • 晶文社 on Twitter: "情報解禁まで、もうすぐ……。 https://t.co/SKcTLW36ek"

                                                                          情報解禁まで、もうすぐ……。 https://t.co/SKcTLW36ek

                                                                            晶文社 on Twitter: "情報解禁まで、もうすぐ……。 https://t.co/SKcTLW36ek"
                                                                          • リラックマのための断章|西村紗知|晶文社

                                                                            マイ・スクラップブック第2回は、批評家・西村紗知さんにご寄稿いただきました。 キーホルダーやラバーストラップ、文房具にスマホカバーなど街中のいたるところで目にするファンシーキャラクター。自身も愛好家である著者がファンシーキャラクターを欲する心性を探ります。消費と欲望の<かわいい>論。 「リラックマは我々の道徳にまつわる矛盾のもとに「やってくる」――」 序文ある日急にリラックマ(※)が欲しくなった。 コンビニのコラボアイテムを視界に入れたのか、何かSNS上でたまたま見かけたのがきっかけだったのか、まったく記憶が定かでないが、ある日、筆者は気が付いたらキデイランド吉祥寺店にいた。 もともと、それが漫画などの「作品」の登場人物だったのか、それとも最初から玩具・雑貨・文房具のメインの意匠として生み出されたものだったのか、その来歴はさまざまであるが、キデイランドでは「ファンシーキャラクター」たちは各

                                                                              リラックマのための断章|西村紗知|晶文社
                                                                            • 養老孟司先生「偏見を打ち破る学問の仕事」――『土偶を読む』書評|晶文社

                                                                              本書の面白さは二つある。一つは土偶がヒトではなく、植物や貝を象ったフィギュアだという発見、もう一つは素人がほとんどゼロから始めて、大きな結論にたどり着くという具体的な過程である。ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思うのは、学問はかならずしも専門家のものではないということに気づいて欲しいからである。日本の現代社会がおかれている一種の閉塞状況を打ち破るような、こうした仕事がもっと様々な領域から出てきてほしいと願う。 土偶には私はまったく興味がなかった。土偶は人物像だと思っていたので、へたくそな人物像だなあ、でおしまい。そもそも人物像だと思ったのが偏見で、その偏見は、教育もあるが、結局は自分で作ったものだったことに気づかされた。似たような偏見を自分はいたるところで持っているに違いない。それを教えられただけでも、本書を読んでよかったと思う。八十代になって反省しても遅いような気がしないでもないが、気づ

                                                                                養老孟司先生「偏見を打ち破る学問の仕事」――『土偶を読む』書評|晶文社
                                                                              • すごいぞ! はたらく知財 | 晶文社

                                                                                ――14歳からの知的財産入門 内田朋子 萩原理史 田口壮輔 島林秀行 監修:桑野雄一郎(高樹町法律事務所) 四六判変型並製 256頁 定価:1,650円(本体1,500円) 978-4-7949-7152-4 C0034 〔2019年11月〕 仕事でまいにち、ワクワク! ようこそ知的財産の世界へ! この本では、著作物、特許、商標、意匠などの知的財産にかかわる11の仕事に焦点をあて、知財を生み出す仕事の奥深さにふれるとともに、そこに生まれるさまざまな権利や、その正しい利用方法をわかりやすく解説します。将来、ものづくりの仕事につきたい中高生から仕事でワクワクしたい社会人まで必須のリテラシーが1冊になった知財入門書の決定版! くまモンの活躍の鍵を握る「知的財産」という権利。その正体を知れば、』君のクリエイターとしての価値はきっと高まる! ――くまモンの生みの親 小山薫堂さん推薦! ―――――――

                                                                                  すごいぞ! はたらく知財 | 晶文社
                                                                                • インフルエンサーのママを告発します | 晶文社

                                                                                  ジェ・ソンウン 作 チャ・サンミ 絵 渡辺奈緒子 訳 A5判変型並製 144頁 定価:1,980円(本体1,800円) 978-4-7949-7365-8 C8098(2023年6月) いくら親でも、 わたしの同意なしに写真をのせるのは、 まちがってるってことだよね? ダルムのママはインフルエンサー。ダルムが生まれてからのほぼすべての日々が、ママのSNSにのせられている。 インフルエンサーのママをもつばかりに、いつも「ほんとうの自分」でいられないダルム。しかし、クラスメートのアラの言葉がダルムを変える。 SNSに勝手にだれかの写真をのせることは、なぜいけないのか? 自分がいやだと思ったときにどう行動できるのか? 韓国発、SNSを使うすべての人必読のものがたり。 【対象:小学校高学年~】 (本文より) 「アラの言うとおりだ。わたし、いやだ」 「うん、それで、どうしたいの?」 「学校でも、かっ

                                                                                    インフルエンサーのママを告発します | 晶文社

                                                                                  新着記事