「暑さに加え、雨も降らないから、道端の草花が枯れている。人間も大変。うちはマンション上層だから窓を開ければ風が抜けるけれど、耐えられずにエアコンを取り付けた知人が何人もいる」。札幌市西区に住む女性(70)が苦笑する。 無理もない。札幌管区気象台によると、3日には足寄(あしょろ)町が最高気温36・6度となるなど約10地点で猛暑日に。夕張市や帯広市などおよそ100地点でも30度を超える真夏日になった。五輪の競歩やマラソンの舞台となる札幌市も、最高気温は34.4度と、14日連続で真夏日以上を記録。同市は7月も19日と28日の2度、猛暑日になっていた。 3日には札幌市を含む石狩・空知・後志地方に、気象庁と環境省が運用する「熱中症警戒アラート」が発令された。「夏の東京で五輪をするのもおかしいけれど、これじゃ何のために札幌でマラソンや競歩をするのかと思う」と女性。競歩やマラソンが行われる5~8日、気象