考えることをやめてはいけない 2020年はおそらく後の世界史の教科書において、それなりに大きく扱われることになるだろう。幸か不幸か、ぼくたちはそういう時代を生きている。新型コロナウイルスCOVID-19が世界中で猛威を振るい、日本でも外出自粛を求める緊急事態宣言が発令され、経済活動は停滞を余儀なくされた。多くの人と企業が立ち止まって自分たちの働き方を見つめ直す機会となった。立ち止まることさえ許されず社会を支え続けてくださった、医療・物流ほかエッセンシャルワーカーの方々の姿がまたぼくたちの思考を後押ししてくれたようにも思う。本当に、ありがとうございました。「エッセンシャル」ではないワーカーの責務として、どんな状況でも考えることをやめてはいけない。 コロナによるさまざまな影響は、未知の危機をもたらしたというよりは、社会の中ですでに進行していた諸問題を浮き彫りにし、起きつつあった変化を〝超〟加速