安倍晋三前首相の政治団体が「桜を見る会」の前日に主催した夕食会を巡り、安倍氏側が事前に会場のホテル側から見積書を受け取っていたことが、関係者への取材で分かった。1人当たりの単価は会費の5000円を上回っていたといい、東京地検特捜部は安倍氏側が費用の一部を補填(ほてん)する前提で夕食会を開いていたとみている。 夕食会は政治団体「安倍晋三後援会」が2013年以降、地元山口県の支援者らを招き、東京都内の高級ホテルで毎年開いてきた。会費の総額がホテルへの支払額に満たなかったため、安倍氏側が19年までの5年間で約900万円を補填した疑いが持たれている。